(2000年10月20・27日)

毎週金曜日に八丁堀克美が「大阪新聞」に発表している推奨銘柄を、まとめて掲載しているコーナーです。ここで発表するものは、中期保有で値上がりが期待できる銘柄です。
なお、「ズバリ株」のチャートは過去2ヶ月分程度は、最近のものに差し替えてあります。

(「大阪新聞」平成12年10月27日)

米国株の不安定が継続していることと、日本では金融不安の再燃や政局混迷などから、現在は買い手不在の相場で、個別銘柄ではきわめて割安な水準となっている。

その割安とは株価が急落して値ごろ感が出たという単純なものではなく、ファンダメンタルズの好調を株価が織り込んでいないという意味だ。そのため、需給が改善すればかなりの上昇が期待される。

本日はまずセントラル硝子(東証一部、化学=4044)に注目する。

単独売り上げの約6割を占めるガラス事業はリストラ効果による原価率の改善が大きく、くわえてファインケミカルや医薬中間体・原薬の売り上げが絶好調で、先日業績の上方修正を発表した。

来期以降も三フッ化窒素や全身吸入麻酔剤の伸びが続き増収・増益基調となりそうだ。

2003年3月期の連結EPSはは45円前後に拡大すると思われ、中・長期では4桁乗せを目指した上昇トレンドとなりそう。


セントラル硝子株価詳報

連結

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

99.3

173,782

6,784

4,232

▼266

00.3

175,283

11,391

8,743

▼521

01.3(予想)

177,000

9,5000

4,000

18.6


単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益
1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

99.3

136,360

4,306

3,468

870

3.9


5.0

00.3

141,397

9,115

8,089

432

2.0

5.0

01.3(予想)

140,000

9,000

4,000

18.6

5.0

本日二番目の銘柄は日本化学工業(東証一部、化学=4092)

こちらも会社側は期初の予想を大幅に上方修正した。

その理由は大容量セラミックコンデンサ原料であるチタン酸バリウムのフル生産。

デジタル家電向けにチタン酸バリウムの使用量は急増しており、今中間期の同製品の売上高は前年比約5割増となった模様だ。

当面、この傾向は続き、2002年3月期の連結EPSは30円前後となり、700円どころを目標とする。

日本化学工業株価詳報

連結

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

99.3

41,725

1,510

1,265

288

3.9

00.3

44,626

1,876

1,616

630

8.4

01.3(予想)

47,810

2,500

▼1,650


単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益
1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

99.3

39,650

1,295

1,038

162

2.2

5.0

00.3(予想)

42,572

1,690

1,412

519

6.9

5.0

01.3(予想)

45,600

2,240

▼1,820

5.0

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野村の証券用語解説集


(「大阪新聞」平成12年10月20日)

米国株安、一部大手企業の経営不安、そして株価下落による追証の発生で、日経平均株価は1万5000円割れ。政治家の危機感のなさが気になるものの、現在の株価水準は売られすぎであり、ハイテク株を含め割安感の出てきた銘柄が増加している。

そのなかでアサヒビール(東証一部、食品=2502)を推奨する。

先日、2回目の収益の下方修正で上場来初の赤字転落を発表した。そのため、一部投資家の不信を誘った。

だが、これは同社の弱みである財務体質の改善を早期に進めることによる部分が大きく、心配は無用。

さらに、2001年から2004年までの中期経営計画に注目したい。

主力のスーパードライのブランド価値をいっそう高めるほか、発砲酒に新規参入し(来年の春までに発売予定)、ビール事業でシェアアップを図る方針だ。また、ニッカやアサヒビール・システムの100%子会社化、物流事業など、グループ力の強化をおこなう方針。

2004年度には連結売り上げ1兆4800億円、経常利益890億円の目標達成は充分可能と思われ、株価は1500円を目指した展開を想定する。

アサヒビール株価詳報

連結

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

98.12

1,357,216

87,265

57,050

579

1.2

99.12

1,396,898

80,122

73,977

4,081

8.2

00.12(予想)

1,430,000

55,000

2,000

4.0

単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

98.12

1,028,392

73,004

50,386

8,811

18.1

12.0
記念配当

99.12

1,052,513

69,447

66,162

960

1.9

12.

00.12(予想)

1,075,000

50,000

2,000

4.0

12.0



本日二つ目の銘柄はジャパンケアサービス(店頭、商業=7566)

コムスンなど業界大手が拠点拡大競争によって収益を悪化させたのにたいし、同社は付加価値の高い身体介護に特化したうえ、地道に顧客を紹介してもらいながら拠点を増やした。

そのため、業績の急拡大が見込まれ、中・長期では3000円も狙える。

ジャパンケアサービス株価詳報

単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益
1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

99.3

2,918

▼541

▼556

▼572

0.0

00.3

3,096

156

31

41

6.5

0.0

01.3(予想)

6,070

550

280

38.1

3.0

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