(2002年12月2・9日)
八丁堀克美が推奨銘柄を掲載しているコーナーです。ここで発表するものは中期保有で値上がりが期待できる銘柄です。
(平成14年12月9日)

今回はカシオ計算機(東証一部、電気機器=6952、千株)に注目する。

今中間決算は、デジタルカメラ、電波時計、携帯電話の好調を背景に売上高は前年比3%増、営業利益は同17倍に拡大した。

上記3品目の売上高は同240億円の増加。利益率の高い製品の伸長にくわえ、前期から実施しているコスト削減効果が収益の大幅な改善に寄与した。

今下期はクリスマス商戦などでデジタルカメラや電波時計が上期以上の好調が見込まれるほか、プロダクトミックスやコスト削減の上乗せがくわわって、通期の売上高4,200億円(前年比10%増)、営業利益160億円(黒転)とした会社側計画はやや保守的な見方だと思われる。


来期も構造改革の効果があって2桁の営業増益が期待される。


カシオ計算機株価詳報

連結
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
01.3

443,930

17,905

11,886

6,547

24.1
02.3

382,154

▼10,418

▼17,824

▼24,928
03.3(予想)

420,000

12,000

6,000

22.2
単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
01.3

341,361

8,561

6,404

3,785

13.9 12.5
02.3

295,415

▼8,480 ▼13,830

▼20,838

12.5
03.3(予想)

340,000

9,000

5,000

18.5

12.5
さて、今回二番目はサンケン電気(東証一部、電気機器=6707、千株)

同社は自動車・デジタルAV向けのパワー半導体や液晶バックライト用冷陰極管などが好調。


また、不採算品からの撤退や在庫削減により収益性が改善、有利子負債の圧縮などによって財務体質の改善も進む。

特筆すべきは、新分野をターゲットとした製品展開がこの下期以降、一気に進む見通しであることだ。

従来の50倍の明るさを持つパワーLED(発光ダイオード)のサンプル出荷開始や低コストの青色LED量産化が予定されているほか、国内外の複数の企業とパワー半導体、電源モジュールで大口案件を抱えている。

同社の成長は来期には加速すると思われ、今後策定されるの新中期計画(来年4月スタート)に注目したい。


サンケン電気株価詳報

連結
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
01.3

158,710

8,807

7,585

1,294

10.2
02.3

140,088

6,833

5,128

670 5.3
03.3(予想)

146,000

7,000

3,900

31.1
単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
01.3

127,667

5,886

6,379

1,279

10.1 10.0
02.3

108,448

3,942 4,214

302

2.4

10.0
03.3(予想)

113,000

5,500

2,300

18.3

10.0
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野村の証券用語解説集



(平成14年12月2日)

今回は、リンナイ(東証一部、金属製品=5947、百株)に注目する。

今中間期は6%増収、35%の営業増益、16%の経常増益となった。

下期スタートの10月も単体で6%強の増収と好調で、通期の経常利益は会社予想の140億円(過去最高益更新)を上回る可能性が大きい。

また、年間配当は2年増配の20円配の見通し。

業績の牽引役となりそうなのが、ガラストップのコンロ。熱や衝撃に強く、手入れが簡単であり需要が拡大している模様。

ガラストップコンロの今期出荷量は18.5万台の予想となっているが、高付加価値商品であり収益に与える好影響は大きい。家庭用ガス機器の需要は、買い換えサイクルが約10年から14年と住宅関連部品のなかでは比較的短い。

現在、10年以上経ったシステムキッチン向けガスコンロは500万台以上あるといわれ、今後、年間100万台以上の更新需要が見込まれる。その恩恵は大きいようだ。


リンナイ株価詳報

連結
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
01.3

172,365

12,054

12,169

5,631

101.0
02.3

178,611

11,802

12,519

5,837 104.6
03.3(予想)

190,000

14,000

9.600

172.1
単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
01.3

131,669

7,501

8,727

2,921

52.4 209.0
記念配当
02.3

137,434

7,735 8,741

4,529

81.2

18.0
03.3(予想)

144,600

9,200

7,500

134.4

20.0
さて、二番目の銘柄は今やプリンター・ファックスなどの情報通信機器が主力のブラザー工業(東証一部、機械=6448千株)

有利子負債の削減は計画を大きく上回る220億円、自己資本比率は30%を超え財務体質の改善ペースが速まっている。

また、ハードの普及拡大によって、高採算である消耗品の販売比率が上昇、利益率改善に貢献している。

足元も好調で、ファンダメンタルズからは更なる強気が見込める銘柄の一つだ。


ブラザー工業株価詳報

連結
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
01.3

337,327

14,493

12,027

▼2,854

02.3

380,446

22,782

18,082

1,053 3.8
03.3(予想)

405,000

34,500

21,000

75.7
単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
01.3

227,767

3,293

4,201

▼1,251

5.0
02.3

236,690

10,254 8,704

1,795

6.5

5.0
03.3(予想)

264,000

3,800

5,500

19.8

7.0
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