(9月17・24日分)

毎週金曜日に八丁堀克美が「大阪新聞」に発表している推奨銘柄を、まとめて掲載しているコーナーです。ここで発表するものは、中期保有で値上がりが期待できる銘柄です。
なお、「ズバリ株」のチャートは過去2ヶ月分程度は、最近のものに差し替えてあります。

「大阪新聞」平成11年9月24日)

ソニーが連日上場来高値を更新している。円高にもかかわらずである。

少し前にはソフトバンクという怪物に影が薄かったが、ようやく主役に躍り出た。

当面はソニー人気が続こうがNTTデータ(東証一部、サービス=9613)が次のリード役に踊り出そうだ。

国内最大の情報サービス会社で公共関連が売上の約5割、金融機関向けが3割。他の情報サービス会社が2000年問題の特需等の反動があると懸念されるなか、日本最大の会社として市場規模の拡大を背景に高成長が想定される。

特に、国及び地方公共団体の効率化によるシステム構築、金融機関の再編に伴うアウトソーシング需要が大きそうだ。業績は会計制度の変更で今期は赤字となるものの、来期以降は10%を超える増益が数年は続こう。

中長期的な目標株価は時価の倍の水準である250万円処か。

もう1銘柄は低位株のなかからオリコ(東証一部、金融・保険=8585)。

今中間期で3000億円超にのぼる不良債権を処理ることから自己資本比率は2.2%に半減。ムーディーズも格下げをした。

しかし、株価逆に堅調。それは過去の遺産を処理し、得意の個人部門に経営資源を集中する攻めの経営を模索している点が評価されているのだろう。

来期は過去最高益更新が見込まれるので、中長期的には600円が目標。

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「大阪新聞」平成11年9月17日)

バブル期(86年1月から89年末)の東証1部の売買代金は1003兆円、バブル崩壊後(9月9日迄)の同売買代金は965兆円で、1日約5000億円の売買を今後こなせば年内にバブル期の商いを消化することとなり、相場は新時代に入る。

もちろん円高が懸念材料ではあるし、小型株バブルの様相なので超というわけにはいかないが、概ね相場は強気で臨みたい。

本日は再び三協精機(東証一部、電気機器=7757)を推奨する。

今期よりキャノンのレーザービームプリンター向けに軸受モーターを生産するほか、ATM(コンビニが大量に出す予定)用のカードリーダーの伸びが期待される。

更に、ソニーの新型ゲーム機「プレステーション2」にDVD用光ピックアップが採用される可能性もあり、注目材料は多い。先の上方修正は上期分だけで、円高傾向が続いても通期で再上方修正の可能性大きく、2000円目標で押し目買い。

本日2つ目は第一興商(店頭公開、商業=7458)。

ナイト市場の低迷から業務用は苦戦が続いているものの、一連の業務改善により収益は計画通りで推移している模様。一方、コナミの人気ダンスゲームをカラオケ向けに共同開発、1000台の販売を目指す。

株価は急伸し一服が欲しいところだが、中長期では7000円台の目標株価を考えている。

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