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【投資戦略】
4月の投資戦略は、業務の都合上お休みとさせていただきました。ご了承ください。
最終更新日:2004年5月14日
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(平成16年5月10日)
平成16年5月の投資戦略 |
4月の株式市場
4月の株式市場は、急激な円高(1$=103円台)にもかかわらず、3月調査の日銀短観で企業の景況感改善が鮮明となったこと、また米雇用統計の改善から米国株価の戻りが堅調になったことを好感して、日経平均株価は2年8ヶ月ぶりに1万2,000円台を回復した。
一時的にイラク情勢の悪化にくわえ、邦人が武装勢力に拘束されたことにより日経平均株価は1万2,000円台を割り込んだものの、イラク情勢の落ち着きを好感して再び1万2,000円台を回復した。しかし、米国景気拡大を示す経済指標の発表により、米国の金利が上昇したため、米国株安と相まって日経平均株価は急落し、再び1万2,000円を割り込んだ。
その後は、再び上昇に転じることもあったが、米国の金融引き締めにくわえ、中国の金融引き締め懸念もくわわったため、最終的に日経平均株価は1万1,761円で引けた。
5月の株式市場の動向は
5月の株式相場については、基本的に日本景気の着実な回復軌道や米国景気の拡大基調に変化は見られない。堅調な展開となろう。
日本の景気は、家計部門こそ足踏み状態だが企業部門の改善に広がりが出てきており、着実な回復基調を続けている。くわえて、外需が再び盛り上げを見せてきており、生産活動への好影響が期待される。3月の輸出は米国向けが15ヶ月ぶりの増加となり3ヶ月連続で前年比2桁増を記録した。
一方、米国景気も在庫投資が回復に転じるなど、拡大基調を続けている。足元で進む1〜3月期の企業決済発表も予想を大きく上回る好決算となりそうだ。
懸念された雇用も、3月の雇用者数が30万人を突破するなど鮮明な増加基調を示してきている。
ただし、米国景気の拡大は、金利引き上げはいつでも準備できているとの米FRB議長が議会で証言していたように、金利引き上げ懸念が台頭することになった。
さらには、中国に金融引き締めや6月のイラク統治委任問題、原油価格の高止まりなどの懸念材料も出始めた。
リスクも5月後半に高まるのではないか。リスクを念頭に置いた投資スタンスが一段と望まれる。相場人気に惑わされずに、バリュー重視の投資を心がけたい。 |
※これは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資の最終判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。
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