(2000年2月4・18日)

毎週金曜日に八丁堀克美が「大阪新聞」に発表している推奨銘柄を、まとめて掲載しているコーナーです。ここで発表するものは、中期保有で値上がりが期待できる銘柄です。
なお、「ズバリ株」のチャートは過去2ヶ月分程度は、最近のものに差し替えてあります。

「大阪新聞」平成12年2月18日)

金融機関や事業法人からの持ち合い解消売りが進み、2万円をつけた日経平均株価は急反落。

しかし、個別銘柄の物色意欲は旺盛なほか、需給関係で売られれば押し目買い※のチャンスといえよう。

そこで本日は中長期で非常に有望な2銘柄を紹介する。

まず、インテック(東証一部、サービス=9738)

ネットワークサービスを手がける「インテック・コミュニケーションサービス」とネット上で自動車販売仲介をおこなう「オートバイテルジャパン」の2社が、今年夏までにマザーズ※への上場準備を進めていおり、その売却益で有利子負債※の削減が可能となる。

そうなれば懸念材料だった財務体質の改善が図られ、ネットワーク分野で強い同社が再評価されてこよう。

目標株価は6500円どころか。

※押し目買い:上げ歩調にある相場が一時的に下がったとき、ねらって買うこと。
※マザーズ:東証Mothers−高い成長可能性を秘めた企業に資金調達の機会を与えることを主に目的に東証において創設された市場。設立後経過年数や利益に関する基準を設けないなど、上場基準が大幅に緩和されたこと。
※有利子負債:利息を支払う必要のある債務のこと。社債や借入金などを指す。

連結

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

98.3

85,955

5,253

2,757

▼2,161

99.3

111,850

8,320

2,054

▼177

2000.3(予想)

115,000

2,500

▼500

単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

98.3

75,568

4,111

3,223

1,118

29.1

7.0

99.3

93,435

5,092

3,341

1,421

36.8

8.5

2000.3(予想)

102,000

3,600

1,500

37.1

9.0

もう一つの銘柄は再び日光堂(店頭公開、商業=9841)

カラオケから音楽加工流通業への転換を模索しているが、先日、音楽関連コンテンツの配信会社「ビーエムビードットコム」を設立。バンダイの携帯電話(iモード)向け着信メロディーサービス「いつでもメロディっぱ」を開始。

初年度の売上高2億9千万円、経常利益5100万円を見込む。これを皮切りにバンダイと全面的にコンテンツ配信事業を行う方針。

一方で、様様々な会社とも連携していく可能性があり、コンテンツ株として大化けの期待。ひとまず1200円どころがポイントだが、2000円の大台をねらって拾いたい。

連結

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

98.3

25,067

1,171

▼30

▼3,077

99.3

18,744

1,468

829

▼2,448

2000.3(予想)

12,530

480

240

5.0

単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益
1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

98.3

17,306

392

177

▼5,831

0.0

99.3

10,037

211

104

▼1,911

0.0

2000.3(予想)

10,500

650

250

7.7

5.0


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「大阪新聞」平成12年2月4日)

ニューヨーク株式市場が不安定ながら、投信の大量設定、外人投資家の買いが加わり、相場全般は想定以上にしっかりしている。当面ソフトバンク等の主力どころが値を保てばネット関連などは大丈夫なのだろう。

しかし、今年は大変革の年、業績、会社が大変貌する可能性のある企業をここではご紹介したい。

本日は富士電気化学(東証一部、電気機器=6955)

昨年末、ソニーとの乾電池など一次電池の生産、開発で協業体制を築くことで合意したが、そのメリットは大きい。

また、需要が急増している光ファイバー網に必要な電子部品(国内シェア30%近い光アイソレーターなど光通信用部品)事業を強化、電池、磁性材料部品に次ぐ第三の事業に育てる方針。

一方、不採算部門の精算とともに富士通にたいして第三者割り当て増資を実施、財務体質が改善されたことで、富士通の連結対象子会社化された。

。ファナック、アドバンテストといった超優良企業を抑えて今年の富士通グループのキーは同社。1300円前後を目標としたい。

連結

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

98.3

128,328

3,067

▼674

▼2,623

99.3

110,395

4,678

2,652

168

2.6

2000.3(予想)

105,000

1,900

900

10.8

単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

98.3

122,385

1,162

885

775

11.8

0.0

99.3

103,794

1,706

1,050

▼896

0.0

2000.3(予想)

97,000

1,100

660

7.9

0.0


本日二つもの銘柄はミルボン(店頭公開、化学=4919)

足元はフル生産体制で、1月の売り上げ、利益は計画および昨年を大きく上回る状態。

業務用ヘア化粧品市場が微減となるなか、同社の高成長は突出している。

ミルボンサロン、フィールドマンシステムは他社のマネのできないもので、当面、好調が続こう。

1万円の大台を目標とする。

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益
1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

98.12

8,243

1,162

952

481

92.0

22.0

99.12
(予想)

9,440

1,710

880

152.8

25.0

2000.3(予想)

10,000

2,000

1,000

173.6

25.0〜26.0

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