(2000年8月11・18日)

毎週金曜日に八丁堀克美が「大阪新聞」に発表している推奨銘柄を、まとめて掲載しているコーナーです。ここで発表するものは、中期保有で値上がりが期待できる銘柄です。
なお、「ズバリ株」のチャートは過去2ヶ月分程度は、最近のものに差し替えてあります。

(「大阪新聞」平成12年8月18日)

目先はIT関連株のボトムアウト、日経225,TOPIXなどの指数もテクニカルリバウンドに入っており、堅調な相場となっている。

しかし、ゼロ金利が解除された後、資金の流れの微妙な変化はこれからで、引き続き銘柄選択には注意を要する。

そのような相場環境のもと日本ガイシに次いで日本特殊陶業(東証一部、窯業=5334)を推奨したい。

半導体部品が予想以上に好調。なかでもセラミックパーケージが米国AMD社向け(約7割強を占める)に牽引役となり、4月から6月の半導体部品の売上高は前年比15%増、7月には同34%増となった模様。

一方、自動車部品のセンサー、プラグともに堅調。それは競争力が高く、世界シェアもトップレベルにあるからだ。

同社のリスク要因としては為替問題だ。1円の円高で5億円強の利益マイナスとなる。が、現在やや円安に振れてきている。

さらに、GM向けにプラグの大型商談がまとまったこともあり、今期の業績は上方修正の可能性が大きくなった。よって、2,500円超を中・長期目標としたい。

日本特殊陶業株価詳報

連結

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

99.3

188,743

12,899

11,274

5,493

24.72

00.3

195,594

14,436

11,314

6,578

29.6

01.3(予想)

205,000

17,000

9,200

41.3


単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益
1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

99.3

168,072

9,661

8,921

4,701

21.1


11.0

00.3

169,776

8,787

6,408

3,830

17.2

11.0

01.3(予想)

180,000

13,500

7,500

33.7

11.0

本日二番目の銘柄はシチズン(東証一部、精密機器=7762)

同社が80%の株式を保有するシメオ精密は、高周波水晶振動子やモーター磁石、コネクター部品を手がける高収益企業で、9月11日に店頭公開予定だ。

そのへんから親会社のシチズンが再人気化しよう。

シチズン株価詳報

連結

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

99.3

361,207

21,508

24,014

1,813

5.8

00.3
345,025

21,217

26,186

3,834

21.5

01.3(予想)

370,000

25,500

10,000

32.5


単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益
1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

99.3

194,773

6,586

9,783

643

2.0

9.0

00.3

185,912

4,639

9,250

2,237

7.3

9.0

01.3(予想)

194,000

7,000

4,000

13.0

9.0


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野村の証券用語解説集


(「大阪新聞」平成12年8月11日)

米株式市場が落ち着くにつれて、日本のIT関連株もようやく底打ち感が出始めた。ただ、テクニカル・リバウンドの範疇を脱しない銘柄も多く、また今後より選別がおこなわれるため、注意が必要だ。

そのような難しい投資環境のもとで伊藤忠テクノサイエンス(東証一部、サービス=4739)を狙いたい。

第1四半期の決算が好調なのを受けて、今上期の売上高、経常利益、当期純利益の上方修正をおこなった。IT投資拡大の恩恵をフルに受ける会社であり、実際売り上げの約8割がインターネットを中心とするビジネスだ。

なかでも、NTT Docomo,DDIなどの移動体通信会社向けの売上高は、全売上高の3分の1強にまでなっており、第1四半期では昨年比倍増。

さらに、金融機関向けもデリバティブなどで前年比倍以上伸びた。

受注残高の増加、下期は粗利益率が若干落ちることを想定しての利益計画であり、豊富な顧客基盤を有する同社の通期ベースでの収益は、再上方修正される期待が強まろう。

とりあえず、2万5,000円どころが目標か。

伊藤忠テクノサイエンス株価詳報

連結

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

99.3

175,379

9,717

8,774

2,973

165.2

00.3

208,206

11,319

10,914

6,148

328.0

01.3(予想)

242,500

13,200

6,900

112.2


単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益
1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

99.3

149,798

5,704

6,011

2,148

119.3


13.33

00.3

179,622

5,457

6,594

3,762

200.7

50.0記念配当

01.3(予想)

215,000

8,000

4,300

69.9

15.0


本日二番目の銘柄は、東京製鐵(東証一部、鉄鋼=5423)だ。

こちらもIT関連投資の増加で、主力のH形鋼の需給が引き締まり、値上げが通りやすくなった。

従来は今下期からの回復を見込んでいたが、収益は予想以上に改善し、今通期ベースでの黒字転換が見えてきた。

そのため、PBR1倍の790円を目標に押し目買い。

東京製鐵株価詳報

単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益
1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

99.3

124,361

▼8,852

▼8,254

▼11,732

4.0

00.3

106,814

▼8,460

▼6,985

▼12,607

4.0

01.3(予想)

117,000

▼2,000

▼3,000

4.0

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