(2002年1月18・25日)
毎週金曜日に八丁堀克美が「大阪新聞」に発表している推奨銘柄を、まとめて掲載しているコーナーです。ここで発表するものは、中期保有で値上がりが期待できる銘柄です。
(「大阪新聞」平成14年1月18日)

今年に入って上場企業の破綻はイタリヤードで4社目。

それによる大きな混乱はマーケットには生じていない。が、負け組企業の市場退出は着実に進んでおり、低位株の食い散らかしは要注意だ。

さて、金融不安や持ち合い解消売りなどといった懸念材料ばかりが目立つが、よほどのことがない限り今下期が業績の最悪期となる企業が多く、株価も安値圏。

じれったいが、そのような銘柄を丹念に探し出し、ペイオフに備えたい。

本日はまず岡村製作所(東証一部、その他製造=7994)に注目する。

同社はオフィス家具のトップメーカーで、外資・大手企業向けの市場では高シェア。そのため、2003年からの首都圏を中心としたビル建設ラッシュで、最も恩恵を受ける会社の一つだ。

また、パソコンなどのIT製品を組み合わせ、環境・健康面に配慮したオフィス作りをトータル・プロデュースすることが可能で、中小企業向けに強いコクヨより優位性は高いと思われる。

不振だった商環境事業も回復し、業績はこの下期をボトムに急回復が予想される。

6ヶ月後には850〜1,000円(来期予想PER17〜20倍程度)を予想する。

岡村製作所株価詳報
連結
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
00.3

165,322

4,692

4,891

2,142

17.2

01.3

187,348

9,431

9,428

1,260

10.2

02.3(予想)

175,000

7,400

4,000

35.6

単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
00.3

164,127

4,052

3,911

1,769

14.2 3.0
01.3

185,425

7,805

7,827

1,158

9.4

5.0
02.3(予想)

173,000

6,200

3,300

29.4

5.0

本日二番目は、ストロベリーコーポレーション(店頭公開、鉄鋼・金属=3429)

2つ折り携帯電話の折り畳み部分に使われるちょうつがいで、シェア60%強。

今後は欧米の大手メーカーへも納入を開始することで、収益は拡大基調に。

ストロベリーコーポ株価詳報
単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
00.3

2,907

372

373

215

134,536.2 10,000
01.3

3,696

390

391

225

90,074.6

10,000
02.3(予想)

3,850

520

290

60,166.0

10,000

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野村の証券用語解説集



(「大阪新聞」平成14年1月18日)

2月危機はダイエーの決算がどうなるかであってが、小泉政権は従来の「改革なくして回復なし」という路線を今年になって改め、危機回避のためには何でもありという政策の大転換をおこなった。

すなわち、昨年にマイカルが法的整理をおこなったときとは違うことを認識すべきであり、株価は本当の大底を早期につける可能性が遠のいたのではないか。

とはいえ、個別株では割安感が相当にでるくらいに下落し、押し目買いのチャンスといえよう。

本日は、まず三洋電機(東証一部、電気機器=6764)を推奨する。

先日、同社は自動販売機事業を富士電機に売却することを発表、同社が進めている事業構造改革が進捗していることが裏付けられた。

また、中国最大家電メーカーのハイアール、韓国のサムスン電子と相次いで提携、戦略分野への事業集中を加速していく。

今期は50%弱の経常減益が予想される。が、大手電機のなかでは堅調な収益であるほか、2月からは有機ELを量産化。株価が下落すればするほどチャンスが広がる。


三洋電機株価詳報
連結
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
00.3

2,014,253

62,095

31,145

21,686

11.5

01.3

2,240,997

106,591

73,484

42,201

22.6

02.3(予想)

2,185,000

22,000

13,000

6.9

単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
00.3

1,121,579

10,427

13,131

▼48,806

5.0
01.3

1,242,857

22,367

31,728

17,596

9.4

6.0
02.3(予想)

1,140,000

9,000

6,500

3.5

6.0


本日二番目の銘柄はヤマハ発動機(東証一部、輸送用機器=7272)

二輪車事業のコスト削減と低価格対応、不採算事業の改革と企業価値の向上にむけて、4月からは新中期3カ年計画を推進する。足元の円安・北米での販売好調もあって、今期・来期と増益基調が続こう。

今後は外人買いも期待され、上値は大きいと思われる。

ヤマハ発動機株価詳報
連結
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
00.3

877,130

37,250

30,314

11,089

48.0

01.3

884,054

31,772

25,078

7,612

33.0

02.3(予想)

920,000

29,000

9,000

39.0

単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
00.3

590,450

9,020

12,358

2,622

11.3 8.0
01.3

588,755

5,792

11,394

4,346

18.8

8.0
02.3(予想)

540,000

12,000

4,000

17.3

8.0


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