(2003年5月12・19日)
八丁堀克美が推奨銘柄を掲載しているコーナーです。ここで発表するものは中期保有で値上がりが期待できる銘柄です。
(平成15年5月19日)

今回は呉羽化学(東証一部、化学=4023、千株)のジリ高を期待する。

2003年3月期の売上高は、昨年11月に発表された事業の再構築によって不採算事業からの撤退(塩化ビニール樹脂、樹脂添加剤事業など)で1,376億円を行い前年比2%減となった。

一方、営業利益は同31.8%増の82.89億と上方修正(4月17日)した80億円をさらに上回り、経常利益も同61.5%増の74.7億円と大幅増益となったが、クレラップなどの価格ダウンを医薬品(クレメジンが粗利で12億円の増加)および高機能樹脂の増収などで補った。

2004年3月
期の売上高は前年比3.9%増の1,430億円、営業利益は同24.3%増の103億円、経常利益は同20.4%増の90億円を見込む。

ここ3年間伸び悩んでいたクレスチンが20%の増収、クレメジンの堅調持続、クレラップの値戻しの徹底、塩ビの採算改善、中国向けコンパウンドの採算改善などが見込めるためだ。

なお、原料価格は下期に落ち着くと見て、通期で2.5億円程度のコスト増を織り込んでいる。

また、株主還元については今期は500万株の自社株買いを計画、今期6円の配当(予想)もなるべく早く10円にしたいとの意向だ。


呉羽化学株価詳報

連結
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
02.3

140,438

6,290

4,626

2,034

10.1
03.3

137,647

8,289

7,473

1,453 7.2
04.3(予想)

143,000

9,000

4,000

20.6
単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
02.3

84,036

4,713

5,328

1,352

6.7 6.0
03.3

86,700

5,400

3,000

14.8

6.0
04.3(予想)

87,500

7,000

3,300

17.0

6.0
さて、次はアーレスティ(東証二部、非鉄・金属製品=5852、千株)

高技術、連結BPS939円、2003年3月予想EPS132.90円に比べて株価は著しく出遅れていた。

同社はアルミダイガストの専業メーカーであり、専業メーカーではリョービ(業績を上方修正済)に次いで二位。

自動車業界からの短納期や価格引き下げ要請が強まっているため、ダイガスト業界の再編が加速している。

そのなかで同社は二輪車向けに強い京都ダイガストと10月に合併、規模拡大とコスト削減などを図る方針だ。

足元の業績は国内の自動車生産台数の増加、車体軽量化の流れを受けて、堅調が続くと思われる。


アースレティ株価詳報

連結
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
02.2

61,649

1,833

1,392

714

45.3
03.2

66,600

3,200

2,100 132.9
04.2(予想)

68,000

3,500

2,500

140.4
単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
01.3

56,966

1,248

1,139

908

57.5 7.0
02.3

53,982

1,072 707

345

21.9

6.0
03.3(予想)

57,500

1,500

750

47.5

6.0
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(平成15年5月12日)

今回は、インターアクション(東証マザーズ、7725、1株)に注目する。

同社は、CCDやCMOSといった画像センサーの製造検査用光源装置メーカーで世界シェアは6割以上と見られる。

デジタルカメラやカメラ付き携帯電話の需要拡大を背景に、光源装置への引き合いも急増している。

需要増に対応して、この3月から月産能力を従来の25台から35台に引き上げている。また5月には検査能力を2倍に引き上げた新製品も完成する予定で、引き合いも多数来ている模様だ。

同社は今期(2003年5月)すでに5回の業績上方修正を行なっているが、超過達成の可能性もあろう。

続く2004年5月期も米国やアジアを中心とした海外向けの需要拡大に加え、セキュリティー分野やロボット、アミューズメント向けなどに画像センサー需要は拡大が見込まれることから、光源装置のフル生産が続こう。

なお、5月末に1→1.2の株式分割を予定している。


インターアクション株価詳報

売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
01.5

805

136

120

64

5,608.5 2,000.0
02.5

242

▼239 ▼253

▼151

03.5(予想)

1,600

480

270

18,039.7

3,000.0
さて、次はジオマテック(ジャスダック、電気機器=6907、百株)に注目してみる。

同社は、液晶ディスプレイの透明導電膜や光学レンズの多層膜などを受託成膜加工する専業メーカー。

携帯電話用カラー液晶ディスプレイや液晶プロジェクタの需要拡大によって、同社の加工高も急増している。

成膜加工は装置産業であり、固定費負担が大きいことから限界利益率も高い。世界的な携帯電話のカラー化の流れを受け、設備稼働率は昨年末から90%を超える高水準が続いており、この上期にも100%に達する可能性が高い。

また、同社の主力ユーザーはセイコーエプソンや日立製作所、シャープ、三洋電機など大手メーカーが名を連ねており、その信頼性の高さを物語っている。

今期は稼働率の上昇により20%増収の250億円、経常利益は60%増の18億円、1株当たり利益は110円程度が見込まれよう。決算発表予定日は5月22日。


ジオマテック株価詳報

連結
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
03.3

20,800

910

430 47.0
04.3(予想)

23,000

2,000

1,000

109.3
単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
01.3

28,446

2,409

2,431

967

105.7 16.5
02.3

15,267

▼955 ▼919

▼1,275

16.5
03.3(予想)

20,800

1,250

700

76.5

16.5
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