(9月3・10日分)

毎週金曜日に八丁堀克美が「大阪新聞」に発表している推奨銘柄を、まとめて掲載しているコーナーです。ここで発表するものは、中期保有で値上がりが期待できる銘柄です。
なお、「ズバリ株」のチャートは過去2ヶ月分程度は、最近のものに差し替えてあります。

「大阪新聞」平成11年9月10日)

史上最低金利の継続、円高傾向による外債投資の不安、個別銘柄の上伸から株式市場への資金流入が加速している。2部、店頭、日経500等は高値を更新し、あとは日経平均のみが出遅れているという商状。

特に、買うから上がる、上がるから買うとなっており、目が離せない毎日。

さて、本日は東京電波(東証二部、電気機器=6900)を推奨したい。

同社は移動体通信(主に携帯電話)向けに水晶発振器を製造しているが、その受注が急増している7月は前年比68%増の15.7億、8月は同82%増の16.3億と過去最高の状況だ。

海外のエリクソン、モトローラや三菱電、富士通、シャープといった端末メーカーの増産意向を受け急きょ生産能力を引き上げる位の活況振りで、今後も高水準の受注が想定される。

また、懸念される販売単価の下落も少なく、業績は上方修正される可能性が大きい。

本日2つ目は資生堂(東証一部、化学=4911)。

国内消費の緩やかな回復を受け化粧品販売が堅調。また、アジアを始めとして海外での販売が急増、前期936億円だった海外売上高は4年後には2000億円になる見通し。

なかでも人口12億人超を持つ中国市場でのブランド力や競争力は強力で、現在の株価は極めて安い。

「資生堂」ブランドの価値を含めれば1株2500円が妥当で、押し目買いが有効か。


「大阪新聞」平成11年9月3日)

MSCIの新規採用及び削除で株価が乱高下したり、円高、米金融市場の不安を抱えての今のマーケットは非常にやりにくい。情報不足の個人投資家にとってはなおさらだろう。

だが中期スタンスで取り組めば銀行預金はもちろん、投信等の利回りを大きく上回ることは十分可能。

本日はトミー(東証二部、その他製造=7867)を推奨したい。

おもちゃ業界の夏商戦が大不振だったのに、同社はファービー、スターウォーズ関連の好調から前年比169%と絶好調。

また、ゾイド(恐竜や動物のプラモデル)で小学館と毎日放送(4日からアニメ放映)と組んでメディアミックス展開を図る。

更に、期待される商品としてデジカメのミーシャ、ビックリマンチョコのカード(11月からアニメ放映)がある。

一方、株主優待として9月末にファービーが贈られる上、中長期の目標株価1万円を達成すれば喜びは2倍。

本日2番目の銘柄は沖電気(東証一部、電気機器=6703)をじっくり拾いたい。

ネットワーク・ソリューションと呼ぶサービス事業を新規事業の柱と位置づけ、先行する富士通やNECを追撃中。

先日、インテル社と共同でインターネット電話の開発、販売を発表したのもその一貫。足元の業績はリストラ効果と半導体部門の黒字化で急回復。ITSやATMといった将来の有望分野も強く時価は割安。

1000円の大台が目標。

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※これは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資の最終判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。