(「大阪新聞」平成12年8月11日)
☆米株式市場が落ち着くにつれて、日本のIT関連株もようやく底打ち感が出始めた。ただ、テクニカル・リバウンドの範疇を脱しない銘柄も多く、また今後より選別がおこなわれるため、注意が必要だ。
☆そのような難しい投資環境のもとで伊藤忠テクノサイエンス(東証一部、サービス=4739)を狙いたい。
☆第1四半期の決算が好調なのを受けて、今上期の売上高、経常利益、当期純利益の上方修正をおこなった。IT投資拡大の恩恵をフルに受ける会社であり、実際売り上げの約8割がインターネットを中心とするビジネスだ。
☆なかでも、NTT Docomo,DDIなどの移動体通信会社向けの売上高は、全売上高の3分の1強にまでなっており、第1四半期では昨年比倍増。
☆さらに、金融機関向けもデリバティブなどで前年比倍以上伸びた。
☆受注残高の増加、下期は粗利益率が若干落ちることを想定しての利益計画であり、豊富な顧客基盤を有する同社の通期ベースでの収益は、再上方修正される期待が強まろう。
☆とりあえず、2万5,000円どころが目標か。
伊藤忠テクノサイエンス株価詳報
連結
− |
売上高 |
営業利益 |
経常利益 |
利益 |
1株利益 |
− |
百万円 |
百万円 |
百万円 |
百万円 |
円 |
99.3 |
175,379 |
9,717 |
8,774 |
2,973 |
165.2 |
00.3 |
208,206 |
11,319 |
10,914 |
6,148 |
328.0 |
01.3(予想) |
242,500 |
− |
13,200 |
6,900 |
112.2 |
単独
− |
売上高 |
営業利益 |
経常利益 |
利益 |
1株利益 |
1株配当 |
− |
百万円 |
百万円 |
百万円 |
百万円 |
円 |
円 |
99.3 |
149,798 |
5,704 |
6,011 |
2,148 |
119.3 |
13.33
|
00.3 |
179,622 |
5,457 |
6,594 |
3,762 |
200.7 |
50.0記念配当 |
01.3(予想) |
215,000 |
− |
8,000 |
4,300 |
69.9 |
15.0 |
☆本日二番目の銘柄は、東京製鐵(東証一部、鉄鋼=5423)だ。
☆こちらもIT関連投資の増加で、主力のH形鋼の需給が引き締まり、値上げが通りやすくなった。
☆従来は今下期からの回復を見込んでいたが、収益は予想以上に改善し、今通期ベースでの黒字転換が見えてきた。
☆そのため、PBR1倍の790円を目標に押し目買い。
東京製鐵株価詳報
単独
− |
売上高 |
営業利益 |
経常利益 |
利益 |
1株利益 |
1株配当 |
− |
百万円 |
百万円 |
百万円 |
百万円 |
円 |
円 |
99.3 |
124,361 |
▼8,852 |
▼8,254 |
▼11,732 |
− |
4.0 |
00.3 |
106,814 |
▼8,460 |
▼6,985 |
▼12,607 |
− |
4.0 |
01.3(予想) |
117,000 |
− |
▼2,000 |
▼3,000 |
− |
4.0 |
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