(10月1・8日)

毎週金曜日に八丁堀克美が「大阪新聞」に発表している推奨銘柄を、まとめて掲載しているコーナーです。ここで発表するものは、中期保有で値上がりが期待できる銘柄です。
なお、「ズバリ株」のチャートは過去1ヶ月分程度は、最近のものに差し替えてあります。

「大阪新聞」平成11年10月8日)

つい最近迄、金はその価値自体を否定され、チャーチストの多くは奈落の底まで下落すると予想していたが、状況は一変。安心してカラ売りしていた投資家は大変のようだ。

話は株に戻すとして、本日は信越ポリマー(東証一部、化学=7970)を推奨したい。

携帯電話などに使われるゴムスイッチ(ラバーコンタクトと言う)では世界シェア40%から50%、液晶関係の部品でもトップだが、このところの携帯電話やパソコンの需要拡大で同社の電子材料の売上高が急増している。

会社側では数量増はあっても単価下落を想定していたため、今期の電子材料の売上見通しを弱めに見ていた。

だが、それは懸念のみに終わりそうで、今期の収益は上方修正される可能性が大きくなった。

来期の予想EPS44円、PER25倍として当面の目標株価を1100円とし、じっくり溜め込みたい。

本日2つ目の銘柄はオリコ(東証一部、金融・保険=8585)の安いところを狙う。

9月中旬に不良債権の前倒し処理、来期以降の5カ年計画を発表。先行き暗い法人部門から事実上撤退し、競争力のある個人部門に経営資源を集中。

なかでもカード事業や自動車ローンという同社の強い分野に注力する方針。

来期の経常は485億、EPSは74円、5ヵ年計画の最終年である2005年3月期の経常は527億、EPSは100円近くになる見通し。

よって、中期的には750円処を目標としたい。

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「大阪新聞」平成11年10月1日)

日銀の量的緩和見送り決定は市場関係者にとってネガティブサプライズとなり、円高、株安が進行した。しかし、内外の圧力に結局は押される格好となる可能性が大きい。

投資スタンスはまさに突っ込み買いといったところか。

本日は地味ながらも値幅取りが狙えそうなスリーエフ(店頭公開、商業=7544)を推奨する。

先日、業績を上方修正し、今中間期の経常利益は計画比41%増の11.5億、通期では前年比32%増の18億と会社予想を上回ろう。それは今年8月迄で既存店の売上高が12ヶ月連続プラスとなっている他、新規出店は計画を2店上回る20、その新店の日販が55万円と好調に推移しているため。

もちろんセブンイレブン、ローソンに比べ規模の面で劣るが、神奈川を中心に東京圏で強固な地盤を持ち、新規出店余地も依然として大きい。

また、ATMを設置、様々なサービスを提供していく。

中期目標株価は3000円とする。

本日2つ目の銘柄は内田洋行(東証一部、商業=8057)。

主力のオフィス関連事業の売上は既に5割以下、それに替わって教育、情報事業に注力している。

なかでも中学校、高校等の教育機関向け情報機器(CAI)は、前期の209億円から今期は240億円に拡大する見通し。その増収効果があって、会社計画の経常利益、当期利益を上回る可能性が大きい。

今期連結予想PER20倍の900円が当面の目標だ。

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※これは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資の最終判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。