(2000年2月25日・3月3日)

毎週金曜日に八丁堀克美が「大阪新聞」に発表している推奨銘柄を、まとめて掲載しているコーナーです。ここで発表するものは、中期保有で値上がりが期待できる銘柄です。
なお、「ズバリ株」のチャートは過去2ヶ月分程度は、最近のものに差し替えてあります。

「大阪新聞」平成12年3月3日)

ソニーが上場以来高値を更新、物色意欲は依然旺盛だが、レーティングの引き下げや悪材料の発表を受けて思わぬ急落を見せる銘柄が目立ってきた。

短期売買をする投資家が増え、需給関係で値動き激しく変動するようだ。素人投資家にとってはやや危険な相場になってきたと感じる。

そこで、地道にスタンレー電気(東証一部、電気機器=6923)を拾いたい。

LED(発光ダイオード)は携帯電話やパチンコ向けに、LCD(液晶)関連製品はパソコン、デジカメ、カーナビ、携帯電話向けに好調で、同社の電子機器事業は黒字転換から利益が拡大傾向。

また、主力の自動車部品事業も電子機器事業で取り入れた「生産革新運動」で、徹底的な生産ラインおよび過程の見直しなど、収益力強化を推進する。そのため、今期、来期と大幅増益となる可能性が大きい。

電子部品株の平均PER※を当てはめると1100円、中長期では1300円どころが目標となろう。

※PER:株価収益率。株価が1株あたりの税引後利益の何倍まで買われているかをみる指標。式は、株価/税引後1株利益。

連結

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

98.3

193,344

5,295

3,289

628

3.3

99.3

180,676

3,499

2,830

▼803

2000.3(予想)

186,000

6,600

3,200

17.1

単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益
1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

98.3

149,477

2,458

3,236

1,647

8.7

8.0

99.3

141,961

1,301

2,601

▼1,734

8.0

2000.3(予想)

147,000

4,800

2,300

12.2

8.0

本日二つ目の推奨銘柄はセーラー(東証二部、その他製造=7992)。

先日、発表された単体ベースの今期予想は6%の減収、5%の経常増益となっているものの、非常に控えめで増額修正が充分期待できる。

というのは、収益源のCD−R製造ラインが主力顧客(ブリンコ社)の増産計画で好調なほか、水性ボールペンのチュチュ(海外ではクールペン)がウォールマート(米国)や日本のCVS向けにフル生産の状態のため。

3000円は十分に視野に。

連結

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

97.12

12,562

▼960

▼1,011

▼3,961

98.12

12,360

704

622

328

9.2

99.12(予想)

14,200

1,300

920

25.8

単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益
1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

97.12

12,562

▼936

▼989

▼3,934

0.0

98.12

12,360

670

584

295

8.3

0.0

99.12(予想)

14,200

1,300

920

25.8

3.0

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「大阪新聞」平成12年2月25日)

ネット関連株が調整局面に入り、売られ続けてきた公共株、小売り株を代表とする内需関連株の一部に反発の兆しが出てきた。3月初旬までは、国内金融、事業法人から大量の持ち合い解消売りが出てくるため、上値は限られるものの、一極集中といった異常事態の修正は今後もみられよう。

そこで、地味ではあるが東ソー(東証一部、化学=4042)を注目したい。

塩化ビニルモノマー(VCM)で国内シェア3割強をしめるトップメーカーであるが、アジアを中心に塩化ビニル樹脂の需要回復でVCMの市況は昨年の安値から一時倍近くまで急騰した。

また、国内最大規模の南陽工場のコストダウン投資を実施、採算が急改善している。

一方、光ファイバーコネクター等の材料である機能商品や石油化学といった基礎原料でないものも収益力がアップしている。そのため、今期、来期と従来見通しを上回る経常利益が確保される見通し。

最近やや動意付いている※ものの、700円前後を当面のめどどして拾いたい。

※動意付く:ほとんど動きのなかった株価が上がりだす気配、あるいは下がりだす気配がみえはじめること。

連結

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

98.3

396,475

24,906

16,438

6,580

11.0

99.3

340,229

7,437

4,608

533

0.9

2000.3(予想)

370,000

15,000

7,000

11.7


単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益
1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

98.3

315,080

18,104

15,050

7,606

12.7

5.0

99.3

267,321

4,731

4,086

▼1,472

.0

2000.3(予想)

285,000

15,000

6,000

10.0

5.0

本日の二つ目の銘柄はサンリオ(東証一部、商業=8136)

今週金曜まで東京の本社で「サンリオフレンドシップ2000」というプレゼンを実施。21世紀に向けてハローキティの新しいコンセプト作りを提案している。

キティちゃんはディズニー、ウルトラマンと異なり季節性を打ち出せるのが特徴であり、永遠のコンテンツであると感じた。

中長期で上場来高値を目標としたい。

連結

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

98.3

145,333

18,642

16,450

▼18,075

99.3

150,160

18,861

16,618

5,137

65.4

2000.3(予想)

151,200

18,500

10,400

132.4

単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益
1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

98.3

121,351

20,007

15,561

▼17,106

0.0

99.3

127,919

20,711

16,595

4,071

51.8

15.0

2000.3(予想)

120,900

23,300

11,200

142.6

50.0
記念配当


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