(2000年12月8・15日)

毎週金曜日に八丁堀克美が「大阪新聞」に発表している推奨銘柄を、まとめて掲載しているコーナーです。ここで発表するものは、中期保有で値上がりが期待できる銘柄です。
なお、「ズバリ株」のチャートは過去2ヶ月分程度は、最近のものに差し替えてあります。

(「大阪新聞」平成12年12月15日)

ボーナス・クリスマスシーズンで、街は華やかな飾り付けによって移り気な買い物客の関心を引きつけようとして必死だ。

株式市場も個人投資家の資金がほしくてたまらないが、国内景気は低迷傾向にあるうえ米国の景気も減速傾向で、物色の方向性は定まりそうもない。

有機EL関連株である東洋インキ(4634)タイホー工業(4953)の人気はいまだ続きそうだが、それ以外とくにテーマ的なものは見あたらない。

そこで本日もやや中・長期的スタンスでNTTデータ(東証一部、サービス=9613)を推奨したい。

10月の情報サービス業の売上高は前年比12.6%増となった。11・12月も好調が続く見通しで、同関連株の業績が上方修正される可能性が大きくなった。

そのなかでNTTデータは粗利益率の低下があり、今期は営業減益となる。しかし、官公庁および金融機関の情報システム構築はこれからで、成長余力は大と見る。

大手調査機関の目標株価はおおかた200〜250万円の模様だ。

NTTデータ株価詳報

連結

営業収益

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

99.3

710,152

56,832

37,747

16,312

5,904.6

00.3

725,347

50,737

34,696

▼18,113

01.3(予想)

774,000

38,000

21,000

7,486.6


単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益
1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

99.3

705,464

56,205

37,181

16,271

5,889.7


1,000

00.3

716,430

50,497

34,580

▼17,996

1,000

01.3(予想)

761,000

37,000

20,500

7,308.4

1,000

本日二つ目の銘柄はカウボーイ(店頭公開、商業=9971)

あの究極のクリーン燃料GAIAXを開発・発売したガイアエナジー社へ資本参加し、今期は燃料事業へ本格進出する。

資金・貯蔵タンクの確保が当面の課題となるものの、そこをクリアすれば一大事業になる可能性も。

そうなれば株価も10倍になるだろう。

カウボーイ株価詳報

連結

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

98.9

50,127

1,143

1,090

384

25.6

99.9

51,537

876

1,040

537

36.3

00.9(予想)

53,560

1,650

750

42.4


単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

99.9

41,297

1,001

1,431

534

35.0

10.0

00.9(予想)

42,100

1,510

710

40.2

10.0

01.9(予想)

43,000

1,600

750

41.8

10.0


(「大阪新聞」平成12年12月8日)

ニューヨーク市場は金融緩和観測が台頭し、息を吹き返している。日本も短期的にはニューヨークと連動してリバウンド体制にはいるだろうが、年明けには様々な問題が噴出することが想定され、銘柄選択には注意が必要だ。

そこでファンダメンタルズがしっかりしている銘柄を。

まず、NTT(東証一部、通信=9432)

この仕事を長い間やっているが、同社を推奨するのは今回が2回目。それほど、時価水準は魅力が出てきたということ。

「マイライン」導入を控え値下げ競争が続くことやNTT Docomoなどの出資引き下げ問題など、懸念要因はあるもの、構造改革が予想以上には早く進展している点やブロードバンド時代にはいるとビジネスチャンスは拡大する点、固定電話も最悪期を脱した点などを評価する。

需給面で売られれば絶好の拾い場となり、中期的には150万円、長期的には200万円程度想定する。

NTT株価詳報

連結

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

99.3

9,729,673

870,270

648,638

602,690

37,876.6

00.3

10,421,113

980,303

825,036

▼67,811

01.3(予想)

10,815,000

733,000

172,000

10,862.3


単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益
1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

99.3

6,137,003

243,831

237,368

386,211

24,271.7


10,000
記念配当

00.3

1,696,799

111,722

117,574

97,071

6,115.2

5,000

01.3(予想)

323,000

78,000

127,000

8,020.4

5,0000

本日二番目の注目株は三浦印刷(東証二部、その他製造=7920:これも2回目の推奨)。

今中間期は単価下落や材料の用紙価格の値上げがあったが、三越や富士フィルムなどの主要顧客からの受注が堅調なうえ、かねてからの営業努力の成果が出て新規顧客の獲得(売り上げで5億円強)とコスト削減があり、売上高は18%増、経常利益は16%増と好調だった。

今後も「技術の三浦」を生かし新規獲得を目指すほか、IT時代に対応した一貫サービスで、2003年3月期の売り上げは228億円を目指す。

三浦印刷株価詳報

連結

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

00.3

17,838

660

749

183

7.4

01.3(予想)

19,000

860

300

12.1


単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

99.3

18,839

924

874

▼437

10.0

00.3(予想)

17,595

542

708

185

7.4

10.0

01.3(予想)

18,500

840

310

12.5

10.0

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