(2003年4月7・14日)
八丁堀克美が推奨銘柄を掲載しているコーナーです。ここで発表するものは中期保有で値上がりが期待できる銘柄です。
(平成15年4月14日)

本日はロシア向けが急拡大しているコマツ(東証一部、機械=6301、千株)に注目する。

同社の2003年3月期は北米向け建機がやや下ブレの可能性はあるものの、不振だったエレクトロニクス事業の赤字幅縮小、国内建機需要が底入れ基調にあるほか、アジア(特に中国)、中近東、オセアニア、アフリカ向け大型建機の好調と、2年以上わたる固定費削減効果が寄与することで、会社計画を上回る可能性がある。

また、2004年3月期は中国での輸入関税引き下げに伴う採算の改善、ロシアビジネスの拡大、エレクトロニクス事業の黒字転換が見込まれる等で、収益は急拡大を見込む。

なかでもロシアでの同社のシェアは高く、今後のビジネスチャンスに期待する。


コマツ株価詳報

連結
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
02.3

1,035,891

▼13,221

▼106,724

▼80,621

03.3

1,070,000

13,000

7,000 7.0
04.3(予想)

1,100,000

18,000

11,000

11.0
単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
01.3

430,270

14,181

11,281

7,222

7.5 6.0
02.3

382,908

8,708 3,794

▼41,828

6.0
03.3(予想)

375,000

7,000

6,000

6.0

6.0
さて、次は業績底打ちの良品計画(東証一部、商業=7453、百株)

2003年2月期は、当初計画を下回ったものの、25.7%の経常増益と収益悪化に歯止めがかかった。

大型店である本厚木を含む不採算店の15店を閉鎖したほか、減床が12店、出店が6店とスクラップアンドビルドを進めた。

また、営業総利益率は0.1%改善し40.2%となったことにくわえ、人件費や運搬・配送費及び宣伝費等を削減、海外現地法人の大幅改善も収益改善に寄与した。

既存店は回復傾向(ストア合計で2002年2月期:▼11.3%、2003年2月期:▼7.1%、2004年2月期:▼2.7%(予))にある。

2004年2月期
は2.9%増収、16.3%の経常増益を見込むが、やや控えめな計画ではないか。

衣料品はヤマモトヨウジとの提携で従来にないファッション性を取り入れるなど、商品開発の強化を行うほか、ファミリーマートへはハンカチや靴下などの47アイテムを新たに納入。

また、アスクルの春夏号カタログに掲載するといった販売チャネルのてこ入れや拡大によって、回復から再成長への基盤作りを目指す。


良品計画株価詳報

連結
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
02.2

119,892

5,514

5,677

13

0.5
03.2

115,100

6,750

7,134

2,350 83.8
04.2(予想)

118,500

8,300

4,000

142.5
単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
02.3

112,513

6,807

6,950

413

14.7 44.0
03.3

106,805

6,745 7,091

2,300

82.3

44.0
04.3(予想)

109,300

8,000

3,900

138.9

44.0
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(平成15年4月7日)

今回は、ニチイ学館(東証一部、サービス=9792、百株)のに注目する。

同社は医事業務受託事業とヘルスケア事業(介護ビジネス)は業界最大手に位置する。

なかでもヘルスケア事業は2002年9月期にようやく黒字化し、顧客の裾野の拡大、介護スタッフの増強などもあり、同事業の売上高は2003年3月期600億円超から2005年3月期800億円弱と急拡大が見込まれる。

また、介護保険制度3年目になる本年は4月から介護報酬の改定が施される。在宅介護サービス全体で平均0.1%の引き上げ、特別養護老人ホームなどの施設サービスは平均4.0%引き下げられるが、同改定による同社の介護ビジネス全体の寄与度は数%程度のプラスとなりそうだ。

一方、足元はホームヘルパー講座が好調な教育事業が伸びており、収益を下支えしよう。


ニチイ学館株価詳報

連結
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
02.3

142,386

3,339

3,342

1,092

39.4
03.3

171,500

12,700

7,020 214.5
04.3(予想)

200,000

17,000

9,400

287.2
単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
01.3

107,923

▼4,596

▼4,415

▼3,504

15.0
02.3

132,547

2,961 3,068

1,303

47.0

15.0
03.3(予想)

163,150

12,550

7,000

213.9

17.5
記念配当
さて、次は日本電産コパル(東証一部、精密機器=7756、百株)に注目してみる。

同社はデジタルカメラ向けシャッターで約7割のシェアを有し、キャノンを除く全メーカーに供給している。

同社の持つ超精密加工技術は光学系、駆動系(マイクロモーター)分野で他の追随を許さない。

また、カメラ付き携帯電話の高画質化ニーズが高まるなか、100万画素以上の高精彩カメラにはシャッターが必要となる。同社はこれに光学ズームを搭載した高画質レンズユニットを開発、今秋にも市場投入の見込み。

また、中国での生産拡大でコストパフォーマンスも高まり、同分野では同社の独壇場の可能性もある。

一方、中期計画では2006年3月期売上高1,000億円、営業利益100億円が目標。


日本電産コパル株価詳報

連結
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
02.3

49,875

3,328

3,864

1,417

23.4
03.3

55,000

4,300

1,780 29.3
04.3(予想)

47,000

5,200

2,500

41.2
単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
01.3

58,471

3,339

4,170

2,310

40.4 10.0
02.3

41,847

1,894 2,620

862

14.2

10.0
03.3(予想)

47,000

2,600

1,130

18.6

10.0
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