
☆毎週金曜日に八丁堀克美が「大阪新聞」に発表している推奨銘柄を、まとめて掲載しているコーナーです。ここで発表するものは、中期保有で値上がりが期待できる銘柄です。
☆なお、「ズバリ株」のチャートは過去2ヶ月分程度は、最近のものに差し替えてあります。(「大阪新聞」平成11年7月30日)
☆米国市場の好調にやや変化が出ている、夏休み入りで参加者が減少するため約1ヶ月は難しい相場となりそう。だが、ここでは中長期で儲かりそうな銘柄を丁寧に拾うスタンスに変化はない。☆本日はエコートレイディング(大証二部、7427)に注目。
☆同社はペットフードおよび用品の専門卸で業界最大手。異業種からの相次ぐ参入にもかかわらず28期連続増収を確保。
☆その強さの秘密は3点。
@ 1万5000アイテムを取り扱い、全国に販売・物流拠点を保有する唯一の企業、
A グループの市場シェアは17%に上りメーカーとの共同戦略が可能、
B 1人あたりの生産性が高く低コストが実現できることだ。また、会場を提供して仲介手数料(5%)を得るペットオークション事業やインターネット等を利用した無店舗販売といった新規事業の伸びが期待される。
☆2003年には経常利益14.3億円、EPS128.4円の中期経営計画の実現性は高く、予想PER30倍の3850円が目標となろう。
☆2番目は世界最大の部品会社のデルファイ社が資本参加した曙ブレーキ(東証一部、輸送用機器=7238)。
☆足元の業績は厳しいが、日米欧の3極体制の確立、財務体質の強化、事業の絞り込みとコア事業への経営資源の集中、従業員の約1割の削減といった経営改革の行方に注目。
☆600円台の株価が案外早いだろう。
(「大阪新聞」平成11年7月23日)
☆ソフトバンク、ドンキホーテ等が連騰していた時、私はドリームプレミアム相場と名付け、これらの高バリュエーションを是認してきた。
☆しかし、相場のトレンドが変化した現在、割高感のある銘柄には注意が必要で、当欄が推奨する好材料、割安株へシフトするのが賢明(和泉電株が好例)だ。
☆本日はまずNKK(東証一部、鉄鋼=5404)を推奨したい。
☆有利子負債の削減を進め残高を今期1兆円にするほか、実現確度の高い880億円にものぼるコスト削減により、リストラ効果が顕在化してくる見通し。
☆更に、国内はいまだ完全には回復基調に入っていない(但し7〜9月期はOK)ものの、アジア向け輸出の伸びで粗鋼生産量全体は急回復。そのため、今期の経常利益は200億円を超える可能性が大きくなった。
☆よって、100円前後でもみ合っているここが絶好の拾い場。某外資系が目標としている150円まで、すなわち5割高を狙う。☆本日2番目の銘柄は三越(東証一部、商業=8231)。
今期に入って同社の売上高は会社計画を大きく上回っている上(新宿閉館セールの好影響だけではない)、不採算店のてこ入れ、大胆なリストラが収益を押し上げるとみた。また、小渕政権は高所得者に優しい政策を推進しており、高級百貨店のメリットは大きい。
☆とりあえず750円、長期では1000円の大台を目標としたい。
(「大阪新聞」平成11年7月16日)
☆株価が連日急騰。特に最近は値がさ株に替わって電機、精密セクターの国際優良系の値上がり率が激しくミニバブル的な相場になってきた。
☆ただ、低位大型株や多くの出遅れ株に物色が広がらないのに苦労している方もいるのでは?。
☆本日はそういう投資家向けの東京機械(東証一部、機械=6335)を推奨する。
☆今は物色の圏外だが、その要因は前期決算の内容が予想より悪かったため。ただ、それは新製品の販売による一時的な原価率のアップで、今期以降は改善する見通し。
☆また、今期、来期の受注額が既に300億円を確保出来るような目処がたっているほか、米国の反ダンピング課税が見直される可能性が大きく輸出額の伸びが期待される。
☆増資の影響で800円超えの上値はやや重たくなるものの、ファンダメンタルズ上は1000円の大台が是認されよう。
☆本日2つ目は明光商会(店頭公開、商業=9858)。
☆今期から投入される中型機が金融機関向けに伸びそう(利益率が高い)、大型機は自治体向けに需要が拡大する(ダイオキシン対策という社会的ニーズ)、パーソナルユーズの広がり等が追い風となる。
☆また、2002年5月期の収益目標は前回時の説明会に比べ上方修正しEPS207円とし、株主還元の意欲も伺える。
☆短期的には5600円が狙えそうだ。
☆最後にNKK(東証一部、鉄鋼=5404)の100円割れチャンス。
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