(7月2・9日分)

毎週金曜日に八丁堀克美が「大阪新聞」に発表している推奨銘柄を、まとめて掲載しているコーナーです。ここで発表するものは、中期保有で値上がりが期待できる銘柄です。
なお、「ズバリ株」のチャートは過去2ヶ月分程度は、最近のものに差し替えてあります。

「大阪新聞」平成11年7月9日)

米国の史上最高値、国内の金余り現象を背景に個別銘柄が急伸している。特に、小型高成長株の値上がり幅及び率は激しく、ファンダメンタル上の理由がつきにくくなった。

そこで最近はPERを指標として出遅れ株物色が盛ん。

ただ、そういう時は概ねボロ株を高値で買ってしまうので気を付けたい。

本日はソディック(東証二部、機械=6143)を推奨する。

シェアが国内で約4割、世界で3割を占める放電加工機の売上が回復傾向にあるためである。というのは、同社の顧客が半導体業界を中心とするエレクトロニクス向け(三井ハイテ、TOWA等)が多く、最近の市況回復のメリットをフルに受けている。

また、リニアモーターを搭載した新型の形彫り式放電加工機は、高速、高精度化が可能な機械でユーザーからの引き合いが活発化、今期以降の業績に寄与しそうだ。

来期予想EPSは実質で30円、変化率の高さからPERは40倍が妥当と考え1200円を中長期目標とする。

本日2つ目は太陽誘電(東証一部、電気機器=6976)。

6月の電子部品の受注高は前年比26%増と昨年末からの前年比20%増以上ペースが続いている。

また、CD−Rの生産も需要の拡大で増加中。株価は高値もみ合いとなっているが、足元の好調さ、高成長企業としてのプレミアムが上乗せされ上場来高値抜けから3000円を目指そう。

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「大阪新聞」平成11年7月2日)

私はディスカウントハンターを目指しているのでなるべく急騰している銘柄を推奨しないようにしている。

しかし、今の金余り状態の相場環境ではその原則を多少破ってしまうかもしれない。ご勘弁いただきたい。

さて、本日はリンガハット(大証二部、8200)を再び注目する。

足元の既存店売上高は未だにマイナス傾向。これは、主力のちゃんぽんの値下げで客単価の低下を招いた、関東地区が不振、夕方の時間帯の客数が極端に少ないなどによる。

その為、7、8月と値下げキャンペーンを中心に販促を積極化する、夕食メニューの充実を全店舗に広げ、新規顧客開拓と客単価の上昇を目指す。

一方、売上面では当初計画に達していないものの、前期から取り組んでいるコスト削減が効き、利益面では計画通りを確保している模様。長崎ちゃんぽん市場自体の伸びは今後も続くと思われ、同社の成長性を重視した経営方針への転換(来期から)を評価したい。

短期的には1500円、中長期で2000円の目標株価としたい。

本日2つ目の銘柄はカゴメ(東証一部、食品=2811)。

今年は創業100周年を迎え、伊藤社長の下連結ベースでの売上高2000億円達成をという業容拡大計画を発表。

また、農業基本法の改正で受けるメリットは絶大で、成長株として買われる局面は近い。

1600円目標。

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※これは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資の最終判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。