(12月17・24日)

毎週金曜日に八丁堀克美が「大阪新聞」に発表している推奨銘柄を、まとめて掲載しているコーナーです。ここで発表するものは、中期保有で値上がりが期待できる銘柄です。
なお、「ズバリ株」のチャートは過去2ヶ月分程度は、最近のものに差し替えてあります。

「大阪新聞」平成11年12月24日)

ニューヨーク株式市場は大活況の中、最高値を更新しているものの、日本株は一部の銘柄が買われている反面、年初来安値銘柄が続出するなど地合は弱い。

一極集中の歪みや2000年問題がどう影響するかによってかなり違ってくる。

このように時はコカコーラ・ウエスト・ジャパン(東証一部、食品=2579)を仕込みたい。

日本のコカコーラは地域ごとに15社のボトラーで構成されており、生産設備が過剰で非効率的だ。

その日本で最初のアンカー・ボトラーとなった同社は、先日、競争優位性を確立すべき中期経営計画を発表。今期の予想売上高1500億円、経常利益170億円、予想EPS(1株利益)118円から2002年12月期には売上高2000億円、経常利益220億円,EPSは164円までに高めるというもの。

また、マーケットシェアは現在の34%から40%へ、販売数量は年間5%もの成長としているが、控えめな数字。

一方、主力ブランドの強化、資材の共同調達、情報システムの基盤強化など強固なアンカーボトルへの変身が図られよう。

株価は年初来高値から40%強下落しており、きわめて割安。少なくとも5割高は可能と考える。

単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益
1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

98.12

102,519

11,774

11,805

5,575

116.0

30.0

99.12

129,000

16,000

7,000

95.6

32.0

2000.12(予想)

154,000

18,500

9,100

124.2

32.0

連結

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

98.12

117,991

12,533

12,510

5,872

122.2

99.12(予想)

168,000

17,800

7,800

106.5

二つ目の注目銘柄はコーセー(店頭、化学=4922)

百貨店からスーパーなど販路別に分けたブランド戦略、高い品質開発力に加え、資産効果率の向上やEビジネスへの模索もおこなっており、マーケットで人気化する可能性がある。

目先は需給が悪いが、6000円目標。

単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益
1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

99.3

76,994

4,824

5,545

2,596

99.2

20.0

2000.3(予想)

77,500

5,200

3,330

116.2

22.0

連結

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

99.3

137,840

9,906

9,735

3,276

125.2

2000.3(予想)

141,000

10,700

3,600

125.6


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「大阪新聞」平成11年12月17日)

平均株価や一部の主力株は投信等の買いでしっかりしているが、大方の銘柄は年初来高値から3、4割下げている。これを2極化という言葉で片付ける評論家が多い。

しかし、本当にそう単純なのか。また、大量の資金を集めた投信のパフォーマンスは140円台で買ったユーロ債や米債の二の舞にならないのか気になる。

余談はここまでとして、本日はファナック(東証一部、電気機器6954)を推奨する。

今中間期は、主力の工作機械向けCNC装置等のFA部門が低迷、3期振りの減収、減益。だが、国内景気の低迷、円高という悪環境の下ではかなり健闘した。

また、売上高の3分の1を占めるロボットの成長に期待。センサー、制御機器等を自社内で開発、生産出来る為、需要が拡大する知能化ロボットで先行、マーケットシェアを一段と高めることが可能。

一方、強靭な財務体質は周知の事実、あとはIR、株主重視の姿勢待ちといったところで、少なくとも上場来高値抜け、場合によっては2万円の株価も夢ではないだろう。

単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益
1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

98.3

187,543

60,632

60,652

31,041

129.6

24.0
記念配

99.3

174,787

61,945

66,257

36,778

153.6

24.0

2000.3(予想)

159,030

53,880

31,850

133.0

24.0

連結

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

98.3

230,788

68,291

65,943

36,709

153.3

99.3

226,070

71,421

76,343

43,146

180.2

2000.3(予想)

210,590

56,260

33,450

139.7

2つ目の銘柄は焼肉屋さかい(店頭公開、商業=7622)

カルビの価格を値下げし公開記念で金券を配布したため客単価が下落、11月、12月の既存店は100%割れ。更に、初値が高過ぎた反動で株価は軟調。

とはいえ、「うまい、安い、楽しい」をコンセプトとした焼肉チェーンはいまだ成長の余地大。日光堂とともに押し目買いのチャンス。


売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益
1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

97.4

4,899

468

428

230

2096.6

0.0

98.4

6,436

515

490

146

1267.5

5.0

99.4

8,095

668

649

278

1956.1

5.0

2000.4(予想)

10,200

890

510

91.4

5〜6
記念配

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※これは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資の最終判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。