(2000年1月21・28日)

毎週金曜日に八丁堀克美が「大阪新聞」に発表している推奨銘柄を、まとめて掲載しているコーナーです。ここで発表するものは、中期保有で値上がりが期待できる銘柄です。
なお、「ズバリ株」のチャートは過去2ヶ月分程度は、最近のものに差し替えてあります。

「大阪新聞」平成12年1月28日)

外人の買いや投信の大量設定で全般はしっかりした展開。ただし、今後3月末にかけて持ち合い解消売りの加速が想定され、押し目買いが有効。

また、情報通信関連株への2極化を再び夢見る方が多いが、それもナンセンスで、今年は出遅れ、割安株投資が有効。

そこで本日は横河電機(東証一部、電気機器=6841)を推奨する。

新社長の下、LSIテスター、電源、医療情報システム等、非PA(プロセスオートメーション)事業への経営資源の集中、首切りをしない人件費の削減、グループ企業の再編・統合などの合理化を積極的に進めており、攻めと守りのバランス経営を模索。

その結果、受注状況も改善、受注高は前期2桁の減少だったのにたいし、今期はプラスを維持。そのため、業績は営業利益の段階で3割以上の増益が見込まれる。

来期連結予想PER(実質ベース)で40倍以上の水準が妥当と考えられ1350円近辺が目標株価となろう。

単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

98.3

183,831

5,845

6,685

4,759

18.6

7.5

99.3

168,020

2,738

4,204

2,706

10.8

7.5

2000.3(予想)

173,000

2,500

9,000

35.9

7.5

連結

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

98.3

305,281

10,880

8,399

7,564

29.6

99.3

280,185

▼611

▼1,316

▼4,427

2000.3(予想)

320,000

11,000

17,000

67.8

本日2つ目の銘柄はセガ(東証一部、その他製造=7964)

ソニーのPlay Station2発売を控えて、ドリームキャストの国内販売台数は当初計画を下回ろう。しかし、新作ソフトの積極投入、欧州および米国向けの輸出拡大で、収益は今期がボトムになる可能性が大きい。

5000円前後を目標株価としたい。

単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益
1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

98.3

271,474

12,041

11,030

▼43,300

38.0

99.3

214,546

2,081

431

▼33,383

39.0
記念配当

2000.3(予想)

290,000

▼10,200

▼10,900

0.0

連結

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

98.3

331,605

▼2,776

▼7,023

▼35,635

99.3

266,194

2,087

▼7,279

▼42,880

2000.3(予想)

386,000

▼16,300

▼19,800

また、同社の子会社であるトムス・エンタ(名証二部、3585)も最悪期を脱しつつあり、要注目。こちらは4桁を目指すであろう。

単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益
1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

98.3

10,232

306

381

96

2.9

5.0

99.3

7,933

653

618

▼4,980

0.0

2000.3(予想)

8,500

480

100

2.3

0.0


連結

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

98.3

11,307

135

11

▼239

99.3

8,920

603

157

▼5,525

2000.3(予想)

9,700

180

▼240

YAHOO!の株価照会へ


「大阪新聞」平成12年1月21日)

昨年までは好業績、高成長株を買っておけば儲かったが、今年は少し違うと考える方も多いと思う。まさにその通りで銘柄選別は特に重要。

目先の人気銘柄に惑わされないことを望む。

本日はナムコ(東証一部、サービス=9752)を推奨したい。

3月4日のソニーのPlay Station2発売に合わせ、「鉄拳タッグトーナメント」、「リッジレーサー5」の大型ゲームソフトを投入するほか、ハイパーレース等2から3タイトルを投入する予定で家庭用ゲームソフト部門の好調が続こう。

一方、伸び悩み傾向の450強あるアミューズメント施設を積極的にリストラし、赤字店舗を中心に最大100店の閉鎖を断行する方針。

また、オンラインゲームの配信、介護会社への資本参加、会社更生中の日活の支援が順調に推移しているなど好材料は豊富だ。

コンテンツ株としての資産価値および業績の急回復から、株価は上値追いが期待される。

中長期の目標株価は1万3000円処か。

単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益
1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

98.3

107,898

9,278

8,626

4,658

87.8

30.0

99.3

108,893

6,108

5,908

3,166

58.3

30.0

2000.3(予想)

104,700

5,900

3,200

58.4

30.0

連結

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

98.3

145,761

10,716

9,075

4,164

78.6

99.3

145,516

8,270

7,507

3,566

65.7

2000.3(予想)

160,000

9,000

6,000

109.4

本日二つ目の銘柄はコロワイド(店頭公開、商業=7616)。

美味しいものをよりやすくという顧客重視のコンセプトで急成長しているが、資金調達、人材育成、店舗展開に目処がついてことから大量出店に踏み切る。

居酒屋チェーンの勝ち組として注目する。

目標株価は4000円。

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益
1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

98.4

12,375

424

344

10

38.3

15.0

99.4

13,670

841

735

290

673.6

50.0

2000.3(予想)

16,910

668

800

370

59.1

5.0

最後に、日光堂(店頭公開、商業=9841、このコーナーで12月11日に推奨)は動意付いた(ほとんど動きのなかった株価にあがりだす気配が見え始めたこと)が利食いはまだ先。思わぬ高値があるかも。

YAHOO!の株価照会へ


前号へ

バックナンバーへ

ホームへ


お問合せ・ご意見はこちらへ otoiawase@8katsumi.sakura.ne.jp

※財務データは、投資判断の参考のために、一般に公表されているものを使用しました。

※これは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資の最終判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。