八丁堀克美が推奨銘柄を掲載しているコーナーです。ここで発表するものは中期保有で値上がりが期待できる銘柄です。
(平成14年6月10日)
☆5月第5週の外人投資家の買い越し額は426億円と前週、前々週に比べ急減した。外人買いという好需給がしぼむと「買い材料」、「リード役」がない局面なので、調整色が強くなる。
☆国内要因では、サミットを控え、デフレ対策、税制改革の議論が相場の方向性を決めよう。
☆いずれにせよ、相場全体を大きく動かす材料はこれからだ。「ハイテク」等の輸出関連株の比率を落とし、下値不安の乏しいバリュー株、ディフェンシブ的な好業績銘柄をコアに据えるべきだろう。
☆さて、今回はコーエー(東証一部、サービス=9654、百株)に注目する。
☆前期は新作タイトルの好調、海外市場開拓の推進、外注加工費の削減、広告宣伝費の抑制などにより売上高、利益ともに過去最高を更新した。
☆今期も大型アクションゲームの投入、海外売上高の拡大、ネットワークゲームへの参入、欧州直販の通期寄与によって、大幅な増収、増益を見込む。
☆グローバル・ミリオンを目指す大型アクションゲーム「Crimson Sea」、「真・三国無双」に匹敵するタイトルなどアクションゲーム中心に、国内346万本(前期は305万本)、海外162万本(前期は104万本)の販売計画をしている。
☆販売管理費の抑制効果が期待されることから、会社計画の数字は達成可能と見る。
連結単独
− 売上高 百万円 営業利益 百万円 経常利益 百万円 利益 百万円 1株利益 円 01.3 20,077
7,073
7,606
4,133
145.8 02.3 24,037
9,165
9,897
5,514 162.0 03.3(予想) 31,500
− 11,600 6,500
160.4
− 売上高 百万円 営業利益 百万円 経常利益 百万円 利益 百万円 1株利益 円 1株配当 円 01.3 14,397
5,139 6,088
3,207
113.2 30.0 02.3 18,893
7,948 9,042 5,332
156.6
35.0 03.3(予想) 22,000
− 9,500
5,500
135.7
30.0
☆本日二番目は、セントラル硝子(東証一部、化学=4044、千株)。
☆同社はガラス国内第3位で、半導体製造用ガス、医療用麻酔ガス、肥料なども手がける。
☆前期はガラス、半導体用特殊ガス、肥料が落ち込み、減益となった。ただ、全身吸入麻酔薬「セボフルラン」は順調に売上を伸ばした。
☆今期は半導体用ガスが回復しそうなほか、「セボフルラン」も好調を持続する見込みだ。
☆ガラス部門が定期修繕の影響から落ち込むことなどから、会社側は経常減益を予想しているが、やや控えめな数字と思われる。
☆また、遅れていた国際展開についても4月の仏ガラスメーカー、サンゴバンとの自動車ガラス事業での提携で、一歩前進するだろう。
連結単独
− 売上高 百万円 営業利益 百万円 経常利益 百万円 利益 百万円 1株利益 円 01.3 185,862
18,439
18,128
9,142
42.5 02.3 180,938
14,732
14,795
7,985 37.2 03.3(予想) 185,000
− 13,200 7,300
34.0
− 売上高 百万円 営業利益 百万円 経常利益 百万円 利益 百万円 1株利益 円 1株配当 円 01.3 147,073
16,412 16,779
7,963
37.1 6.0 02.3 143,151
14,539 15,456 8,013
37.3
6.0 03.3(予想) 146,500
− 13,300
7,700
35.8
6.0
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野村の証券用語解説集
(平成14年6月4日)
☆5月の相場は好需給に支えられ、概ね堅調に推移した。
☆今月は、小泉政権の基盤が揺らいでいることや重要法案の審議の混乱が予想されることから、政策的には期待がもてない。しかし、好需給を背景に相場全般は引き続き強含むのではないか。
☆さて今回は、まず東洋水産(東証一部、食品=2875、千株)に注目する。
☆同社は北米での事業が順調に推移している。
☆前期の所在地セグメントでは北米が70.42億円の営業利益となり、連結営業利益の4割強を稼いだ。
☆また、2002年に入っては、特売を控えた戦略が成功しつつある。
☆一時的には販売数量は低下したものの利益は大幅に改善。4・5月には販売数量がアメリカ、メキシコともに2桁の増加に回復し、利益は4割強増加、シェアも米国では5割以上、メキシコでは9割弱となっている模様だ。
☆これは、品質重視の「マルちゃん」ブランドが消費者に支持された結果であり、今期北米の利益計画(会社予想は62億円)を上回る可能性もある。
☆一方、国内即席麺市場の価格競争が依然として続いているが、工場の統廃合などでカバーする方針。
☆中期的には2005年3月期経常利益200億円が目標。
連結単独
− 売上高 百万円 営業利益 百万円 経常利益 百万円 利益 百万円 1株利益 円 01.3 319,035
16,296
16,152
842
8.1 02.3 326,334
16,498
16,218
6,474 62.3 03.3(予想) 335,000
− 16,800 9,200
82.0
− 売上高 百万円 営業利益 百万円 経常利益 百万円 利益 百万円 1株利益 円 1株配当 円 01.3 207,816
6,816 7,455
▼3,148
− 12.0 02.3 211,352
5,782 6,654 1,388
12.5
12.0 03.3(予想) 220,000
− 7,400
4,200
37.9
12.0
☆今回二番目は、マツモトキヨシ(東証一部、商業=9875、百株)。
☆前期の連結ベースの売上高と経常利益は2桁伸び。既存店売上高が低価格路線への変更などにより前年比1.3%増と好調だったのにくわえ、広告宣伝費などのコスト削減が寄与した。
☆出店は45店と、2001年3月期の93店とくらべ大幅に抑制し、内部固めをおこなった。
☆今期は連結ベースで8%の増収、2%の経常増益を会社側で計画。既存店売上高は前年比横ばい、出店は90店、閉店は20店前後の前提となっている。
☆足元の状況は、既存店売上が4月は▼0.9%、5月が+4%弱、出店は現在50店が確定という。
☆ただし、昨年6月から本格的に着手した低価格戦略の反動(ポイントカードの導入でのカバーは難しいと考える)や出店費用の増加が利益を圧迫する可能性はある。
☆しかし、2004年3月期以降の中期成長を評価する。
連結単独
− 売上高 百万円 営業利益 百万円 経常利益 百万円 利益 百万円 1株利益 円 01.3 231,703
10,238
11,177
5,233
211.3 02.3 256,278
11,323
12,405
6,642 267.5 03.3(予想) 276,000
− 12,700 6,900
277.9
− 売上高 百万円 営業利益 百万円 経常利益 百万円 利益 百万円 1株利益 円 1株配当 円 01.3 229,418
10,029 11,011
5,139
207.5 22.0 02.3 252,666
11,258 12,423 6,763
272.4
30.0 03.3(予想) 270,570
− 12,550
6,870
267.7
22.0
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