(2002年12月16日)
八丁堀克美が推奨銘柄を掲載しているコーナーです。ここで発表するものは中期保有で値上がりが期待できる銘柄です。
※12月23日は祭日のため続ズバリ株はお休みです。
(平成14年12月16日)

今回は、伊藤園(東証一部、食品=2593、百株)に注目する。

同社は、デザインの一新、積極的な販売促進、No.1ブランドの強みから主力の「おーいお茶」が好調なほか、紅茶・果実飲料が3割強伸び、今中間期の売上高は5.8%増、営業利益は販売手数料の急増を抑制するなど経費コントロールが奏功し1.9%の営業増益を確保した。

価格低下、競争激化、天候要因などを加味すれば健闘した決算と思われる。通期での売上高は6.8%増、営業利益は3.6%増を見込む。

下期はホット用商品用ケースを拡大、他社に先行してホットペットボトル飲料を拡販するほか、「ダイエットサポートハーブ&ウーロン」などの健康飲料にも注力、営業基盤の強化や自販機の設置台数増加にも取り組む。

業績が堅調であり、株価指標面でも割高感はない。


伊藤園株価詳報

連結
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
01.4

192,709

15,666

15,068

8,017

175.8
02.4

204,730

15,148

14,417

6,753 148.1
03.4(予想)

219,070

15,030

7,770

170.4
単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
01.4

190,242

15,185

14,598

7,852

172.2 40.0
02.4

201,911

15,439 14,733

7,328

160.7

40.0
03.4(予想)

215,700

15,320

8,300

182.0

40.0
さて、二番目は会津ラーメンチェーン店を展開する幸楽苑(東証二部、商業=7554、百株)に注目する。

同社の今中間期の売上高は23.2%増、営業利益は60.7%の大幅増となった。

外食業界全体が10月までで59ヶ月連続前年割れとなるなか、当社の既存店売上高は客数増(21.8%増)により上期は8.1%増と絶好調で推移。

また、新店は計画(12)には達しなかった(7)が、店舗作業改革、マーチャンダイジング改革によってローコストを実現(販売管理費比率は2.4%改善)したことが収益拡大に寄与。

下期には新規出店を加速(10月に8、下期のみで17)、通期の売上高は18.5%増、営業利益は30.9%増を見込むが、足元の好調から充分、達成可能な予想と判断する。

中期的には、5年間営業利益年30%成長に挑戦、2006年3月期売上高350億円(今期予想の2.3倍強)、経常利益35億円(同2.7倍)とし、ラーメン業界売上高シェア5%を目指す。

また、来年2月には赤坂、渋谷にFC店(ビルイン型)をオープン予定、5年間でFC店80から100店出店し、東京をはじめとした首都圏で本格展開を目指す。


幸楽苑株価詳報

連結
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
01.3

10,183

649

672

262

50.9
02.3

12,646

947

1,029

530 79.0
03.3(予想)

14,980

1,300

680

60.4
単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
01.3

9,538

689

744

337

65.4 15.0記念配当
02.3

12,053

925 1,037

538

80.3

20.0記念配当
03.3(予想)

14,300

1,290

680

60.4

10.0
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