(2003年3月3・10日)
八丁堀克美が推奨銘柄を掲載しているコーナーです。ここで発表するものは中期保有で値上がりが期待できる銘柄です。
(平成15年3月10日)

本日は工業用ミシントップのJUKI(東証一部、機械=6440、千株)

同社の売上高(連結ベース)の約3分の2を占めるミシン事業が好調。

なかでも昨年6月頃から好調なのは工業用ミシンだ。経済成長とともに2008年の北京オリンピックを控えて中国の繊維産業向けに絶好調。

また、インド、東南アジアからの引き合いも活発化している模様。

工業用ミシンの上期売上高は342億円(前年比9%増)だったのにたいし、下期はイラク情勢等の不透明感から300億円の売上計画となっているが、上期および足元の好調から売上、利益ともに上ブレ期待が持てそうだ。

一方、業界最後発で参入したチップマウンターは赤字が続くが、従来機種よりも高速化を実現した機種の投入で他社製品と差別化、拡販を目指す。

来期も同様な傾向が続くが、リストラ効果が顕在化し、大幅な増益を予想する。


JUKI機株価詳報

連結
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
01.3

136,550

9,242

6,135

159

1.6
02.3

114,197

3,302

220

289 2.9
03.3(予想)

120,000

3,000

1,500

14.8
単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
01.3

95,982

4,882

3,137

649

6.4 3.0
02.3

67,690

1,158 920

▼658

03.3(予想)

75,000

1,400

600

5.9

3.0
さて、次は関西ペイント(東証一部、化学=4613、千株)

同社は、国内塗料市場でシェア17%程度とトップメーカー。

足元の好調で会社計画(連結売上高1,770億円、経常利益108億円)を上回る可能性がある。

連結売上の約4割を占める自動車用塗料が国内自動車生産台数の拡大による恩恵を受けるほか、建築用、工業用塗料もボトムアウト。海外の好調とコストダウンも加わって、過去最高益を更新する見通しだ。

来期は原料高、国内自動車生産の減速が予想されるものの、インド、タイなどのアジア子会社の続伸、固定費の削減効果で、増収、増益が予想される。

昨年11月に発表された中期計画を推進中。最終期である2005年3月期の営業利益132億円、経常利益150億円を目指す。


関西ペイント株価詳報

連結
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
01.3

185,279

8,699

9,915

4,579

16.8
02.3

175,670

6,923

7,635

3,833 14.1
03.3(予想)

177,000

10,800

5,500

20.2
単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
01.3

144,203

6,360

7,418

3,680

13.5 6.0
02.3

134,024

5,493 6,076

3,346

12.3

6.0
03.3(予想)

131,000

7,500

4,200

15.4

6.0
infoseek 株価サービス

証券コードまたは会社名を入力してくだ さい。

野村の証券用語解説集



(平成15年3月3日)

今回の最初の銘柄は、総合電子部品の大手アルプス電気(東証一部、電気機器=6770、千株)

磁気デバイス部門や車載電装部門を牽引役に、会社計画を上回る推移が続いている。

足もと、1月の受注も前年同月比20%増、前月比で15%増と好調。今期業績は再増額修正の可能性が高まっている。

磁気デバイス部門ではHDD用GMRヘッドの次世代製品への生産シフトが順調に進んでいるうえ、HDD増設マーケットやパソコン以外への使途(DVDレコーダ、カーナビなど)拡大によって、需要の伸びが続いている。

車載電装部門は今後北米での自動車販売鈍化が懸念されるものの、自動車のエレクトロニクス化の流れは不変で、高水準を維持しよう。

くわえて、携帯電話カラー液晶等の拡大が見込まれるペリフェラル部門も堅調に推移しよう。

来期も磁気デバイス部門が牽引し、増収増益が見込まれ、過去最高益更新の可能性もある。


アルプス電気株価詳報

連結
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
01.3

573,063

24,553

29,730

18,110

100.2
02.3

540,268

13,249

13,201

1,902 10.5
03.3(予想)

574,000

29,500

11.700

64.7
単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
01.3

334,538

8,696

13,688

5,237

29.0 12.0
02.3

277,193

▼3,669 ▼1,165

▼13,880

5.0
03.3(予想)

304,000

11,000

5,000

27.7

12.0
さて、二番目は、半導体関連製品と耐火物に強みを持つ東芝セラミックス(東証一部、窯業=5213、千株)

1977年よりシリコンウエハの製造を開始、半導体市場の成長とともに業績を拡大。

しかし、売上高の約7割が半導体関連の売上となり、また主要顧客は東芝で、市場環境が厳しさを増すなか、業績は急激に悪化した。

しかし、昨年10月からシリコンウエハ、半導体プロセス部材の受注がともに前年比で2ケタ以上の回復を見せている。

また、2003年の世界シリコンウエハの販売量は需給面での不安も乏しく、2年連続して前年を上回る見通しで、同社にとっては追い風。

一方、やや遅れ気味だった拠点統廃合・固定費削減、生産性向上といった構造改革も期待され、収益は回復基調となりそうだ。


東芝セラミックス株価詳報

連結
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
01.3

100,267

13,182

10,464

8,183

53.3
02.3

70,786

▼1,794

▼3,873

▼4,635
03.3(予想)

75,000

▼500

単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
01.3

86,589

7,005

6,572

941

6.2 5.0
02.3

58,912

▼2,472 ▼3,439

▼4,169

03.3(予想)

63,500

▼1,000

▼200

infoseek 株価サービス

証券コードまたは会社名を入力してくだ さい。

野村の証券用語解説集



バックナンバーへ

お問合せ・ご意見はこちらへ otoiawase@8katsumi.sakura.ne.jp

※財務データは、投資判断の参考のために、一般に公表されているものを使用しました。

※これは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資の最終判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。