(2003年2月3・10日)
八丁堀克美が推奨銘柄を掲載しているコーナーです。ここでは中期保有で値上がりが期待できる銘柄を紹介しています。
(平成15年2月10日)

まず超自動織機の大手、津田駒工業(東証一部、機械=6217、千株)に注目する。

同社は、2002年11月期は最終利益が9期ぶり、経常利益が5期ぶりの黒字に転換。

中国がWTO加盟後、高成長を続けるなかで、主力であるジェット・ルームなどの機械が好調で輸出が急増。また、設計・資材調達業務の効率化、生産システムの改善、人件費削減などが収益回復の後押しとなった。

2003年11月期は、営業利益が26.8%増、経常利益が32.2%増と会社側では計画しているが、やや控えめの予想と考える。

なぜなら、会社計画では営業利益を上期の8億5千万円に対して下期2億5千円と急減速の前提となっているが、足元の状況などから中国向けはそれほど落ち込まない可能性が大きい。

また、累損を一掃、復配を目指す。


東洋ゴム工業株価詳報

連結
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
01.11

30,161

▼908

▼902

▼2,294

02.11

36,052

827

733

565 8.3
03.11(予想)

38,000

1,000

900

13.2
単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
01.11

30,161

▼908

▼902

▼2,294

02.11

36,630

946 832

587

8.8

03.11(予想)

38,600

1,100

1,000

14.7

さて、今回二番目は好配当利回りに注目して日本油脂(東証一部、化学=4403、千株)

油脂事業で原料高の影響がやや懸念されるものの、新規事業のPDP用反射防止フィルム「リアルック」が好調なほか、食品業界向け健康関連製品や化粧品原料となる生体適合性材料(MPC)など、新製品の拡販が見込まれ、今期は増収増益が予想される。

さらに、来期はドラッグ・デリバリー・システム(DDS)や液晶ディスプレイ用カラーフィルター保護膜材など新規事業の本格寄与によって、収益拡大が期待されよう。

同社は昨年4月から3カ年計画で「2004中期経営計画」をスタートしており、事業統合・再編などによるグループ総合力の強化、経営効率の一層の向上、新規開発事業の育成などを積極的に推進している。


日本油脂株価詳報

連結
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
01.3

144,764

7,256

7,414

1,695

7.8
02.3

133,776

6,071

5,832

2,592 12.5
03.3(予想)

137,000

7,200

3,600

17.2
単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
01.3

93,302

3,522

4,748

3,850

17.7 6.0
02.3

79,165

2,663 3,579

2,329

11.3

6.0
03.3(予想)

85,000

4,600

2,800

13.4

6.0
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(平成15年2月3日)

今回は日本医薬品工業(大証二部、4541、千株)に注目する

同社は、循環器系・呼吸器系を中心に特許切れ後発医薬品(GE)の大手で、顧客開拓にも強みを持つ

2002年11月期は昨年4月の薬価改定で平均26%の薬価引き下げがあったものの、それをはね返す大幅な増益となった。

厚生労働省が昨年4月の診療報酬の改定で安価なGEの使用にインセンティブを与えたことや、昨年6月に国立病院と国立医療所にGEの使用促進通知を出したため。

今年4月の医療費の自己負担増加による低価格品医薬品へのニーズ拡大、米英に比べGEの市場が小さい(米英は5割超をGEが占めるが日本は1割強)、「メバロチン」、「リポバス」といった大型後発品の発売が予想されている、今年は薬価引き下げがないことから、2003年11月期も増収・増益見込み。

また、中長期的な成長にも期待する。


日本医薬品工業株価詳報

連結
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
01.11

12,506

961

629

916

31.5
02.11

13,900

1,645

1,267

1,156 39.8
03.11(予想)

17,100

1,660

1,650

56.7
単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
01.11

10,848

885

683

561

19.3 2.5
02.11

10,833

1,467 1,226

1,116

38.4

3.5
03.11(予想)

14,047

1,630

1,620

55.6

5.0
さて、二番目は古野電気(大証一部、6814、千株)に注目する。

同社は、船舶用電子機器の大手メーカーで、航空レーダー(世界シェア約50%)、魚群探知機(同約30%)、海洋計測機器、船舶用無線機器などを手掛ける。

今中間期は海外での船舶用電子機器が伸びて、売上高は9%増の317億円、経常利益は13%増の23億6千万円となった。

北半球が冬になる下期は通常、船舶用電子機器が落ち込むこと、また景気の先行き不透明感があることから、会社側では慎重な業績予想をしている。

しかし、足元の売上は依然として堅調なうえ、新製品の投入効果が寄与するため、通期でも上方修正の可能性が大きい。

一方、AIS(船舶自動識別装置)に注目。国土交通省は海事分野のテロ対策強化に向けて、保安基準を強化。同社のAISは国土交通省の型式承認第一号を取得、特需が期待される。


古野電気株価詳報

連結
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
01.2

58,733

1,671

1,913

▼2,570

02.2

58,074

1,595

1,864

768 24.1
03.2(予想)

61,000

2,600

1,660

52.0
単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
01.2

43,797

40

258

▼4,000

0.0
02.2

43,844

451 556

237

7.4

0.0
03.2(予想)

45,500

700

450

14.1

6.0
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