(2000年11月24日・12月1日)

毎週金曜日に八丁堀克美が「大阪新聞」に発表している推奨銘柄を、まとめて掲載しているコーナーです。ここで発表するものは、中期保有で値上がりが期待できる銘柄です。
なお、「ズバリ株」のチャートは過去2ヶ月分程度は、最近のものに差し替えてあります。
※11月3日は祭日のためズバリ株はお休みでした。

(「大阪新聞」平成12年12月1日)

銀行株が下落している。持ち合い解消売りが主な要因と考えられるが、経営不振企業の借金棒引きや資金投入によって、不良債権のいっそうの増加を嫌気する売りも多いようだ。

某都銀の融資担当者は「必要資金は足し算でなく、かけ算式で増加していく」と最近の動きを懸念していた。

生保の体力が弱っているなか、金融不安を起こさないように政策当局は努めてもらいたい。

さて、本日は三井金属(東証一部、非鉄金属=5706)を推奨する。

先日、連結決算の発表をおこなったが、予想以上に好調。それは、携帯電話向けの樹脂付き銅箔や液晶向けTABテープなどの電子材料が伸びたほか、レアメタルなどが好調で、中間素材部門の利益が拡大したため。

いずれも高付加価値・高シェア製品で、下期以降も減速は見られまい。

そのため、通期の業績は上方修正される可能性が大きい。

一方、2003年度の売上高5,240億円、経常利益500億円、当期利益250億円の新中期計画を策定中。経営資源をコア事業に集中しながら財務体質の改善を図る方針。

それらが織り込まれれば1,200円以上の株価は夢ではないと思う。

三井金属株価詳報

連結

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

99.3

400,399

35,295

24,786

12,344

24.3

00.3

394,722

35,474

27,847

14,181

26.8

01.3(予想)

410,000

34,000

16,000

29.7


単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益
1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

99.3

263,420

9,079

9,503

3,542

7.0


5.0

00.3

27,669

10,179

11,783

5,678

10.7

6.0
記念配当

01.3(予想)

270,000

16,000

6,500

12.1

5.0

本日二番目の銘柄は野村證券(東証一部、金融・保険=8604)

株式市場が低迷するなか、トレーディング益などを含めた総合力で業績は好調。今後もその地位は変わらないうえ、野村総研が来年2月に上場する点を注目したい。

実力は間違いなく3,000円以上だろう。

野村證券株価詳報

連結

営業収益

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

99.3

625,350

▼323,947

▼324,428

▼397,544

00.3

1,089,416

324,532

318,031

146,298

74.5

01.3(予想)

1,100,000

320,000

150,000

76.4


単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益
1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

99.3

359,289

48,015

45,058

▼241,841


10.0

00.3

624,689

307,411

303,314

144,176

73.4

15.0

01.3(予想)

600,000

300,000

200,000

101.9

15.0

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野村の証券用語解説集


(「大阪新聞」平成12年11月24日)

米国株安に連れ安したのは今までは、ハイテクやネット関連株が中心であったが、最近は業種や業績にあまり関係なく、株価が高い銘柄にまで及んできた。外人売りにくわえて、個人の狼狽売りが出たためと思われる。

一方、良いところなしだったオールドエコノミー株は堅調で、当面、投資家の関心もこちらにいかざるを得まい。

そこで本日は伊藤忠(東証一部、商業=8001)を地道に拾いたい。

大手商社は原油価格をはじめとした商品市況の上昇や情報・通信関連事業の好調を受けて、今中間期の業績はおおむね大幅増益であった。

そのなかで同社は、CTC(4739)などの情報通信やエネルギー開発事業が順調に推移しているほか、不動産の処理やコスト削減効果もくわわり、収益の回復が目立っている。

また財務体質の改善も顕著で、今期末の有利子負債残高は3兆円割れ(4,000億円強の減少)になる見通し。

現在株価は500円前後でもみ合っているものの、今期予想連結EPS50円もあれば、他の商社株、そして他のオールドエコノミー株と比較して極めて割安と思われる。

伊藤忠株価詳報

連結

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

98.3

13,900,567

59,356

33,489

▼34,088

99.3

12,144,445

44,698

▼93,544

▼88,271

00.3(予想)

12,000,000

100,000

50,000

35.1

単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

98.3

12,372,623

18,805

51,602

2,142

1.5

0.0

99.3

10,252,007

5,530

39,303

▼163,264

0.0

00.3(予想)

10,000,000

40,000

20,000

14.0

0〜3

本日二つ目の銘柄は三浦工業(東証一部、機械=6005)

ボイラーの会社で地味なイメージしかないが、最近メンテナンス事業で高収益を上げている。

2003年3月期の連結EPSは95円であり、こちらも割安に放置されている。

2,000円の大台突破は近いと感じる。

三浦工業株価詳報

連結

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

99.3

46,713

6,679

7,047

3,311

92.0

00.3

48,180

6,383

6,953

3,430

94.8

00.3(予想)

50,100

7,070

3,310

87.3


単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益
1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

99.3

44,316

5,633

6,392

2,984

80.1

14.0
記念配当

00.3

45,642

5,464

6,428

3,178

83.9

14.0

01.3(予想)

47,800

6,480

3,040

80.2

14.0

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野村の証券用語解説集


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