(2003年2月17・24日)
八丁堀克美が推奨銘柄を掲載しているコーナーです。ここで発表するものは中期保有で値上がりが期待できる銘柄です。
(平成15年2月24日)

まず、昭和電工(東証一部、化学=4004、千株)に注目する。

前12月期は349億円の減収となったものの、営業利益は63.3%、経常利益は339.6%の大幅増益となった。

ハードディスクの数量増、人員削減(早期退職者1,000人強、人件費118億円圧縮)などのコストダウン効果が185億円あって、価格低下をカバーした。

また、中期計画(チータプロジェクト)の2大目標である連結欠損金の解消、有利子負債6,000億円割れ(5,811億円)も同時に達成した。

今期の売上高は1%減の6,650億円、経常利益は53%増の265億円を会社側では計画。昨年買収したシンガポールのハードディスク設備が本格稼動し、電子・情報事業が急拡大するほか、化合物半導体の回復、100億円程度のコストダウン効果が見込まれるためだ。

しかし、この計画は石化市況の下落、原料価格の上昇を加味しても控えめの予想に思える。業績回復、財務体質の改善を受けて今期は2円の復配も予定されている。

一方、新中期計画(今期から2005年)を推進、最終期の2005年12月期の営業利益500億円を目標としている。

さらに、大橋社長は4つの「5」の実現、すなわち500億円の営業利益、5,000億円の有利子負債、5円配当、500円の株価に向けて新中期計画を推進し経営改革を進めている。


昭和電工株価詳報

連結
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
01.12

708,900

19,168

3,932

▼34,259

02.12

674,017

31,302

17,287

13,024 11.4
03.12(予想)

665,000

26,500

10,000

8.8
単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
01.12

434,510

5,484

109

▼47,513

02.12

437,633

18,702 10,120

17,777

15.6

03.12(予想)

450,000

13,000

5,000

4.4

2.0
さて、今回二番目は千趣会(東証一部、商業=8165、千株)

1月末に上方修正、2002年12月期の経常利益は当初計画の7億7千億円の黒字から20億円へ。

一連のリストラ効果(人件費、販売促進費、配送費の削減やカタログ発行部数の減少など)が利益増額要因。

この上方修正は予想通りの感があるが、PBRが0.7倍前後と低く、今後も人気化する可能性がある。


また、主力のカタログ通販が回復基調のほか、ネット販売も順調に拡大している。初の店舗もブランドイメージの確立に寄与しよう。


千趣会株価詳報

連結
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
01.12

152,075

▼3,048

▼1,307

▼5,228

02.12

147,100

3,325

2,039

1,366 29.9
03.12(予想)

151,100

3,100

1,600

33.6
単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
01.12

146,771

▼2,863

▼1,129

▼4,345

8.0
02.12

144,826

2,777 1,944

452

9.9

8.0
03.12(予想)

149,100

3,100

1,600

33.6

12.0
infoseek 株価サービス

証券コードまたは会社名を入力してくだ さい。

野村の証券用語解説集



(平成15年2月17日)

まずはじめに、マンダム(東証二部、化学=4917、百株)

初めての第3四半期決算が発表され、第3四半期までのトータル売上高は352億円(通期会社計画は460億円)、経常利益は55億23百万億円(同59億円)となり、特に利益面では順調だ。

主力ブランドの「ギャツビー」、「ルシード」、「ルシードエル」がほぼ計画どおりの好調となったほか、製造部門での原価低減もほぼ予定通りで推移している模様。

1月に入っては新製品の発売を控え、また昨年の積極プロモーションの反動があって伸び悩んでいるが、これも予定線ではないか。

月末から3月の初めにかけて店頭に陳列される新製品に期待する。とくに、女性用の「ルシードエル」の新キャラクターに安室奈美恵を起用、同ブランドのイメージが高まると見る。

ところで、2月20日に東証2部から1部への指定替え銘柄が発表される。同社も有力候補だが、実際に採用となればインパクトは大きいものと思われる。


マンダム株価詳報

連結
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
01.3

40,056

5,079

3,968

2,024

81.6
02.3

42,086

5,211

4,534

2,176 93.0
03.3(予想)

46,000

5,900

3,000

133.4
単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
01.3

30,041

3,480

2,988

1,971

79.5 34.0
02.3

31,377

3,857 3,671

2,030

86.7

40.0
03.3(予想)

33,700

4,500

2,500

111.2

40.0
今回も二番目は、好利回り株に注目してみた。

注目するのは塗料業界トップ(連結売上高ベース)日本ペイント(東証一部、化学=4612、千株)

売上の約94%が塗料事業。だが、営業利益では2割強をファインケミカル事業が稼ぐ。

今期は自動車用塗料の販売数量増加や高単価の環境配慮型塗料の拡販、半導体パッケージ用絶縁材料(ファインケミカル事業)の拡大、人件費を中心としたコスト削減効果で、増収、増益を確保する見通し。

来期は国内の自動車生産が減少するも、退職給付費用の一巡等で微増益を確保しよう。

同社は2006年3月
期を最終年度とする中期経営計画を推進中。高付加価値品の拡大、新技術・商品の開発、生産の見直し等のコスト削減、有利子負債の削減等財務体質の強化が柱で、ROE%を目指す。


日本ペイント株価詳報

連結
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
01.3

199,673

10,957

11,768

5,679

21.4
02.3

192,467

7,626

8,572

813 3.1
03.3(予想)

199,000

11,000

6,000

22.6
単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
01.3

127,882

6,874

7,214

5,111

19.3 6.0
02.3

123,044

5,004 5,782

564

2.1

6.0
03.3(予想)

124,000

5,800

3,300

12.4

6.0
infoseek 株価サービス

証券コードまたは会社名を入力してくだ さい。

野村の証券用語解説集



バックナンバーへ

お問合せ・ご意見はこちらへ otoiawase@8katsumi.sakura.ne.jp

※財務データは、投資判断の参考のために、一般に公表されているものを使用しました。

※これは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資の最終判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。