(2000年7月14・21日)

毎週金曜日に八丁堀克美が「大阪新聞」に発表している推奨銘柄を、まとめて掲載しているコーナーです。ここで発表するものは、中期保有で値上がりが期待できる銘柄です。
なお、「ズバリ株」のチャートは過去2ヶ月分程度は、最近のものに差し替えてあります。

(「大阪新聞」平成12年7月14日)

そごうの経営破綻は株式市場に大きな影響を与えないだろうという評論が多かった。が、それは相場を知らない人の理屈であって、結果はといえば相当の影響が及んでいる。

とくに、バリュー系の銘柄は持ち合い解消売りが加わって、スピード調整。とはいえ、買いたい投資家にとってはチャンスとなる。

現時点で押し目をねらうなら、まずキューピー(東証一部、食品=2809)がおすすめだ。

今上期は主力のマヨネーズ、ドレッシング類の単価下落を新製品の投入と原材料価格の下落、コストダウンなどで補い、年7%強の経常増益となった。

さらに、連結ベースでは子会社の「キューソー流通システム」が好調なうえ、主力製品が堅調であり、通期で上方修正される可能性が大きい。

また、中期経営計画を策定。最終期にあたる2003年11月期の売上高4,300億円、経常利益180億円、当期利益90億円を目指すもの。タマゴ、野菜サラダ、物流システム、ヘルスケアという4つの周辺事業に注力していく方針だ。

この中期経営計画に無理はなく、3桁の株価であれば買いで臨みたい。

キューピー株価詳報

連結

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

98.11

373,399

13,110

11,595

2,639

16.6

99.11
377,647

13,879

13,565

5,206

33.0

00.11(予想)

384,000

14,000

6,000

38.3


単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益
1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

98.11

258,752

9,041

8,422

4,721

29.6

10.0

09.11

267,435

9,488

9,580

4,287

27.3

12.0記念配

00.11(予想)

273,000

10,100

5,000

31.9

10.0

本日二つ目の銘柄はリンガハット(東証一部、商業=8200)

主力の長崎チャンポンの価格を380円に値下げし、最近の低価格に対応したほか、粗利益の確保や販売管理費の削減により、第1四半期の利益は計画値を確保した。

7・8月の数字が良ければ積極出店を開始、成長株への変貌する期待がもてる。

リンガハット株価詳報

連結

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

99.2

29,950

2,034

1,958

666

33.3

00.2

30,868

2,128

2,099

595

30.1

01.2(予想)

33,000

2,300

950

47.1


単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益
1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

99.2

21,184

1,578

1,609

529

26.3

10.0

00.2

21,313

1,483

1,569

529

26.3

15.0記念配

01.2(予想)

22,600

1,600

710

35.2

10.0

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野村の証券用語解説集


(「大阪新聞」平成12年7月14日)

米国株式市場か、日銀の金融スタンスか、株式の需給関係が問題なのかは別として、相場の上値はかなり重くなってきた。大方食い散らかしただけに、相場の柱がほしいところ。

とはいえ、景気回復、業績回復の部分を株価が相当織り込んできた点は注意を要する。

そこで本日はニチハ(東証一部、その他製造=7943)を推奨したい。

同社は窯業系外装材のシェアトップ企業で、2位の松下電工、3位の旭硝子などの超大手企業をしのぐ競争力を有する。

それは、生産効率の良さと高級品ながらの値ごろ感のある製品を投入して、顧客のニーズにマッチしたためと思われる。

同業界は新設住宅着工の動向に左右され、今下期以降の収益が気になる。だが、もともと今期の収益予想は新設住宅着工が4%落ちることを前提にたてているほか、シェアの拡大や生産性のさらなる改善で、環境悪化に充分耐え得る企業といえよう。

また、足元の売上高や経常利益も堅調であり、含みを含めた実質PBRが0.6倍強、退職給付債務を処理したあとのPERが18倍ときわめて割安感が強い。

中・長期で保有したい。

ニチハ株価詳報

連結

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

99.3

67,959

2,472

1,946

1,108

33.5

00.3

72,141

3,553

3,202

1,698

51.3

01.3(予想)

74,500

3,800

1,600

48.3


単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益
1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

99.3

60,051

2,353

1,951

1,243

37.5

16.0

00.3

64,789

3,326

3,033

1,641

49.8

16.0

01.3(予想)

66,200

3,450

1,500

45.3

16.0

本日二番目の銘柄は、シチズン(東証一部、精密機器=7762)

主力のムーブメント価格安定にくわえ、情報電子機器事業が好調。

一方、子会社のシチズン電子(店頭公開)、ミヨタ(店頭公開)の業績は絶好調で、結果的には同社の受けるメリットは大きい。

精密株ならカシオよりシチズンだ。

シチズン株価詳報

連結

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

99.3

361,207

21,508

24,014

1,813

5.8

00.3
345,025

21,217

26,186

3,834

21.5

01.3(予想)

370,000

25,500

10,000

32.5


単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益
1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

99.3

194,773

6,586

9,783

643

2.0

9.0

00.3

185,912

4,639

9,250

2,237

7.3

9.0

01.3(予想)

194,000

7,000

4,000

13.0

9.0

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