(2000年4月7・14日)

毎週金曜日に八丁堀克美が「大阪新聞」に発表している推奨銘柄を、まとめて掲載しているコーナーです。ここで発表するものは、中期保有で値上がりが期待できる銘柄です。
なお、「ズバリ株」のチャートは過去2ヶ月分程度は、最近のものに差し替えてあります。

(「大阪新聞」平成12年4月14日)

決算説明会や会社説明会のシーズンとなってきた。筆者も1日最低1社以上、参加するようにしている。

当面は決算をにらんだ展開が予想され、ここでもピンときた銘柄を中心にご紹介したい。

まずホーマック(東証一部、商業=9840)に注目する。

前期は季節の変わり目に既存店の売り上げがやや苦戦したが、新店の増収効果、粗利益率の0.4ポイント改善により、経常利益は当初計画を上回り26.6%の大幅増益となった。

今期は新店12や物流および情報システムの構築など将来のための投資を増やすため、名目上はやや伸び悩みの業績となる。

だが、
取締役の大幅削減などの組織の見直しに本格的に着手する、
既存店の競争力が図られる、
今期は4社が連結対象のなるほか、
早ければ初の関東圏での出店が予想され、
安定企業から高成長企業への脱皮期待がもてるようになろう。

そのため、連結ベースでのPERは50倍まで容認、4,300円どころを目標株価とする。


ホーマック株式詳報

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益
1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

99.2

135,804

5,120

5,013

2,343

69.9

16.0
記念配当

00.2(予想)

146,500

6,100

2,850

71.8

18.0
記念配当

01.2(予想)

155,000

6,500

3,000

72.0

18.0

二つ目の銘柄はやはり旭硝子(東証一部、窯業=5201)

競争力のない事業からの撤退と、TFT基盤硝子設備の増強など成長分野や高収益が見込まれる事業には積極投資をおこなう中長期経営計画を推進中。

円高、原油高の悪環境があっても2001年度連結経常利益1,000億円の達成が充分可能であり、先行した日本板硝子(5202)を抜くことが予想される。


旭硝子株式詳報

連結

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

98.3

1,346,727

66,072

56,782

20,361

17.3

99.3

1,280,989

43,745

28,183

5,098

4.3

00.3(予想)

1,300,000

29,000

8,000

6.8


単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益
1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

99.3

727,073

▼3,124

12,144

8,142

6.9

9.0

00.3(予想)

680,000

13,000

10,000

8.5

9.0

01.3(予想)

840,000

50,000

20,000

17.0

9.0


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野村の証券用語解説集


(「大阪新聞」平成12年4月7日)

マスコミの論調や株価の値動きはソフトバンクと光通信は全く同列に扱われているが、人材、ネット資産、ビジネスモデルとどれをとってみても、光通信はソフトバンクに遠く及ばない。

よって、一方は戻り売り、もう一方は突っ込み買いを待つといった投資スタンスが賢明であろう。

さて、本日は三井金属(東証一部、非鉄・金属=5706)をねらう。

プリント基板の材料である電解銅箔がパソコン、携帯電話向けに絶好調。また、半導体パッケージ材料のTABテープがICチップの小型・薄膜化を受けて順調。

そのため、今期(連結ベース)は、円高の影響が多少あるものの、銅、亜鉛価格の上昇基調も加わり、経常利益は過去最高益を更新する見通し。

PER※の水準も低く、時価は絶好の拾い場と考えたい。

※PER:株価収益率。株価が1株あたりの税引後利益の何倍まで買われているかをみる指標。式は、株価/税引後1株利益。

三井金属株式詳報

連結

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

98.3

426,724

37,498

22,056

9,581

18.8

99.3

400,399

35,295

24,786

12,344

24.3

00.3(予想)

320,000

25,500

12,100

22.4

単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益
1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

99.3

263,420

9,079

9,503

3,542

7.0

5.0

00.3(予想)

259,000

11,300

5,600

10.4

5.0

01.3(予想)

260,000

11,000

5,500

10.2

5.0

NASDAQ※の調整やポートフォリオの入れ替えで調整含みにあるハイテク株であるが、ソニー(東証一部、電気機器=6758)は買っておきたい。

昨年度はコア事業のエレクトロニクス部門の構造改革を進めてきたが、今年度はネットビジネスへ注力する旨の経営方針を打ち出した。それらの子会社の早期公開を目指すほか、さくら銀行、JPモルガン等とネット銀行を設立、グループの総合的な金融サービスを手がける。

。Play Station2の不具合問題を株価に織り込んだうえ、円高時の今が最適。

目標株価23,000円所を中期目標としたい。

※NASDAQ:全米証券業協会の後援のもとに開発された店頭株の自動気配システム。米国経済に好調をもたらしているシリコンバレーのハイテク株やインターネット関連株の多くがこのNASDAQに属している。よって、NASDAQ指数全体に対してハイテク関連株の占める割合が高く、ハイテク関連の株価の連動性が強い。

SONY株式詳報

連結

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

98.3

6,755,490

520,210

453,749

222,068

557.7

99.3

6,794,619

338,649

368,128

179,004

436.9

00.3(予想)

6,500,000

210,000

110,000

237.2※

単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益
1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

99.3

2,432,690

7,184

46,222

38,029

92.7

50.0

00.3(予想)

2,300,000

30,000

28,000

62.5※

50.0※

01.3(予想)

2,400,000

50,000

40,000

44.7※

50.0※

※2000年3月期と2001年3月期の一株利益は、3月28日の1:2の株式分割以前の数値です。

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