(2003年1月6日)
厳しい相場が続いておりますが、本年も有望銘柄の発掘に尽力していきたいと思います。
(平成15年1月6日)

今回は、資生堂(東証一部、化学=4911、千株)に注目する。

今中間期は当初計画を上回る利益を確保したものの、通期の業績予想は据え置いた。

しかし、足元の国内化粧品販売の堅調、為替の前提(1ドル=120円、1ユーロ=110円)、構造改革の効果、そして上期分の上乗せから判断し、上ブレ期待が残る。

池田社長が取り組んでいる改革は利益重視の経営姿勢。「店頭基点」を打ち出し、同社商品を扱う販売店の約8割にPOS端末を導入、売上高に応じたリベートに仕組みを変えるリベート体系の変更と在庫の大幅な削減を実現。

また、2001年には100以上あったブランドを重点35ブランドに絞込み広告宣伝費の削減と効率化を推進し、国内化粧品市場で売上げ、シェアアップを図る。

さらに、海外では、市場が急拡大する中国戦略を強化していく方針だ。


資生堂株価詳報

連結
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
01.3

595,152

32,291

32,984

▼45,091

02.3

589,962

25,572

27,556

▼22,091
03.3(予想)

625,000

43,000

25,000

58.9
単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
01.3

236,300

20,911

30,190

▼16,331

16.0
02.3

202,316

18,441 26,867

▼19,196

16.0
03.3(予想)

210,000

27,000

15,000

35.3

20.0
さて、二番目は住友金属鉱山(東証一部、非鉄金属=5713、千株)に注目する。

今中間期は5.7倍の大幅経常増益。ボンディングワイヤーやリードフレームが伸びたほか、ニッケル・金価格の上昇、コスト削減、金融収支の改善が寄与した。

下期はIT関連向けなどの減速で事業環境は厳しくなるが、年間40億円のコスト削減でカバーしよう。

新中期経営計画を昨年4月からスタート。選択と集中を進め、コアビジネス内の成長分野への集中投資、関係会社の整理統合、他社との積極的な事業統合、2年間で100億円のコスト削減などで、2004年3月期ROA3%以上を目指す。

また、世界有数の菱刈鉱山をはじめ豊富な鉱山権益を保有、株主資本比率が同業他社に比べ高く、安定した経営体質にも注目する。


住友金属鉱山株価詳報

連結
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
01.3

375,352

26,930

25,140

15,103

26.4
02.3

330,194

1,147

▼1,477

▼6,611
03.3(予想)

350,000

14,000

5,000

8.7
単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
01.3

266,495

23,337

20,197

11,526

20.2 6.0
02.3

240,962

4,585 2,502

▼9,909

4.0
03.3(予想)

240,000

9,000

5.0
infoseek 株価サービス

証券コードまたは会社名を入力してくだ さい。

野村の証券用語解説集



バックナンバーへ

お問合せ・ご意見はこちらへ otoiawase@8katsumi.sakura.ne.jp

※財務データは、投資判断の参考のために、一般に公表されているものを使用しました。

※これは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資の最終判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。