(2002年10月21・28日)
長い間ご迷惑をかけましたが、無事退院できました。今後ともよろしくお願い致します。
(平成14年10月28日)

本日は日本ゼオン(東証一部、化学=4205、千株)に注目する。

同社は古河系化学会社の中核企業。

今中間期は、原料価格の上昇による汎用品の採算悪化、為替差損により約3割の経常減益。

しかし、通期では4%の増収、12%の営業増益、7%の経常増益を確保出来そうだ。米国での収益改善や合成香料の好調、新規事業群(情報・環境・健康)の拡大による。

とくに、新規事業では、高機能樹脂「ゼオネア」がパソコン向けの導光板等向けのほかに、今下期から液晶用光学フィルム材料用として急拡大が見込まれ、さらに「ゼオネックス」がDVDプレーヤーおよびレーザープリンター用レンズ用に拡大している。

また、半導体用エッチングガス「ゼオローラ」は300mmウエハの市場拡大とともに需要が拡大すると見られる。


日本ゼオン株価詳報
連結
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
01.3

194,201

9,194

7,712

2,693

11.2
02.3

191,168

10,323

8,409

28 0,1
03.3(予想)

197,900

9,000

3,400

14.1
単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
01.3

118,536

5,464

4,907

1,199

5.0 6.0
記念配当
02.3

111,983

7,633 6,027

52

0.2

5.0
03.3(予想)

115,500

6,450

1,890

7.8

5.0
本日二つ目は、花王(東証一部、化学=4452、千株)

今中間期の売上高は3.2%増(為替の円安分を除く実質ベースで1.3%増)、営業利益と経常利益はそれぞれ7.4%増、8.8%増と利益は会社予想、日経観測(営業利益600億)を上回った。

主力の家庭用製品の売上が好調だったほか、コストダウン効果、減価償却費減なども寄与し、販促の積極化などによる販管費のアップを吸収した。

通期の予想は当初計画を修正せず。下期の業界環境を厳しく見ているため販促費の更なる拡大、のれん代の償却負担、原料価格の上昇等を織り込んでいるが、控えめな数字に変わりがないと思われる。

基幹ブランドのシェア拡大、高付加価値製品の投入、経営改革への取り組み、安定的な収益、世界のグローバル企業に劣らない高収益率などを評価したい。


花王株価詳報

連結
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
01.3

821,629

107,029

111,870

59,426

96.7
02.3

839,026

111,727

113,581

60,274 100.4
03.3(予想)

870,000

114,000

63,000

105.1
単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
01.3

660,417

92,324

98,386

52,233

84.7 24.0
02.3

654,184

92,414 98,518

55,511

92.2

26.0
03.3(予想)

655,000

98,000

56,000

93.4

30.0
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野村の証券用語解説集

(平成14年10月21日)

今回は全国に婦人・実用衣料を低価格販売するしまむら(東証一部、商業=8227、百株)に注目する。

10月9日安値である6,330円は予想PER24倍強。この水準は過去10年におけるPERのなかでは最低水準圏にあり、最近の株価下落は同社の成長性に懐疑的なものを織り込んだ結果と思われる。

しかし、今中間期決算は同社が依然、成長株であることが証明された内容だった。

主力のしまむら業態は好調だ。中間期では25の出店で総店舗数は794。沖縄にも出店し全国47都道府県に進出。

既存店販売は2.8%増、粗利益率は0.4%改善し27.9%。また、コスト削減では物流部門の改革を、ストアブランドの強化、商品政策と発注・納品精度の向上が成功し、収益拡大に寄与した。


若者向け業態のアベイルの今期黒字化(上期2億円の経常赤字)は微妙なところだが、既存店の堅調、しまむらを下期25出店(グループ全体では53の出店を計画)、会社側計画の売上高10%増、経常利益18.9%増、EPS260.12円の達成は可能と考えられる。


しまむら価詳報

連結
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
01.2

227,017

11,480

10,493

5,324

150.6
02.2

254,504

15,212

14,976

7,844 221.8
03.2(予想)

280,500

17,800

9,200

260.1
単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
01.2

220,177

12,125

11,234

6,003

169.7 36.0
02.2

243,236

15,876 15,813

7,839

221.7

44.0
03.2(予想)

261,700

18,200

9,550

270.0

44.0
本日二つ目は、札幌本社の家具、ホームインテリアの販売チェーンニトリ(札幌、9843、百株)

同社は10月28日に東証上場予定(現在は札幌市場)。

過日行われた決算説明会では、上期業績、足元の好調が報告された。

昨年悪かった反動もあるが、上期の既存店売上高は前年比6.7%増と好調。とくに、客数が前年比10.4%増と好調だった。

また、新店3店を開店、上期連結売上高は11.2%増。粗利益率は、海外輸入比率が62.9%(前上期54.5%)に拡大したことや国内仕入が改善する等が寄与し、0.8%改善した。

通期では、18.3%の経常増益を見込むが、下期の既存店が1%増とやや控え目な予想と思われる。


ニトリ株価詳報

連結
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
01.2

63,258

3,823

3,821

1,973

94.1
02.2

78,752

7,082

7,183

3,494 165.1
03.2(予想)

87,000

8,500

4,900

231.1
単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
01.2

62,986

3,401

3,619

1,841

87.8 10.0
02.2

78,752

6,638 6,815

3,258

153.9

12.0
03.2(予想)

87,000

8,300

4,800

226.4

15.0
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野村の証券用語解説集



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