
☆毎週金曜日に八丁堀克美が「大阪新聞」に発表している推奨銘柄を、まとめて掲載しているコーナーです。ここで発表するものは、中期保有で値上がりが期待できる銘柄です。
☆なお、「ズバリ株」のチャートは過去1ヶ月分程度は、最近のものに差し替えてあります。(「大阪新聞」平成11年10月29日)
☆NYダウ30銘柄の入れ替えが来月あり、NASDAQのマイクロソフト、インテルが新規採用されるというニュースに非常に驚いた。旧来の大型株は無視され新興急成長企業が買われるという現在の日本市場に現れている商状が、より加速するきっかけとなるだろうなと感じたため。
☆そこで本日は外食産業の風雲児サイゼリヤ(東証二部、商業=7581)を推奨する。
☆前期は既存店が97%となったものの、80の新規出店でカバー、大幅増収、増益。続く今期も100の出店、ローコストオペレーションの徹底で販売管理費を一段と削減、35%の増収、46%の経常増益を確保しよう。
☆更に、核メニューとして位置付けた「ミラノ風ドリア」の価格を480円から290円と大胆に値下げする。
☆「吉野家の牛丼の並が100円引きセールで300円」よりも安く、客数の大幅増、そして上方修正が期待される。
☆株価は直近で急上昇しいているが、上場来高値抜けから13000円を目指しそうだ。☆本日2番目の銘柄は京セラ(東証一部、電気機器=6971)。
☆経営再建中のイリジウム、会社手続き中の三田工業のリスクから他のエレク銘柄と比較して相対的に出遅れ感がある。
☆しかし、携帯電話向け電子部品が絶好調なこと、携帯電話機自体もcdmaOne中心に好調。
☆一方、DDIとIDOの合併により、トヨタと通信分野での関係がより強化される点は同社にとって非常にメリットがある。
(「大阪新聞」平成11年10月22日)
☆米国の貿易赤字拡大やインフレ懸念は今に始まったことでなく、マーケットは大方織り込んでいる。むしろダウが更に上値を追う方がハイリスクであった。
☆一方、日本は日銀の追加金融緩和、銀行の系列を超えた合併、日産の大胆なリストラの発表等、買い材料多く、1万7千円近辺では仕込みチャンス。
☆そこで本日は米久(東証一部、食品=2290)を推奨する。
☆良質な原材料を使用し利幅の薄い業務用を得意としているので粗利益率は低いが、その分ヨーカ堂を見本とした徹底的なローコスト経営で収益を確保(15期連続増収、増益)している他、積極的なM&Aを推進し業容を拡大中。
☆また、中期経営計画を策定し、経常利益61億(今期予想比52%増)、ROE8.4%(今期予想6.5%)を目指し、首都圏、近畿圏で大手スーパー向けに販路を拡大していく方針。
☆9月に食中毒報道があり株価は軟調であったが、同業他社に比べ株価指標は割安。短期的には2000円、中期では2500円が目処となろう。☆本日2番目は日東電工(東証一部、電気機器=6988)。
☆携帯電話やノートパソコン向けに液晶フィルムが想像以上の伸びが見込まれる上、MRヘッドサスペンションも順調、再上方修正の可能性が大きい。
☆為替は1ドル110円が前提で多少のデメリット要因だが、それを吸収する足元の受注好調があり、中長期で5000円以上が目標。
(「大阪新聞」平成11年10月15日)
☆米国金融市場の不安定さから、市場関係者は大方慎重になりつつある。だが、好需給を背景に金融株、通信株など続伸するものが目立つ。
☆それらの銘柄に素直につくのが良いのかもしれないが、敢えてマイカルカード(東証二部、金融・不動産=8519)を再び推奨したい。
☆業績は好調。マイカルグループのみで使用出来るハウスカードからマスターカード付提携カードへの切り替えが進み、グループ外での使用頻度が増したこと、新規会員の増加で融資残高の増加が見られる、貸倒引当金が予想を下回ったこと等が大幅増収、増益となった理由だ。
☆また、世界で初めて実用化が進むICカードの発行もスケジュール通りで、今期末には100万枚、来期以降も毎年100万枚の発行を目指す。
☆ICカードは偽造防止に役立つだけでなく、加盟店、利用者にとってメリットが大きく急速に普及しそう。その将来性を株価は織り込んでいくと考えられ、中長期的には1万円銘柄の仲間入りを果たすのではと期待したい。☆先日下方修正したソディック(東証二部、機械=6143)が狙い目か。
☆急速な円高が進んだ影響で約5億の為替差損が生じ今期の経常は11億円にとどまるが、4月に発売した高採算のリニア放電加工機の生産は順調で、来期には収益にフルに寄与してくると思われる。
☆来期のEPSは実質45円程度が想定され、株価が急落した現局面は底値拾いのチャンスと思われる。
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