(2月19・26日分)

毎週金曜日に八丁堀克美が「大阪新聞」に発表している推奨銘柄を、まとめて掲載しているコーナーです。ここで発表するものは、中期保有で値上がりが期待できる銘柄です。
なお、「ズバリ株」のチャートは過去3ヶ月分程度は、最近のものに差し替えてあります。

「大阪新聞」平成11年2月26日)

平均株価14000円台半ばでは持ち合い解消売りやヘッジ売りが多く一段の上昇には出来高増が不可欠。とはいえ、個別銘柄の物色意欲は外人、個人中心に旺盛だ。

本日は三国コカ(東証一部、食品=2572)を推奨したい。

前期は製品の値上げ、天候不順、毒物混入事件といった特殊要因に加えて、消費不況の影響もあって微減収、5%の経常減益にとどまった。しかし、今期は前期の特殊要因がなくなる、シェアアップに向けた販促、営業力の強化が行われる、値上げ効果がフルに寄与する、会社側の収益予想は売上、利益ともに控えめなことから、株価は上値余地が大きい。

また、現在社長は否定しているものの、北九州コカが日本初のアンカーボトラーとなるため、同社もいずれ再編の対象となろう。

バリュエーションからは中長期株価目標を3500円としたい。

本日2つ目の銘柄はサトー(東証一部、機械=6287)。

バーコード体系の変更でバーコードラべラーの更新需要は大きく、直近の株価が示す通りであろう。

また、設備投資全体が未だ回復傾向を見せない中、同社の足元の売上は昨年9月をボトムに回復傾向となっているようだ。1円の円安で6千万円の利益上乗せ(会社想定は115円)要因があり、収益も今期がボトム。

こちらも目標株価は3500円どころ。



(「大阪新聞」平成11年2月19日)

政策当局の円安誘導、長期金利抑制姿勢が強く見えることから、目先の下値不安は解消している。しかし、需給関係やファンダメンタルからは上値を追いづらく個別銘柄を探すのが効率的。

本日はすかいらーく(東証一部、商業=8180)を再び推奨する。

既存店の売上が回復傾向にある。前上期の6%弱のマイナスが下期にほぼ横這いからプラスに転じてきている。これは経営全般にわたる諸政策の効果が出てきた為と言えよう。

具体的には集客力を高めるべく「クラブラーク」の導入やサンクスキャンペーンの実施、顧客層を絞ったメニュー作り、サービス及び味の充実など。

今期は急成長企業のバーミヤンを取り込んで売上、経常利益の上乗せを図るほか、同社のマネジメントを中心としたノウハウを本体の経営に活かすことが可能となろう。不採算部門の処理が順調に進めば、今期の連結ベースの税引利益は大幅増となりそう。

中長期で2500円以上の目標とする。

本日2つ目はアルテック(東証二部、商業=9972)。

今期は国内景気の後退を受け収益は厳しい。だが、来期はペットボトルプラントの大型受注が今期に比べ倍増以上となるほか印刷機の伸びも加わり、売上高が300億円超、経常利益は20億円超となりそうだ。

目標株価はずばり2000円で考えたい。



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※これは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資の最終判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。