☆毎週金曜日に八丁堀克美が「大阪新聞」に発表している推奨銘柄を、まとめて掲載しているコーナーです。ここで発表するものは、中期保有で値上がりが期待できる銘柄です。
☆なお、「ズバリ株」のチャートは過去2ヶ月分程度は、最近のものに差し替えてあります。(「大阪新聞」平成11年5月14日)
☆世界的な過剰流動性相場にやや懸念材料が出てきた。加えて、東京市場は決算発表の真っ最中で、ひとまず内容を確認しようとする雰囲気。国内の新規資金の流入といった需給の良さとの綱引き相場が続こう。
☆本日はやや動意付いているものの中長期で1200円処が期待されるスター精密(東証一部、電気機器=7718)を紹介したい。
☆今期の連結ベースの会社側予想は2%の減収、30%の経常減益となっているが、欧米向けの落ち込み、115円以上の円高を前提としたもので非常に控えめ、新社長の下で業績は大幅な上方修正が出て来よう。
☆特に世界シェア50%と見られる携帯電話用の電子ブザーは、生産倍増を目指すノキア社を始め需要が急拡大、同社の生産ラインはフル稼動状態だ。
☆静岡が本社なのでローカルかつ地味なイメージが強いが、ルクセンブルグ、フランスで株式を公開、海外生産比率も高まっているグローバル企業の側面を持っている点にも注目したい。☆本日2つ目の銘柄はカゴメ(東証一部、食品=2811)。トマト、野菜ジュース等の飲料製品の好調が続くほか、120円前後の為替レートは原材料の輸入を行っている同社にとってメリットは大きい。
☆来期予想EPS40円、PER35倍の1400円が最終目標。じっくり拾っておく銘柄の一つだ。
(「大阪新聞」平成11年5月7日)
☆NY株式市場が急騰、ダウは1万1千ドルを超え強気相場の第4コーナーにあると言えよう。しかし、日本株を売り崩す要因は当面見当たらず、暫らくはNYの写真相場か。
☆本日はまずアドバンテスト(東証一部、電気機器=6857)を再び推奨する。半導体製造装置業界に明るさが戻っているため。
☆国内の製造装置の2月の受注高は前年比30%強と1年3ヶ月ぶりにプラスとなったほか、米国の受注金額も3月には1年1ヶ月ぶりにプラス。これは韓国、台湾のメーカーが景気の回復を受けて積極的に発注したことによる。
☆更に、国内でのパソコン販売の好調が今後も見込まれ、米TI社やソニーグループの大型投資が計画されており、同社のテスターの需要は急回復が続きそうだ。
☆また、高い技術力による競争力の強さ、リストラの手を緩めない経営姿勢など、業績の改善度合いは大きい。
☆中期目標株価は12000円台。☆本日2番目の銘柄は吉野家(店頭公開、商業=9861)。
☆外食産業全体が不振に陥る中、足元の売上も順調。また、連結ベースでの収益改善を評価した。
☆米ヨシノヤウエスト・インクは経営構造の改革で大幅な収益の回復をみせ、積極的なスクラップアンドビルドを行ったコモコフード、ハミータコーポの赤字縮小等。
☆西友、京樽問題もマイナス面はなく、時価から25%の上昇期待。
お問合せ・ご意見はこちらへ otoiawase@8katsumi.sakura.ne.jp
※これは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資の最終判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。