(2002年2月15・22日)
毎週金曜日に八丁堀克美が「大阪新聞」に発表している推奨銘柄を、まとめて掲載しているコーナーです。ここで発表するものは、中期保有で値上がりが期待できる銘柄です。
(「大阪新聞」平成14年2月22日)

御手洗キャノン社長は、日本の税制は産業を育てる思想がない、と批判していた。そのとおりで、現在の既得権者は日本、地方自治体、企業をつぶしてでも、自己保身のためだけに生きているような気がする。

とにかく、日本を崩壊から救えるのは「株高」と産業の「再生」に他ならず、自分の権益を考えずに積極的に取り組んでほしい。

さて、本日はテンコーポレーション(店頭公開、商業=2727)の株価が下落してきたので、押し目買いを推奨したい。


同社は、東京、神奈川、埼玉、千葉に天丼・天ぷら専門店「てんや」を100店舗強展開している。

天丼は、15年前の寿司のように、食べたいが高かった。

同社は、自動フライヤーの導入で短時間でおいしく天ぷらを揚げることに成功、チェーン化が可能となった。

今後は出店ペースを加速、5年後には売上高200億円(200店舗)を目指す。

牛丼チェーンにくらべて単価が高く、かつ女性や40歳代以上の顧客比率も高い。高成長が可能と思われる。

テンコーポレーション株価詳報
単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
01.3

9,418

529 434

195

45,062

5000.0
01.9(中間)

4,754

230

204

104

16,949

−−
本日二番目はミツミ(東証一部、電気機器=6767)だ。

22日発売のマイクロソフト社「Xbox」用のコントローラーを全世界に供給、収益に寄与してきそうだ。

また、足元の受注が回復傾向にあるほか、中・長期の円安傾向も恩恵が大きく、ハイテク株のなかではチャンス、と筆者は考える。

株価が伸びきった半導体関連からの乗り換えを薦めたい。

連結

売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
00.3

247,271

13,858

10,355

5,088

77.3

01.3

258,157

10,605

12,949

7,024

97.0
02.3(予想)

242,000

4,600

3,000

41.3


単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
00.3

229,377

6,436

8,860

5,238

79.6

20.0

01.3

243,710

6,783

9,001

6,338

87.5

20.0

02.3(予想)

23,000

2,900

3,000

41.3

20.0

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野村の証券用語解説集


(「大阪新聞」平成14年2月15日)

足元の景況感はより厳しさを増し、3月期末にかけて中小企業の資金繰りはより厳しくなる。

政府は当面、金融・財政両面で危機対応を早急にすべきだ。でないと、外国人投資家の日本売りを招き、本当に日本経済か沈没してしまう。

悲観論をあえていいたくはないが、残り時間は少ないことを認識すべきだろう。

さて、本日は角川書店(東証二部、その他製造=9477)を推奨したい。

今期は銀行株などの強制評価損がふくらむほか、リストラ損や本業の低迷で、大幅な最終赤字になる見通し。

しかし、第3四半期の決算は「冷静と情熱のあいだ」の大ヒットなどで回復基調。

また、主婦の友社などとの提携解消を決定したほか、構造改革を進めることで株主価値の向上に努める方針だ。

同社は、テレビジョン、ウオーカー・シリーズの雑誌をはじめとして、豊富なコンテンツを持つことから、旧通産省出身の村上氏のファンドが注目、持ち株比率は10%を超えた。
角川社長は同氏との話し合いの場を持ちたいと表明、今後の動向が気になるところだ。

来期の黒字が見えてくれば、株価は最低でも、倍の水準がねらえそうだ。


角川書店株価詳報
連結
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
00.3

107,674

5,809

6,767

3,183

261.4
01.3

105,281

1,496

1,682

715 27.6
02.3(予想)

95,720

▼2,310

▼7,470

単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
00.3

99,413

5,427

6,454

3,166

259.9 25.0
01.3

97,028

2,165 2,579

1,229

47.3

12.5
02.3(予想)

86,840

▼650

▼4,450

12.5
本日二番目は京成電鉄(東証一部、陸運=9009)だ。

信用の高値期日接近で株価は底値圏にあるが、オリエンタルランド株の含み益や都市再生政策の恩恵を受けそうであり、中・長期の上値余地は案外と大きそうだ。


京成電鉄株価詳報

連結

売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
00.3

231,690

13,750

8,008

3,709

12.5

01.3

218,630

16,623

10,793

▼1,260

02.3(予想)

224,500

7,000

7,800

25.7


単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
00.3

87,719

10,310

3,760

2,237

7.5

4.5

01.3

85,046

10,284

4,444

1,962

6.6

4.5

02.3(予想)

83,310

3,170

1,430

4.7

4.5

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