(2000年3月24・31日)

毎週金曜日に八丁堀克美が「大阪新聞」に発表している推奨銘柄を、まとめて掲載しているコーナーです。ここで発表するものは、中期保有で値上がりが期待できる銘柄です。
なお、「ズバリ株」のチャートは過去2ヶ月分程度は、最近のものに差し替えてあります。

「大阪新聞」平成12年3月31日)

ソフトバンクや光通信等のネット関連株、直近急騰した値がさ株も下値模索の展開となっている。下値の目処は聞かれることが多いが、株価水準を論じるよりも4月末の日本オラクル上場の成功に期待したい。

さて、本日は消費関連の代表である丸井(東証一部、商業=8252)に注目したい。

消費の先行指標と言われる婦人服の販売が昨年12月から前年比プラス、同社の売上高も2月は同7.5%増となった。横浜関内店の閉店等で売上高が伸び悩んでいたなか好材料の出現といえる。

また、「ビルサノ」等の自社ブランドを外部の商業施設に積極展開するなど、新たな成長路線を見つけた。

さらに、完全連結子会社である「ゼロファースト」は旅行のチケット販売やマルイカードの債権回収業務を行ってきたが、400万口座を生かすべく消費者金融業に新規参入、利益に大きく貢献しよう。そのため、今期から来期にかけて収益の伸びが拡大するとみたい。

当面、来期のPER50倍迄狙えると考え、目標株価は2,500円処と思われる。

連結

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

98.1

548,169

35,263

33,342

19,223

52.2

99.1(予想)

550,312

32,947

30,815

16,074

43.6

00.1(予想)

535,000

35,000

20,000

54.2


単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益
1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

99.1

509,845

28,300

26,632

15,058

40.9

22.0

00.1(予想)

482,500

28,000

15,200

41.2

22.0

01.1(予想)

490,000

30,500

17,000

46.1

22.0

丸井株式詳報

品薄ながら上方修正、上値余地の可能性が大きい千代田インテグレ(店頭公開、電気機器=6915)。

精密機器、電機機器メーカー向けに各種部品が好調で、特に、タイ、マーレシア、米国といった海外が牽引役。

連結ベースのEPSは130円超となりそうで時価は極めて割安に放置されている。

連結

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

98.8

23,268

1,904

1,837

1,082

101.1

99.8

24,213

2,019

1,842

1,088

101.7

00.8(予想)

25,100

2,200

1,300

121.3

単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益
1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

98.8

17,605

843

912

364

34.0

10.0

99.8

18,354

957

1,074

475

44.3

10.0

00.8(予想)

19,100

1,170

580

54.1

10.0

千代田インテグレ株式詳報

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「大阪新聞」平成12年3月24日)

NHK総合TVで「おしん」の再放送を見た。ドラマとはいえ苦難を幾度も乗り越える姿に感動したほか、忍耐という言葉を思い出した。急落したソフトバンクやソニーは今が耐えどき、おしんの精神で。

さて、本日は新川(東証二部、機械=6274)を推奨したい。

パソコン、携帯電話の需要好調で恩恵を受けるのが半導体製造装置(後工程)業界であり、同社の足元の受注は絶好調で推移している模様(現在、月30億円超)。生産能力の増強も順調で、今期の収益は再上方修正される可能性が大きい。

また、来期は稼働率の一段のアップ、コスト削減効果が寄与、経常利益で過去最高を更新する見通し。

連結ベースでのEPSが250円前後となれば、PER30倍で7,500円の株価目標が試算される。


連結

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

98.3

24,937

4,803

4,842

1,885

94.1

99.3

15,380

748

526

▼791

00.3(予想)

28,000

4,900

2,650

132.2

単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益
1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

98.3

15,084

683

551

▼810

10.0

00.3(予想)

27,700

4,700

2,550

127.2

15.0

00.3(予想)

33,000

6,000

3,000

149.6

15.0

本日の二番目の銘柄はオリコ(東証一部、金融・保険=8585)

今期はグループの金融会社向けや不動産関連融資の処理を積極的に行うため、3,400億円の特別損失を計上。

さらに、同社が強みを持つオートローンやショッピング部門といったりテールの強化策を打ち出したことを評価したい。

いまだに問題債権はあるものの、高水準の営業利益でカバーできる見込みとなっている。そのため、来期ベースでの実質EPSを前提に中・長期の目標株価がだせる。

二極化相場の訂正も加わり1,000円どころは充分狙える。

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益
1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

99.3

343,112

14,009

14,009

6,282

18.6

8.0

00.3(予想)

317,400

2,700

▼156,600

0.0

01.3(予想)

315,200

43,000

21,000

64.0

0.0

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