(11月19・26日)

毎週金曜日に八丁堀克美が「大阪新聞」に発表している推奨銘柄を、まとめて掲載しているコーナーです。ここで発表するものは、中期保有で値上がりが期待できる銘柄です。
なお、「ズバリ株」のチャートは過去2ヶ月分程度は、最近のものに差し替えてあります。

「大阪新聞」平成11年11月26日)

NY株式市場(特にNASDAQ)の好調で、日本株は買い安心感が広がっている。

さすがにNTT3兄弟を始めとした情報通信株に過熱感が出て、京セラ、シャープなど推奨銘柄が急伸する理想的な展開。それらは目標値の上限を試す動きとなるだろう。

さて本日は来年を見据えてコンテンツ株(情報の内容)、なかでもサンリオ(東証一部、商業=8136)を推奨したい。

上期は、売れ筋の品不足、消費不振のあおりを受け、営業減益となった。

しかし、キティちゃん生誕25周年に加え、各種イベント商品が相次いで発売される、10、11月の2ヶ月間で既に株式売却益が50億円発生していることから、通期では大幅上方修正される可能性が大きくなった。そうなると大幅増配等の株主還元が期待される。

一方、ハローキティというキャラクターの価値は膨大(ディズニーと同じ)で、21世紀のエンターテイメント企業として評価される局面は近い。

中長期では1万円以上の株価となるだろう。

本日2つ目の推奨銘柄はセシール(大証二部、9937)。

今上期は粗利益率の改善、経費削減で減収ながら黒字転換、通期では大幅回復となろう。

また、富士通、IBMと提携(NECもか)と提携しネット会員組織「セシールネットクラブ」を構築。月々3980円でパソコン本体とネット100時間使い放題パックを発売、無店舗形式の同社が早期に顧客を組織化するメリットは大きい。

こちらも1万円目標。

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「大阪新聞」平成11年11月19日)

9月末にNTTデータを推奨。中期的な目標株価を当時の時価の倍、すなわち250万円としていたが、2ヶ月たたない内に達成しひとまず利食いを。しかし、もし調整局面があればタイミングを見て再び仕込みたい。

本日は品薄ながらオリジン東秀(店頭公開、商業=7579)を狙う。

首都圏で持ち帰り弁当店に惣菜コーナーを加えた「オリジン弁当」の積極展開で急成長。なかでも添加物や防腐剤の使用を控え、「健康は食事から」の理念の下で顧客の満足度を高める戦略で成功している。

1店舗の商圏人口は1万人、首都圏の人口は約3000万人で理論上は3000店の出店が可能という計算。

2001年には年商200億円、2008年には同1000億円を目指す長期ビジョンを持っている。

また、ミニストップと9月に共同出店、ライバルのコンビニと敢えて提携し、新業態の開発を進める。うまく表現しにくいが、ファーストリテイの初期と共通点があるような気がする。

中期的に4000円の目標としたい。

本日2番目の銘柄は加ト吉(東証一部、食品=2873)。

低成長が続く食品業界の中で、ここ10年で売上、営業利益はほぼ倍増。特に、米関連の売上高が急増している。

また、懸念されていた財テクの処理も完了、PER面で割安感が強くなった。

こちらも4000円が目標となりそう。

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