(2002年7月1・8日)
八丁堀克美が推奨銘柄を掲載しているコーナーです。ここで発表するものは中期保有で値上がりが期待できる銘柄です。
(平成14年7月8日)

今回は三陽商会(東証一部、繊維=8011、千株)に注目する。

今期の同社側業績計画はほぼ前期並となっている。しかし、足元の好調を加味すれば中間期、通期ともに上方修正の可能性もある。

同社が復活したのは、財務体質の強化等の基盤固め(前期に大量の在庫処分、QR体制の強化、消化仕入れの推進、店舗の統廃合)を推進したほか、ブランド戦略の成功によることが大きい。

売上げの約5割を占める「BURBERRY(バーバリー)は従来、シニア男性の高級ブランドというイメージから伸び悩んでいた。しかし、20歳前後の女性をターゲットとした「バーバリー・ブルーレーベル」に加えて、98年には25歳から35歳の男性向けの「バーバリー・ブラックレーベル」を投入、顧客の拡大につながった。

さらに、来年春に新ブランドを投入する。

三陽商会株価詳報
連結
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
00.12

125,975

5,406

4,367

▼2,263

01.12

135,244

9,450

8,879

4,184 30.7
02.12(予想)

140,000

9,500

5,200

38.2
単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
00.12

120,663

5,454

5,060

▼3,075

12.0
01.12

132,339

9,057 8,568

3,486

25.6

12.0
02.12(予想)

133,000

8,600

4,300

31.6

12.0

本日二番目は、カルソニックカンセイ(東証一部、輸送用機器=7248、千株)

同社は、日産自動車およびその系列等向けが売上げの約6割を占める。

日産のリバイバルプランで値下げ要求が厳しくなるなか、同社は合理化を加速、前期は増益を確保した。

日産は新計画「日産180」で、3年間で購買コストを更に15%削減する方針を打ち出し、今後も収益環境は不透明。

しかし、今期日産の生産計画は前年比10.2%増と強気でその恩恵を受けそうだ。足元はそれを上回る好調。マーチ等の新型車が順調のため。

また、複数の部品を組み立てて完成車メーカーに納入するモジュール化が自動車部品メーカーでも拡大基調となろうが、同社は早期に対応、今期から採算ベースに乗る見通し。


カルソニックカンセイ株価詳報

連結
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
01.3

430,185

8,340

6,985

1,820

9.8
02.3

460,501

8,532

8,125

3,996 21.6
03.3(予想)

488,700

7,500

4,900

26.5
単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
01.3

247,986

4,125

4,298

2,248

12.2 7.5
02.3

251,245

4,119 4,910

2,723

14.7

7.5
03.3(予想)

263,000

5,900

3,600

19.5

7.5
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野村の証券用語解説集


(平成14年7月1日)

構造改革は進ず、また米国景気、世界景気の不透明感が増している。

これらの要因に左右されにくい、収益基盤が強い銘柄の突っ込み買いを狙いたい。例えば、過去最高益が予想されている銘柄群、一部の小売関連株等のような内需でかつディフェンシブ的な銘柄群。

また、相場全体が一段の調整を見せれば、早めの底入れもあるのではないか。

さて、今回は安全志向を売り物に近畿で「くら寿司」を展開するくらコーポレーション(ナスダックJ、2695、1株)に注目する。


業績の下方修正で株価は軟調に推移している。

下方修正の理由は主に粗利益率の低下。しかし、これは顧客満足度を高めるため、すしを流す数を大幅に増やし、その分一時的に廃棄率がアップしたため。

だが、すしの流し方のノウハウをほぼつかみ、今期の廃棄率は低下するだろう。

一方、無添加で安全、なるべく美味しく、100円の均一価格のすしへのニーズは高く、成長は続いている。

東京進出への基盤を固め、来期以降は年間10店以上の関東出店を目指す。


くらコーポレーション株価詳報

単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
00.10

11,183

662

658

324

164,009.8 5000.0
01.10

12,657

728 712

362

77,495.4

6,000.0記念配当
02.10(予想)

14,500

900

450

18,994.5

1250.0
今回二番目は、NOK(東証一部、輸送用機器=7240、千株)

5月のFCP(フレキシブル基盤)の受注は4月を上回る好調。

会社側予想は極めて控えめの予想であり、株価調整はチャンスとみる。


NOK株価詳報

連結
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
01.3

281,106

17,968

18,951

9,385

55.7
02.3

262,027

14,697

16,530

6,687 39.7
03.3(予想)

266,000

15,000

7,600

45.1
単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
00.3

234,933

6,707

7,047

3,298

19.6 6.0
01.3

218,134

3,912 4,488

1,344

8.0

6.0
02.3(予想)

220,000

5,000

2,600

15.4

6.0
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