(2003年6月16・23日)
八丁堀克美が推奨銘柄を掲載しているコーナーです。ここで発表するものは中期保有で値上がりが期待できる銘柄です。
(平成15年6月23日)

本日は合同酒精(東証一部、食品=2533、千株)

前12月期は5.6%増収、43.7%の経常増益となった(連結11社全社が黒字化を果たす)。

しそ焼酎「たんたかたん」が前年比倍増、海洋深層水を利用した「グランブルー」がヒットし焼酎全体で15%の増収とトップシェアの合成清酒、清酒が好調に推移。利益面ではグループシナジー効果が年間を通して寄与した。

今12月期は売上高が5.4%増、経常利益が19%増を見込む。酒類業界全体が不透明ななか、得意分野をさらに伸ばしながら、不採算、赤字アイテムを整理・統廃合、また競争の激しいチューハイやワインについては利益を稼げる付加価値製品を投入することで、一定の利益を確保する。

一方、7月を目処に持株会社体制へ移行(上場会社は「オエノンHD」となる)、グループ企業の価値向上を図る。

同社の売上高は1999年12月期392億円⇒2001年12月期674億円⇒2003年12月期750億円(予)と急拡大しているが、近い将来1,000億円を目指している。

長井社長によると売上高1,000億円乗せも単なる通過点という。

清酒業界をはじめとした酒類業界は未だ再編が進んでないので、これからがチャンスとも言える。今後、M&A、提携などによって目標の達成を目指す。


合同酒精株価詳報

連結
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
01.12

67,373

1,442

1,170

491

9.6
02.12

71,159

1,893

1,681

495 9.7
03.12(予想)

75,000

2,000

600

11.6
単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
01.3

42,476

1,068

864

372

7.3 5.0
02.3

42,717

970 837

285

5.6

5.0
03.3(予想)

22,000

500

200

3.9

5.0
さて、次は再びアースレティ(東証二部、非鉄・金属製品=5852、千株)

自動車関連株は相対的に予想PERが低く、また技術力があり、来期の業績拡大が期待されるうえ、PBRが1倍を大きく割れている同社は依然として投資対象になろう。

来期の業績拡大が期待されるのは、日産の米キャントン車両組立工場の新設。同工場は日産の戦略拠点となることからビジネスチャンスは大きい。

同社
は、日産からの受注増加に対応するため、大型ダイガストマシンなどを導入し月産能力を12万トンに拡大した


アースレティ株価詳報

連結
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
02.3

61,649

1,833

1,392

714

45.3
03.3

66,376

3,608

3,512

2,350 153.2
04.3(予想)

87,000

3,600

2,400

134.8
単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
02.3

53,982

1,072

707

345

21.9 6.0
03.3

57,653

1,557 1,484

625

38.7

7.0
04.3(予想)

75,000

2,000

1,000

56.2

6.0
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野村の証券用語解説集


(平成15年6月16日)

今回は、旭電化(東証一部、化学=4401、千株)に注目する。

日経プリズム(2月24日日経)方式の評価で総合90位、開発・研究ではあの島津に次いで2位なるなど、世界市場で競争力がある製品群を多数持つ。

前期の連結売上高は、樹脂添加剤・油剤の拡販、輸出好調と半導体・液晶関連材料などの販売数量増加や子会社の増収で9.2%増の1,382億円、経常利益は営業外費用の改善が大きく10.3%増の104.78億円と売上、経常利益ともに過去最高を更新した。

ただし、当期利益は株式評価損、退職給付等の特損(47億円強)から6.8%の減益。

今期は、前期大きく落ち込んだ食品部門の回復(原料価格の上昇は続くが製品の値上げが徐々に浸透)が若干あることにくわえ、電子材料の好調継続、子会社の増収などにより、売上高は6.4%増、経常利益は11.7%増、EPSは52.21円(ただし、今期も退職給付関連で特損18億円の発生を前提)を見込む。が、前期好調だった海外向け樹脂添加剤は反動減を想定しており、やや控えめな予想数字と見られる。

中期経営計画(20033月期から2006年3月期)の初年度にあたる前期の実績は、最終期の2006年3月期売上高1,700億円、経常利益150億円、当期利益75億円の目標に向けて順調なスタートを切ったといえる。

PBR1倍割れ、予想PER14倍は割安感があると判断する。


旭電化株価詳報

連結
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
02.3

126,504

10,107

9,499

3,328

43.6
03.3

138,203

10,771

10,478

3,102 40.1
04.3(予想)

147,000

11,700

4,000

52.2
単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
02.3

100,053

9,344

8,972

3,520

46.1 9.0
記念配当
03.3

104,553

9,696 9,598

3,105

40.2

9.0
04.3(予想)

110,000

10,500

3,800

49.6

9.0
さて、次は増収・増益が続く岩崎電気(東証一部、電気機器=6924、千株)に注目する。

2003年3月期はソニー、エプソン向け中心の液晶プロジェクション光源が好調に推移し、連結の営業利益は85.6%増と計画を上回る大幅な増益。

ただ、最終利益は保有株式の評価損を計上したことから、増益幅は縮小。2004年3月期以降は、新製品の拡大に期待したい。

大型液晶パネルの需要が急拡大傾向にあるなかで、液晶滴下装置向けUV効果用光源システムが韓国、台湾メーカーからの引き合いが強い。

また、ソフトエレクトロン処理装置は、従来食品関連からの医療分野にも展開中であり、引き合いが多数来ている模様だ。

2004年3月期の収益は単価下落があるものの、光源の好調、光応用製品の拡大が見込まれるため、増収・増益が続きそうだ。


岩崎電気株価詳報

連結
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
02.3

70,620

1,623

920

▼1,890

03.3
70,920

3,012

2,525

337 4.4
04.3(予想)

74,000

3,000

1,700

21.7
単独
売上高
百万円
営業利益
百万円
経常利益
百万円
利益
百万円
1株利益
1株配当
02.3

54,179

▼131

▼327

▼3,205

03.3

55,346

1,093 937

94

1.2

5.0
04.3(予想)

58,500

1,100

500

6.4

5.0
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