(2001年5月11・18日)

5月4日分のズバリ株は、GWのためお休みでした。

(「大阪新聞」平成13年5月18日)

日本市場を極端にアンダーウエイトとしていた外人投資家が、小泉政権にたいする期待感から買い越しを続けているのにたいし、ネット取引による手数料の低下で、個人投資家は頻繁に売買をするようになった。

ただし、既存の証券会社の手数料は横並びという不満が聞こえる。

とくに、投資情報におカネをかけない中・小証券は、前線の営業のガンバリがあるにもかかわらず、本社の機能が極端に弱く、経営者の資質が問われているようだ。

さて、本日はサンドラック(東証二部、商業=9989)に注目したい。

ドラッグストア業界全般が低価格化進行で岐路に立たされているなか、新規出店で高成長を維持。それは、販売管理費を徹底的に絞り込んだ低コスト経営に秘密があろう。

今期も新店30を計画し、既存店も徐々に立ち直りが見られる。

また、カワチ薬品との提携は今後、具体化していくが、現在の首位であるマツモトキヨシに迫る勢いが見られよう。

来期予想EPSは270円、PER30倍の8,100円までの評価が可能だ。

サンドラック株価詳報

連結

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

99.3

50,758

3,831

3,944

1,802

107.5

00.3

64,233

4,999

5,104

2,625

156.3

01.3(予想)

78,170

6,100

3,070

182.8

単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益
1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

00.3

63,471

5,013

5,128

2,681

159.7

30.0

01.3(予想)

75,000

5,800

3,000

178.7

30.0

02.3(予想)

88,000

7,000

3,500

208.4

30.0

本日二つ目の銘柄は、日立工機(東証一部、電気機器=6581)

今までは遠心分離器などのバイオ分野の期待で買われていたが、今度は経営改革の成果、すなわち米国子会社の収益改善などが見直されよう。

来期予想EPSは30円台、前期末の連結BPSは740円強もある。この同社の株が500円以下というのは極めて出遅れている。

最低でもPER25倍の700円は狙えそうだ。

日立工機株価詳報

連結

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

99.3

144,206

1,561

▼1,436

▼1,823

00.

128,234

▼656

▼2,096

▼11,964

01.3(予想)

128,000

900

3,500

28.4

単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益
1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

00.3

90,850

▼37

433

▼13,204

6.0

01.3(予想)

90,000

1,700

3,500

28.4

8.0

02.3(予想)

90,000

1,500

2,000

16.2

8.0


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野村の証券用語解説集


(「大阪新聞」平成13年5月11日)

為替相場では円安の見方が増加してきた。

構造改革を進めれば痛みを伴う景気悪化はさけられず、逆に景気に気を使うと構造改革の遅れが気になるというものだ。すなわち、どちらも現在の日本の状況であり、期待だけで乗り切られるほど世の中は甘くない、ということだ。

ただ、株式市場を大きく崩す材料は未だ少なく、低位株から中身のある銘柄に乗り換えの動きが継続しよう。

そこで、本日はドトール(東証一部、商業=9952)を推奨したい。

従来の「ドトール」はガソリンスタンドに併設するなど、出店エリアの拡大に成功しており、新規出店が加速。また、やや高価格で落ち着いた雰囲気の「エクセルシオール・カフェ」業態は前期20の純増と好調だ。

さらには、今後は女性をターゲットにした紅茶専門店「マドレーヌ」の出典を模索していく方針。

原料のコーヒー生豆の低位安定、既存店の堅調もあって、今期・来期と20%程度の経常増益は可能と思う。

株価はこれらの成長を多少織り込みつつも、水準訂正は充分期待できる。

ドトール株価詳報

連結

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

99.3

39,258

3,213

3,163

1,420

144.3

00.

39,713

3,593

3,451

1,818

177.4

01.3(予想)

44,460

4,120

2,160

200.8

単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益
1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

00.3

37,933

3,584

3,453

1,830

178.6

30.0
記念配当

01.3(予想)

42,470

4,070

2,140

198.9

30.0

02.3(予想)

50,000

5,000

2,600

241.7

30.0

本日二番目の銘柄は花王(東証一部、化学=4452)

国内製品価格の下落の構造改革などがあって、今期の業績は踊り場を迎えそうだ。しかし、前期も100億円のリストラ効果があったように、同社の中期的成長と企業価値の上昇に向けた取り組みはむしろ強化されている。

押し目があれば、ぜひ拾っておきたい。


花王株価詳報

連結

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

百万円

百万円

百万円

百万円

99.3

924,595

91,664

89,869

34,714

56.0

00.3

846,921

99,181

98,005

52,147

83.5

01.3(予想)

825,000

110,000

62,000

101.1


単独

売上高

営業利益

経常利益

利益

1株利益

1株配当

百万円

百万円

百万円

百万円

00.3

667,186

91,020

91,743

42,510

68.0

20.0

01.3(予想)

665,000

96,5000

54,500

88.8

24

.0

02.3(予想)

670,000

100,000

56,000

91.3

24〜26

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