(2001年6月1・8日)

毎週金曜日に八丁堀克美が「大阪新聞」に発表している推奨銘柄を、まとめて掲載しているコーナーです。ここで発表するものは、中期保有で値上がりが期待できる銘柄です。
なお、「ズバリ株」のチャートは過去2ヶ月分程度は、最近のものに差し替えてあります。

(「大阪新聞」平成13年6月8日)

SQ等に絡む需給面や上昇後のスピード調整から、相場全般はパッとしなかった。

また、銀行の不良債権問題やハイテク関連の業績下方修正が重石となって、物色意欲もわかない。

とはいえ、騰落レシオ25日移動平均が80%台に入り、外人の買い越しが続けば、ある程度のリバウンドと個別対応が可能となる。バリュエーション上で割安な銘柄を拾う姿勢で報われよう。

さて、本日は東洋水産(東証一部、食品=2875)に注目したい。

今期の会社予想は、3.4%の増収、0.6%の経常増益となっており、モメンタムは弱いように見える。

しかし、単価下落や競争激化の業界環境の下、非常に健闘していると思える。

なかでも、海外、とくに北米やメキシコでの販売が拡大し、前期には58億円の営業利益を上げた。今後は南米での販売注力につとめる方針で、米大陸で「マルちゃん」ブランドが活躍しよう。

また、子会社のフクシマフーズで米飯の生産を強化し、成長市場に本格参入する。

今期予想PERは14倍強と出遅れており、水準訂正に期待する。


東洋水産株価詳報

連結

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

99.3

302,821

12,142

11,050

3,464

30.7

00.3

309,822

15,991

14,960

4,781

43.5

01.3(予想)

322,000

15,000

1,900

17.1


単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

00.3

205,213

8,009

8,455

2,449

22.1

12.0

01.3(予想)

206,000

7,800

450

4.1

12.0

02.3(予想)

207,500

8,000

3,500

31.6

12.0

本日二つ目の銘柄は日本総合地所(店頭公開、不動産=8878)

4,000万円以下で、100%無料駐車場、高速ネット、100平米超のマンションを首都面で供給し、高成長を続けている。

来期は横浜で事業規模600億円の案件も手がける方針で、売上・利益ともに急増する見込み。


日本総合地所株価詳報

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益
1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

00.3

19,739

1,363

1,043

549

78.0

10記念配当

01.3(予想)

27,000

2,000

1,000

125.6

10.0

02.3(予想)

37,000

3,000

1,700

213.6

10.0


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野村の証券用語解説集


(「大阪新聞」平成13年6月1日)

3月期の決算の発表もほぼ終了した。前期は予想以上の好決算であったし、今期も増益予想企業が多い。

上期はともかく、下期に売り上げが回復し、増益となるシナリオ。

だたし、日米の景気の先行きを考えれば、半導体関連株を中心に下方修正リスクが大きく、当面相場全般は不安定な動きとなろう。

その中で、業績に安心感があり、バリューエーション面で魅力なものの個別物色となりそうだ。

そこで、本日はクボタ(東証一部、機械=6326)を推奨したい。

土橋社長のもとで、今後は攻めの経営姿勢が明確になる。

日本・米国で農業機械、トラクタのシェアアップを図るほか、住宅事業の赤字縮小もおこなう。

中期経営計画では、2004年3月期の売上高1兆1,000億円、営業利益650億円、EPS24.1円という目標数字を掲げているが、これは極めて控えめで、実行可能な数字だ。

さらには、今期の業績予想の為替レートを1ドル=112円としており、円安傾向(1円の円安で7億円の増益要因)による上方修正期待がもてそうだ。

中期で600円目標とする。

クボタ株価詳報

連結

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

99.3

976,652

32,803

32,298

15,106

10.7

00.3

987,265

35,670

23,232

16,428

11.7

01.3(予想)

1,000,000

61,000

10,000

7.1


単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

00.3

736,314

33,041

23,069

13,981

9.9

6.0

01.3(予想)

710,000

30,000

▼35,000

6.0

02.3(予想)

710,000

30,000

17,500

12.4

6.0

本日二つ目は、藤倉化成(東証一部、化学=4620)

主力のコーティング材が好調なほか、前期末で退職給付債務の処理を終了し、当面利益ベースで急改善。

連結EPSは今期58円、来期は70円近くになると思われ、PERから見れば極めて割安だ。

中・長期的には時価水準の倍になっても不思議ではない。

藤倉化成価詳報

連結

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

01.3(予想)

27,500

2,600

820

34.6

単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益
1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

00.3

14,256

1,498

1,231

678

39.9

8.0

01.3(予想)

15,000

1,800

500

21.1

8〜10

02.3(予想)

15,500

1,900

1,000

42.1

8.0


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