(2000年6月30・7月7日)

毎週金曜日に八丁堀克美が「大阪新聞」に発表している推奨銘柄を、まとめて掲載しているコーナーです。ここで発表するものは、中期保有で値上がりが期待できる銘柄です。
なお、「ズバリ株」のチャートは過去2ヶ月分程度は、最近のものに差し替えてあります。

(「大阪新聞」平成12年7月7日)

物色対象が横に広がったため、多くの銘柄が年初来高値を更新している。ただ、ゼロ金利がいつ解除されるか、政局動向、米国株の行方など、ファンダメンタルズ上で不安材料が散見されるようになっていることから、そろそろ銘柄を絞って取り組んでみたい。

本日はまずコニカ(東証一部、化学=4902)を推奨する。

前期は円高の逆風をコスト・ダウンと不採算事業からの撤退で乗り切った。そこで、今期から2004年3月期までの4年間の中期経営計画を推進していく。

関係会社半減させ連結株主資本を圧縮、物流・情報システムの改革等で有利子負債を削減するほか、カメラ、複写機、医療用撮影装置等のデジタル化への移行と関連製品・部品の強化を図る方針。

その施策により最終期に当たる2004年3月期の売上高を7,500億円、連結純利益を200億円、ROEは10%を目指す。

外人投資家の買いが継続しているため、株価は最近上伸している。が、連結EPS60円台乗せを想定し、中期の目標株価は1,500円どころか。

コニカ株価詳報

連結

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

99.3

584,342

14,575

1,280

▼3,166

00.3
560,900

33,131

18,476

7,627

21.3

01.3(予想)

570,000

20,000

6,000

16.8


単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益
1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

99.3

362,952

4,673

4,078

▼17,804

10.0

00.3

340,472

14,562

10,249

4,710

13.2

10.0

01.3(予想)

360,000

12,000

4,000

11.2

10.0

本日二番目の銘柄はアイカ工業(東証一部、化学=4206)

前期は化粧板の利益が急増し過去最高益を更新したが、今期以降は住器建材やプリント配線板等の電子事業が好調に推移、連続して最高益を確保する見通し。

4〜6月の状況は会社計画を上回っている模様で、早くも上方修正期待。

こちらは当面、1,350円目標。

アイカ工業株価詳報

連結

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

99.3

65,275

4,444

4,378

1,571

21.5

00.3

69,141

5,639

5,560

3,205

44.8

01.3(予想)

73,000

6,000

3,300

47.2


単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益
1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

99.3

59,929

3,681

3,745

1,350

18.5

11.0

00.3

65,185

4,289

4,230

2,203

30.8

11.0

01.3(予想)

69,000

4,700

2,500

35.7

11.0

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野村の証券用語解説集


(「大阪新聞」平成12年6月30日)

日銀短観の発表を前に、景気回復期待が高まっている。そごうの再建問題での最悪の結果が避けられそうなこと(善し悪しは別として)も支援材料で、低位材料株が人気となっているようだ。

ただ、相場の勢いに乗って投資すると、思わぬ傷をこうむる危険性があることに留意したい。

そこで、本日はムトウ(東証一部、商業=8005)に注目したい。

通販業界は消費低迷の影響を受け厳しい環境にあるが、同社の経常利益は、今期に過去最高益を更新する見通しだ。

それは、西田社長が前期まで進めてきた経営改革、財務のリストラの成果による。

96年3月期に84億円超あった棚卸し資産は前期には22億円へ、借入金は55億円から34億へ削減している。また、同社の強みは通常の通販事業にくわえて、生協との共同事業、そして約1万名に及ぶ女性販売員という3つの販売ルートを持つことによろう。

今期までは売り上げをあえて伸ばさず、将来への体制固めを、来期以降はネット事業をはじめとして新たな成長戦略を推進していく方針だ。

そのため、同社株は今後バリュー株(現在はPBR1倍前後)からグロース株へ変貌すると思う。

よって中・長期の目標株価は2,000円どころと判断した。

ムトウ株価詳報

連結

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

99.3

67,737

1,212

1,397

1,448

52.9

00.3

67,410

2,387

2,662

2,257

84.5

01.3(予想)

67,500

2,800

1,650

62.2


単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益
1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

99.3

61,623

700

1,048

1,277

46.4

11.0

00.3

60,579

1,584

2,054

2,002

74.8

13.5

01.3(予想)

61,000

2,400

1,500

56.5

15.0


本日二つ目の銘柄は、三菱マテリアル(東証一部、非鉄金属=5711)

材料が出たときの大商いで若干のしこりが残ったが、小型アンテナの伸張と収益の急回復を株価が織り込む。

こちらも大化け期待。

三菱マテリアル株価詳報

連結

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

99.3

983,783

10,405

▼13,804

▼34,853

00.3

986,883

27,229

3,785

▼12,074

01.3(予想)

1,127,000

30,000

10,000

8.9


単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益
1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

99.3

631,365

11,259

3,713

▼12,520

0.0

00.3

555,168

19,867

12,646

▼17,241

1.5

01.3(予想)

540,000

14,000

6,000

5.4

1.5〜3.0

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