(2001年10月5・12日)
毎週金曜日に八丁堀克美が「大阪新聞」に発表している推奨銘柄を、まとめて掲載しているコーナーです。ここで発表するものは、中期保有で値上がりが期待できる銘柄です。
(「大阪新聞」平成13年10月12日)

国会はテロ事件後、自衛隊派遣問題や憲法の議論で盛り上がっているようだが、日毎に悪化している国内景気の現状を最重要視し、早急に緊急対策を考えるべきだろう。そうしないと完全にデフレ・スパイラル入りし、国民の大事な金融資産をさらに痛めつけることとなる。

さて、米国景気のV字型回復をいまだに期待する向きがあるが、とても無理な話だ。

そのため、外需株は下値リスクが残る。内需関連株へシフトする方針に変化はない。

さて、本日はレッグス(店頭公開、サービス=4286)に注目する。

同社は「何々を買うと何々が当たる」というプレミアム・キャンペーン・グッズの企画・制作を行っているユニークな企業だ。

実はこのプレミアム・キャンペーン市場は1兆5,000億円の膨大なもので、ビジネス・チャンスはきわめて大きい。しかも、寡占企業が存在しない。

よって、企画力が重要な鍵であり、40歳のバリバリ社長の経営能力に期待。

足下は国内景気の後退の影響を受けてやや弱含みだが、来期以降の成長力は十二分だ。

2010年には500億円の売り上げも期待され、時価水準はきわめて割安だ。半年後には上場来高値をイメージしたい。

レッグズ株価詳報
連結
売上高
営業利益
経常利益
利益
1株利益
百万円
百万円
百万円
百万円
99.12

3,999

395

413

85

426,464.4

00.12

5,515

539

540

289

570,191.8

01.12(予想)

5,590

570

330

48,708.5

単独
売上高
営業利益
経常利益
利益
1株利益
1株配当
百万円
百万円
百万円
百万円
99.12

3,208

291

314

45

225,779.6

10,000

00.12

3,976

319

362

193

380,335.9

5,000
01.12(予想)

4,060

330

190

28,044.3

6,200

本日二つ目は東急百貨店(東証一部、商業=8232)だ。

中間期の収益はほぼ会社計画通りの回復。婦人衣料、食品部門の強化が成功しつつある。

また、ブランド力も徐々に復活し、ヤクルト・スワローズの優勝セールも追い風となりそうだ。

東急百貨店株価詳報
連結
売上高
営業利益
経常利益
利益
1株利益
百万円
百万円
百万円
百万円
00.1

506,023

5,954

▼2,342

14,788

53.4

01.1

504,775

6,549

▼5,999

▼28,491

02.1(予想)

467,000

2,700

4,200

15.2

単独
売上高
営業利益
経常利益
利益
1株利益
1株配当
百万円
百万円
百万円
百万円
00.1

245,852

3,873

120

8,596

31.0
01.1

244,807

2,239

▼6,130

▼31,872

02.1(予想)

250,900

1,500

100

0.4


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野村の証券用語解説集


(「大阪新聞」平成13年10月5日)

株価は米国での同時多発テロの水準に戻った。9月中間期末、下期スタートの需給面での特殊要因と金融緩和効果によるものだ。

今のところ日本株取り巻く投資環境は悪化しており、いまだに不安定な動きを続けるだろう。

そのため、デイ・トレーダーまでいかなくとも、短期的な売買を繰り返したほうが無難だ。個別銘柄で目標を立てて早めの利食いが肝要。

さて、ハイテク関連株が再び下落基調となってきたが、まだ完全に割安とはいえず、内需関連株へシフトすべきだろう。

そこで、本日は東急不動産(東証一部、不動産=8815)に注目したい。

足下は、マンション販売、賃貸事業が好調なほか、子会社もおおむね堅調に推移している模様。

一方、売上高とほぼ等しい有利子負債があり、財務面での改善が不可欠だ。そのため、75%出資の東急ハンズや100%出資の東急リロケーションなど、子会社の上場による資金で、徐々に有利子負債を削減する方針だ。

さらには、東急百貨店日本橋店跡地に複合ビルを着工中で、賃貸事業の強化を図る。

目先は、300円超を目標、中期では350円と筆者は考えている。

東急不動産株価詳報
連結
売上高
営業利益
経常利益
利益
1株利益
百万円
百万円
百万円
百万円
00.3

484,860

20,412

8,152

14,291

01.3

488,872

25,516

11,052

2,883

6.3

02.3(予想)

495,000

12,000

5,000

10.9


単独
売上高
営業利益
経常利益
利益
1株利益
1株配当
百万円
百万円
百万円
百万円
00.1

231,438

12,288

2,533

▼13,631

01.1

233,386

14,010

3,923

2,619

5.7

02.1(予想)

220,000

4,000

3,000

6.6

本日二つ目はユナイテッドアローズ(店頭公開、商業=7606)だ。

9月の月次売上高は前年比56%増(速報ベース)と絶好調だ。

天候要因はかなり大きいものの、一連の構造改革が売り上げ・収益に寄与してきたようだ。

来期連結EPSは180円前後が予想され、株価が急騰しつつも依然として割安感がある。

ユナイテッドアローズ株価詳報

売上高
営業利益
経常利益
利益
1株利益
1株配当
百万円
百万円
百万円
百万円
00.3

17,016

2,378

2,246

1,174

153.4

15.0

01.3

19,314

1,631

1,641

879

73.7

11.0
02.3(予想)

21,770

2,240

1,430

119.9

11.0

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