(6月18・25日分)

毎週金曜日に八丁堀克美が「大阪新聞」に発表している推奨銘柄を、まとめて掲載しているコーナーです。ここで発表するものは、中期保有で値上がりが期待できる銘柄です。
なお、「ズバリ株」のチャートは過去2ヶ月分程度は、最近のものに差し替えてあります。

「大阪新聞」平成11年6月25日)

ここで御紹介した銘柄は業績が良く、バリュエーション的にも割安なので今の相場にマッチしている。各々の目標値まで保有し大きく儲けていただきたい。

ただ、最近の株価上昇が激しくハイリスク、ハイリターンの様相を呈してきたのでやや慎重に銘柄選定をしたい。

本日はコーセル(東証二部、電気機器=6905)に注目したい。

同社はスイッチング電源の標準品大手であるが、14ヶ月振りに今年3月の受注が前年比プラスに転じ、その後は好調が続いている模様。

前期は環境の悪化で若干の減益となった模様だが、今期は急回復が期待される。前5月期決算の発表が28日に予定されているものの、そこではやや控えめの数字が出そう。

とはいえ、現状の好調さを考えると予想EPSは今期80円台、来期100円台が想定されPER30倍で3000円が中長期目標となる。

本日2番目の銘柄はビゲンテクノ(大証二部、9791)。

大阪地盤のビルメンテナンス会社で本業は伸び悩み気味。しかし、マンション販売、レンタルビデオやミスタードーナツなどのFC加盟の出店といった新規事業の進出で増収基調。

また、他社の旧社宅物件を賃借、老人ホームに転用する事業に進出する。

収益は好調、地味な業種だけに株価も出遅れており、上値余地は大きそうだ。目標株価は2000円だ。

YAHOO!の株価照会へ


「大阪新聞」平成11年6月18日)

平均株価の一段の上昇は出来高の増加が鍵で、暫くは高値圏のもみ合い商状か。また、このような局面では個別材料株が賑わうものの、高値掴みに注意したい。

本日は和泉電気(東証一部、電気機器=6652)を買い推奨したい。

舟木社長が経営改革の実行に向けての強い意欲を示した先週の決算説明会の席で、会社が大きく変化すると感じ取ったためだ。

経営改革の内容とは、

@オムロン等の総合制御メーカーに追いつくための拡大路線を改め、スイッチ等得意分野に経営資源を集中する、

A売上高は横這いでも利益重視の姿勢を貫く、

B取引先の厳しい絞り込み、人員の削減を含め聖域を設けないリストラの取り組み、

Cグローバル市場への積極展開

といったもの。

また、生産システム、物流システムの効率化が収益に寄与、連結EPSは今期40円、来期55円、次来期72円と拡大続こう。

予想PER25倍で計算しても1800円と上値余地は非常に大きいと判断する。

本日2つ目の銘柄は加賀電子(東証一部、商業=8154)。

先月、東芝系半導体商社のADデバイスの買収を決定。これを機に今後M&Aを積極し、5年後の連結売上高を現在の倍の2500億円にまで伸ばす方針。

一方、前期赤字だった子会社群は既に黒字化、本業の好調とともに業績は上方修正へ。

中長期株価目標は2000円としたい。

YAHOO!の株価照会へ


前号へ

バックナンバーへ

ホームへ


お問合せ・ご意見はこちらへ otoiawase@8katsumi.sakura.ne.jp

※これは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資の最終判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。