☆毎週金曜日に八丁堀克美が「大阪新聞」に発表している推奨銘柄を、まとめて掲載しているコーナーです。ここで発表するものは、中期保有で値上がりが期待できる銘柄です。
☆なお、「ズバリ株」のチャートは過去2ヶ月分程度は、最近のものに差し替えてあります。(「大阪新聞」平成11年12月10日)
☆ボーナスシーズン入りでどこの盛り場も活況。だが、株式市場は一時の熱狂からやや冷め、2000年問題等を控え、終わり良ければ全て良しとはいかなくなりつつある。
☆とはいえ、物色意欲はいまだ旺盛で、本日はお年玉銘柄をまず紹介する。
☆それはアナリストミーティングで好印象の日光堂(店頭公開、商業=9841)だ。
☆今中間期は、タイカン、ワキタといった大手ディーラーの売上比率を上げた、出荷シェアがアップした、販管費の削減が成功したため、営業、経常黒字化を達成。
☆加えて、カラオケ機器の販売だけで生き残るのは無理と判断、音楽加工流通業への脱皮を模索し始めている。
☆そのため、筆頭株主のバンダイと資本、業務関係を更に強めるほか、アミューズメント分野の強化を目的としてナムコとの関係がより深まるだろう。
☆また、海外の大手企業も同社を支援する方向であり、21世紀のネットワーク企業として新たに位置付けれそう。
☆中期目標株価は控えめに見ても時価の3倍程度と考える。☆本日2つ目の銘柄は堺化学(東証一部、化学=4078)。
☆主力の酸化チタンの需給が改善している点、粗利益率が高い電子材料が好調な点から業績は上方修正基調が続きそう。
☆来期の連結EPSが30円超となると、PER40倍で1200円が当面の目標となるだろう。ただ、仕手化すれば2000円も絵空事ではないか。
(「大阪新聞」平成11年12月3日)
☆1極集中で買われてきた銘柄群の株価が急落している。高値から3割下げるのが珍しくなくなっている。
☆一方、上げ相場の中でも全く無視された低位株はしっかりで、反動相場がいつまで続くのか、また、波乱含みの為替、NY市場を見極めて行動したい。
☆そのなかで加ト吉(東証一部、食品=2873)に注目する。
☆低成長の食品業界にある食品業界で、同社はここ10年間で売上、営業利益がともに倍増した。数年前に3兆数千億円と言われる米飯市場に活路を求めてきた成果が今、現れてきている。米の無菌パック等、米関係の売上高は今期220億円と12%強伸びる見通し。
☆また、ミネラルウォーター、冷凍エビフライ、コロッケも好調で、過去最高益を更新しそう。冷凍食品市場自体の高成長が続く点、財テクの処理がほぼ完了したことから、ディフェンシブ株でなく、高成長株として位置付けられよう。
目標株価は4000円程度。☆本日2番目は長瀬産業(東証一部、商業=8012)。
☆財務体質が良好なのに加え、本業が比較的安定していた。そのため、リストラ、攻めの経営、株主重視、株価意識という言葉は今まで同社の決算説明会の席で聞いたことはなかったが、今回は(11月28日)新社長がそれらについて述べた点を評価する。
☆PER12倍強、PBRは0.5倍と投資指標は極めて割安、連結ベースの業績も多少であるが上方修正しそう。
☆650円前後が目標。
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