(2003年1月20・27日)
八丁堀克美が推奨銘柄を掲載しているコーナーです。ここで発表するものは中期保有で値上がりが期待できる銘柄です。
※1月13日は祭日のため続ズバリ株はお休みでした。
(平成15年1月27日)

本日も最初の銘柄は高利回りに注目する。

まず、東洋ゴム工業(東証一部、ゴム製品=5105、千株)に注目する。

今中間期は3.9%の増収、88.9%の大幅営業増益となった。

主力のタイヤ事業が国内で伸び悩んだものの、北米で高採算のミニバン用やライトトラック用タイヤが伸び、また原材料コストの削減、工場の稼働率改善が寄与したためだ。

しかし、天然ゴムや石化製品といった原材料の値上がりを見込み、為替前提を期初予想の1$=125円から120円と円高に予想したため、下期の営業利益率は上期比1.6%の低下、通期で15.6%の営業減益、3%の経常減益予想と会社側は見込んでいる。

とはいえ、下期は冬用タイヤの需要期になり稼働率が上昇、前述のコストアップ要因をある程度吸収可能で、通期上方修正の可能性は大きい。


東洋ゴム工業株価詳報

連結
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
01.3

247,281

14,356

10,249

4,060

19.4
02.3

253,810

15,403

12,434

3,260 15.6
03.3(予想)

254,000

12,000

4,000

19.1
単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
01.3

191,176

7,682

7,909

3,245

15.5 5.0
02.3

193,474

8,832 8,306

728

3.5

5.0
03.3(予想)

201,000

7,000

2,000

9.6

7.0
さて、今回二番目はグッドウィル・グループ(ジャスダック、4723、1株)

売上高の6割強を占める軽作業請負が不況の影響で好調なうえ、3割強の介護事業はリストラ効果、介護拠点数の大幅な増加、新規事業の立ち上げ効果に加え、介護報酬の見直しでも恩恵。

介護事業を行う子会社のコムソンは収益が急回復。


グッドウィル・グループ株価詳報

連結
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
01.6

51,210

▼3,827

▼3,128

▼7,409

02.6

47,295

3,756

3,657

2,401 13,100.0
03.6(予想)

52,000

4,500

2,500

13,530.5
単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
01.6

14,400

1,300

650

3,517.9 1,000.0
02.6

25,664

2,805 2,773

1,403

7,655.7

1,000.0
03.6(予想)

30,000

3,000

1,550

8,388.9

2,000.0
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(平成15年1月20日)

今回は最近注目を集めつつある、好利回り株に注目してみた。

まずはじめに、サンデン(東証一部、機械=6444、千株)

同社は、自動車用コンプレッサー(売上の6割強を占める自動車機器事業)の世界シェアが25%と高い独立系メーカーで、輸出比率が68%強と高いのも特徴だ。

また、自動販売機(世界シェア30%)やコンビニエンスストア向けのショーケース(国内シェア20%)および住宅空調システムなども手掛ける。

今期の収益は、自動車生産の好調や欧州・米国向け自動車メーカーへの新規納入拡大、コスト削減により急回復の見込み。とくに、新設した赤城事業所が本格稼働することによって収益性の低い流通システム事業、その他事業の構造改革に弾みがつくと思われる。

続く来期もコンプレッサーの好調が見込まれるため、増収・増益を確保する見通し。


サンデン株価詳報

連結
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
01.3

199,869

5,335

4,960

2,188

175.8
02.3

202,391

2,913

1,724

▼3,999
03.3(予想)

217,000

5,000

1,700

12.1
単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
01.3

137,580

2,299

3,706

1,505

10.6 10.0
02.3

123,685

1,328 2,074

▼2,008

10.0
03.3(予想)

135,000

2,500

500

3.6

10.0
さて、二番目はホーロー器機に強みを持つタカラスタンダード(東証一部、その他製造=7981、千株)に注目する。

同社の前期末の売上構成比は、厨房機器が6割弱、浴槽機器25%、洗面機器10%強、給湯機器その他が5%強で、創業からホーロー製にこだわりを持ち、ホーロー製機器中心の販売で差別化を図っている。

今中間期は都市部を中心とした分譲マンションの販売増加の恩恵を受けたほか、高付加価値品の販売増、減価償却の方法変更などで、11%の増収、20%の営業増益となった。

通期でも豊富な受注残による販売数量の増加で、増収・増益見通し。

来期はマンションの販売動向に左右される可能性もあるが、セット販売などを進めるほか、「ホーロー・フリーサイズ・機能」をキーワードとしてリフォーム需要の獲得や生産・販売体制の再構築で安定的な収益を確保しそうだ。


タカラスタンダード株価詳報

連結
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
01.3

129,579

5,775

5,935

3,213

21.7
02.3

134,588

6,418

6,255

951 6.4
03.3(予想)

142,500

6,650

3,500

23.7
単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
01.3

129,575

5,716

5,505

2,805

19.0 13.0
02.3

134,582

6,236 6,013

755

5.1

13.0
03.3(予想)

141,500

6,500

3,400

23.0

13.0
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