(2003年3月17・24日)
八丁堀克美が推奨銘柄を掲載しているコーナーです。ここで発表するものは中期保有で値上がりが期待できる銘柄です。
(平成15年3月24日)

今回はセブン−イレブン・ジャパン(東証一部、商業=8183、千株)の突っ込み買いを狙う。

同社は2月決算なので、4月10日までの決算発表、そしてその後の株主総会まではインサイダー規制に配慮して、通常は自社株買いをこの期間は控える。

しかし、当局の了解を得てこの時期に上限500万株、200億円の自社株買いを発表(5月末まで、市場買い付け型なので需給面での改善が期待される)した。

さら
に、年間配当を33円から35円に引き上げた。

同社の前期収益は23期連続しての過去最高益更新見込みと、高成長を持続。

2月の既存店売上高も前年比0.2%増と5ヶ月連続してプラスと一人勝ちの様相。今期の新規出店は1,000店(閉店は300)、総店舗数は今期中に1万店を突破する見込み。なかでも愛知県に注力する方針だ(愛知は今期100店増の180店以上)。

また、中・長期的にはコンビニの顧客層が従来の若者中心から高齢化社会の進展によって、徐々に変化している。それに対応した商品戦略、金融、宅配などのサービス事業の取り組み方など、コンビニのなかで同社が最も進んでいると言えよう。

消費関連のコア銘柄として、突っ込み狙いが可能と思われる。


セブン−イレブン・ジャパン株価詳報

連結
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
01.2

358,446

143,919

148,292

80,192

96.3
02.2

384,416

143,949

148,507

81,716 98.3
03.2(予想)

417,000

153,300

81,800

99.4
単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
01.2

346,916

145,516

147,157

78,374

94.1 30.0
02.2

365,943

151,832 153,789

83,209

100.1

33.0
03.2(予想)

400,000

159,500

86,500

105.1

35.0
さて、今回二番目は昨年12月に新社長が就任したセイジョー(東証一部、商業=7429、百株)

。同社は、世田谷から東京西南部が中核で埼玉や神奈川県にも出店するドラッグストアチェーン。

大手チェーンに比べ店舗面積が小さく、価格競争力に劣るため、接客販売第一主義、地域密着型を基本としている。そのため、ロイヤルカスタマー制度の拡充(ポイントカード導入による来店頻度アップ)で既存店売上を伸ばし、また、中小チェーンのM&Aによって、基盤拡大を目指す。

塚本新社長の就任で、「セイジョー107」計画を推進、2004年9月期までに毎年10%の増収と売上高経常利益率7%の仕組みを構築し、2005年9月期には売上高550億円、経常利益38億5千万億円を目標としている。


セイジョー株価詳報

売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
01.9

32,195

1,935

2,201

1,158

106.6 25.0
記念配当
02.9

35,514

1,984 2,280

1,234

113.8

25.0
03.9(予想)

41,000

2,530

1,360

124.2

25.0
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(平成15年3月17日)

今回は、三井金属(東証一部、金属=5706、千株)の押し目を狙う。

同社は、地金市況によって収益が変動するのを避けるため、多角化を推進している。

現在は非鉄精錬事業よりも中間素材事業(銅はく、TABテープが主力)の方が売上高、利益額ともに上回っており、エレクトロニクス業界の動向に収益が左右されやすくなった。

しかし、足元は液晶パネルの高成長によって同社のTABテープが回復傾向にある。

TABテープはそもそも銅はくの延長上で製品化され同社が世界シェアトップだ。ICパッケージの薄型化、高機能化に適していることから、液晶駆動用ICの実装に用いられて需要が急拡大中。

プリント基板向けの銅はくも携帯電話向けに回復傾向、価格も落ち着きつつある。そのため、今期、来期とともに増益が見込まれる。


三井金属株価詳報

連結
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
01.3

423,707

46,752

38,113

17,012

30.9
02.3

373,442

24,893

18,760

1,986 3.5
03.3(予想)

369,000

19,500

3,300

5.9
単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
01.3

293,686

17,672

17,677

6,979

12.7 6.0
02.3

256,383

11,085 11,609

5,260

9.4

5.0
03.3(予想)

257,000

10,000

2,900

5.2

5.0
さて、次はアサヒビール系で最悪期脱出期待のあるアサヒ飲料(東証一部、食品=2598、五百株)に注目してみる。

2月の販売数量は前年比15%と好調。

コーヒーの「ワンダ」が新製品の投入効果も加わって前年比5割増、「新撰十六茶」も8%増。コーヒーは利益率が高いだけに販売増は利益増へ。

また、コストダウン効果も加わって、今期はいよいよ赤字脱出が見えて来た。


アサヒ飲料株価詳報

売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
01.12

197,059

▼2,204

▼3,396

▼1,499

4.5
02.12

177,200

▼3,826 ▼4,906

▼5,997

03.12(予想)

185,300

200

200

3.8

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