☆毎週金曜日に八丁堀克美が「大阪新聞」に発表している推奨銘柄を、まとめて掲載しているコーナーです。ここで発表するものは、中期保有で値上がりが期待できる銘柄です。
☆なお、「ズバリ株」のチャートは過去2ヶ月分程度は、最近のものに差し替えてあります。(「大阪新聞」平成11年6月11日)
☆ワールド、ファーストリティ、マイカルカード等、かつて注力した銘柄が新高値を更新、大儲けしたとの喜びの電話が増加してきたため銘柄選択にも気合が入る。
☆さて、ここ1ヶ月間で取り上げた銘柄は動意付く前の今が拾い場、中長期で狙いたい。本日はまず第一工商(店頭公開、商業=7458)を推奨する。
☆カラオケというと「1時間100円」といった競争が激しい衰退マーケットのイメージが強いが、カラオケ人口が着実に増加している上、同社を含め勝ち組のシェアが高まっているのが現実。
☆また、業績は急回復。連結ベースで前期の経常利益は80%増、今期は20%増が予想される。それは、子会社等の在庫圧縮や販売効率のアップといった一連のリストラ策の効果、新規事業である衛生放送事業の赤字縮小、通信カラオケ「DAM」の収益寄与があるため。
☆今期予想EPS160円、PER20倍で短期的に3200円、中長期では4000円台乗せが目標。☆本日2つ目は住友不動産販売(東証一部、不動産=8870)。
☆政府の住宅取得促進策による追い風を受けて好環境が続いており、4、5月の売上高は前期比10%以上のプラス。
☆会社の今期収益予想の達成は容易でない(かなり強気のため)ものの、早期の東証1部上場、株主重視の姿勢も加わり株価は上昇トレンド。中長期では3500円以上を目指す。
(「大阪新聞」平成11年6月4日)
☆個別銘柄の好材料は豊富ながら膠着感が強いマーケットなので、即株価に反応しない。ここは腰を据えて中長期で臨みたい。
☆本日は再びSANKYO(東証一部、機械=6417)を推奨する。
☆前期の決算が想定したより良く、今後の上方修正期待及びバリュエーション上から上値余地が増したと判断されるため。今年1月に内規が改正され、連チャン制限の事実上撤廃による投機性の復活で、パチンコホールに客足が戻ってきた。
☆また、かつての大ヒット台の「大工の源さん」、「モンスターハウス」が検定期間切れを迎え、それらの入れ替え需要は膨大と考えられる。もちろん各メーカーの開発競争が激化するが、開発力、アイディア力が同社の優位性をより高めよう。
☆財務体質の強さも特徴であり、PER20倍強の6000円台が目標。☆本日2番目はキッコーマン(東証一部、食品=2801)。
☆国内は醤油が競争激化、総需要の伸び悩みがあって収益環境は依然厳しいものの、たれ、つゆ、みりん等和風調味料の売上増加、丸大豆しょうゆシリーズといった高付加価値製品の拡販、デルモンテ製品の伸長が加わり、落ち込みをカバー。
☆また、海外は米国を中心として醤油が調味料としての位置づけを次第に確保、出荷量の増加は続くだろう。
☆目標株価は1350円と強気に見ている。
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※これは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資の最終判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。