(2001年11月16・30日)
毎週金曜日に八丁堀克美が「大阪新聞」に発表している推奨銘柄を、まとめて掲載しているコーナーです。ここで発表するものは、中期保有で値上がりが期待できる銘柄です。
※11月23日は祭日のためズバリ株はお休みでした。
(「大阪新聞」平成13年11月30日)
老舗企業である新潟鉄鋼が経営破綻した。

同社は土地含みなどがあって比較的安全と年初には見られていただけに、ここ数ヶ月間の動きは急であった。

銀行の不良債権処理が加速すれば、同様なケースが増加すると思われる。ペイオフ解禁をも控え、予断を許さない日々が続こう。

そこで、銘柄選択は業界の勝ち組を狙うことが肝要だ。

本日は小売業界のなかから伊勢丹(東証一部、商業=8238)を取り上げる。

今年1月に開店した新立川店、新宿本店などが好調で、今中間期の売上高は5%強伸びた。

経常利益は微減益ながらも、新立川店のオープン経費増や円安による海外子会社の悪影響といった、やや特殊要因的なもので、当初の計画よりは増益。

下期は個人消費の低迷や本店の全面改装にともなう売り場の一部閉鎖(減収)の影響を加味し、業績予想は控えめに立てているが、足元は好調であり、業績の上方修正期待がもてる。

来期には一段の増収・増益が予想され、時価は魅力的な位置にあると考える。

伊勢丹株価詳報
連結
売上高
営業利益
経常利益
利益
1株利益
百万円
百万円
百万円
百万円
00.3

573,112

12,577

10,143

3,216

14.5

01.3

592,872

21,062

19,721

▼2,205

02.3(予想)

605,000

22,000

12,000

54.0

単独
売上高
営業利益
経常利益
利益
1株利益
1株配当
百万円
百万円
百万円
百万円
00.3

410,802

6,546

7,250

2,526

11.4 10.0
01.3

420,600

11,218

13,336

▼16,667

10.0
023(予想)

435,000

14,000

11,000

49.5

10.0


本日二番目はタカラ(東証一部、その他製造=7969)の押し目を狙いたい

累計2,300万個を出荷し、上期の大増益を牽引したベイブレードは、来年1月からTVアニメの新シリーズ、北米では放送が開始される。

また、デジQも堅調な立ち上がりを見せており、こちらも再上方修正期待が強いと考える。
タカラ株価詳報
連結
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
00.3

43,007

▼1,154

▼1,601

▼5,744

01.3

44,086

2,022

2,048

1,631

49.9

02.3(予想)

65,000

45,000

5,200

58.0

単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
00.3

33,901

▼1,818

▼1,766

▼14,894

01.3

35,733

1,708

2,065

1,276

35.8

35.8
02.3(予想)

53,000

3,900

4,600

51.3

51.3

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野村の証券用語解説集
(「大阪新聞」平成13年11月16日)

日本の株式市場は11月に入って、悪い意味での米国離れ。

持ち合い解消売りの増加という要因もあろうが、問題なのはやはり構造改革の遅れだ。

また、政府・地方自治体のリストラは東京都のほかは一部にとどまっている。リストラ(歳出削減をせず、歳入の帳尻あわせで発泡酒やタバコ税引き上げとはなんたる愚策。

マーケットは厳しい評価を下さざるを得ない。

しかし、個別銘柄では割安感がでてきた。

とくに、主力株はその傾向が顕著で、本日はあえて住友金属(東証一部、鉄鋼=5405)に注目する。

先日、経営改革案と足元の状況を発表し、組合員の給与削減にまで踏み切ったほか、シームレスパイプが好調という。

もちろん、資金繰りや経営不安はなく、額面割れの株価は異常な水準だ。

確かに、信用の買い残は多いが、中期的な株価決定要因は企業業績であり、さらには絶対的なバリュエーションである。


その両面を見ても非常にチャンスで、パフォーマンスは想像以上のものとなろう。

住友金属株価詳報
連結
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
00.3

1,424,104

9,300

▼63,791

▼145,124

01.3

1,497,641

90,538

23,626

5,386

1.6

02.3(予想)

1,440,000

90,000

単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
00.3

909,583

30,185

▼17,722

▼92,631

01.3

862,205

64,093

12,975

5,948

1.6

023(予想)

820,000

▼120,000

本日二番目の銘柄は、ジャパンフーズ(店頭公開、食品=2599)だ。

この冬からペットボトルのホット型タイプが発売されるが、大ヒットの兆しだ


足元の状況から上方修正の可能性があり、また連結EPSは150円超。

時価水準は、依然として割安感が強いと考える。

ジャパンフーズ株価詳報
連結
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
00.3

16,035

1,041

998

560

124.5

01.3

17,219

1,293

1,184

668

136.9

02.3(予想)

18,600

1,360

770

151.0

単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
00.3

15,879

1,018

967

529

117.7 25.0
01.3

16,661

1,218

1,140

624

127.8

30.0記念配当
02.3(予想)

18,310

1,310

750

147.1

25.0

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