(2001年4月20・27日)

毎週金曜日に八丁堀克美が「大阪新聞」に発表している推奨銘柄を、まとめて掲載しているコーナーです。ここで発表するものは、中期保有で値上がりが期待できる銘柄です。
なお、「ズバリ株」のチャートは過去2ヶ月分程度は、最近のものに差し替えてあります。

(「大阪新聞」平成13年4月27日)

小泉新総理大臣が誕生する。独身の総理とは異例だが、今や日常茶飯事となりつつある離婚経験者にとっては勇気づけられよう。

また、改革派で知られるが、今後の閣僚人事、郵政3事業の扱い方、財政再建といった様々な問題をいかに乗り切るかが、大変注目される。

しかし、構造改革を進めれば実体経済に与える悪影響はかなりのもので、「失業」対策も必要となる。この負の部分をマーケットがいつの時点で織り込むか、その辺を気にしながら取り組みたい。

本日はまずダイセキ(東証一部、サービス=9793)を推奨する。

先日、2004年2月期の売上高162億円、経常利益30億円強、当期利益18億円弱を目標とした中期経営計画を発表した。

主力の中部地区はもちろん、関東・関西地区でのシェアアップなどで達成を目指す。

とくに、最近は環境に対するニーズ、なかでも廃棄物処理は家電・食品リサイクル強化の例のように市場全体が拡大傾向にある。産業廃棄物処理のリーダー企業として、着実に収益を拡大させよう。

3,000円どころを目標株価とする。


ダイセキ株価詳報

連結

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

99.2

10,214

1,400

1,216

574

45.0

00.2

11,746

1,890

1,878

735

51.0

01.2(予想)

12,600

2,320

1,220

66.3

単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益
1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

00.2

10,835

1,900

1,894

744

51.6

11.0
記念配当

01.2(予想)

11,810

2,340

1,240

67.4

11.0
記念配当

02.2(予想)

12,700

2,400

1,250

61.7

10.0

本日二番目の銘柄はタカキュー(東証一部、商業=8166)だ。

連続赤字で正念場となったところでようやく復活の兆し。3・4月の既存店売り上げは、営業本部長が思わず笑顔を出すほど好調。

今期は赤字が残るが、営業・商品力強化と赤字店の閉鎖で、黒字転換時期が早まる可能性が大きくなっている。


タカキュー株価詳報

単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益
1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

00.2

28,195

▼1,553

▼1,764

▼2,296

01.2(予想)

23,000

▼1,400

▼2,800

02.2(予想)

20,000

▼300

▼1,000

infoseek 株価サービス

証券コードまたは会社名を入力してくだ さい。

野村の証券用語解説集


(「大阪新聞」平成13年4月20日)

現在の相場を支えているのが過剰流動性だ。日銀が量的緩和に踏み切ったため、行き場のないおカネが、マーケット内を右往左往している。

そのため、通常なら不況下の株高、すなわち金融相場となって株価は一段高となる、と想定すべきなのだが、不良債権などの構造問題を抱えたうえに、会計制度の変更という大手術をする日本株が過去の常識通りに動くかどうかは、はなはだ疑問だ。

とはいえ、ミクロの変化、すなわち経営改革が順調に進んでいる銘柄の押し目買いは充分狙える。本日はTOTO(東証一部、窯業=5332)をまず紹介したい。

先日、2000年度から始まっている新5カ年計画の進捗状況の説明があったが、最終年度である2004年度の売上高5,200億円、営業利益500億円の達成が見えてきた。

とくに、「光フェルール」などの光事業の成長性と国内住設事業の業績回復案や、コストダウン、人員削減といった具体的な経営改革の進展は注目に値しよう。

バリュエーションに割安感はないが、衛生陶器では高シェアを持っており、人気化する公算が高い。

株価は時価水準から3割高を期待。


TOTO株価詳報

連結

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

99.3

373,782

▼3,723

▼6,361

▼24,554

00.3

391,903

4,891

2,509

▼33,794

01.3(予想)

420,000

12,000

4,000

10.8


単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

00.3

352,641

2,035

2,864

▼34,641

9.0

01.3(予想)

370,000

8,000

2,500

6.7

9.0

02.3(予想)

380,000

12,000

9,000

24.2

9.0

本日、二番目の銘柄はローソン(東証一部、商業=2651)だ。

CVSの競争が激化し、消費不況は続いているものの、不採算店の見直しや既存店がプラス傾向になっている点から、株価指標面では割安感が強いと思われる。

5,000円以上の中期目標株価を設定したい。

ローソン株価詳報

連結

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

99.3

302,716

33,716

31,059

10,675

5,088.2

00.3

291,853

40,185

37,617

15,011

7,154.9

01.3(予想)

276,000

40,000

16,500

143.6


単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

00.3

280,418

40,552

38,037

15,355

7,319.2

850

01.3(予想)

273,000

40,000

16,500

143.6

32.0
記念配当

02.3(予想)

270,000

42,000

18,000

156.7

31〜33

infoseek 株価サービス

証券コードまたは会社名を入力してくだ さい。

野村の証券用語解説集


前号へ
バックナンバーへ
ホームへ


お問合せ・ご意見はこちらへ otoiawase@8katsumi.sakura.ne.jp

※財務データは、投資判断の参考のために、一般に公表されているものを使用しました。

※これは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資の最終判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。