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【投資戦略】
9月は業務の都合上、更新が遅れましたことをお詫び致します。
最終更新日:2004年9月7日
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(平成16年9月4日)
平成16年9月の投資戦略 |
8月の株式市場
8月の株式市場は波乱に満ちた展開となった。
米国では、4〜6月期のGDPの実質成長率が予想を下回ったこと、7月の米国の雇用統計で被用者数が予想を大幅に下回ったこと、また原油価格が45ドル台乗したことにより、米国株式は年初来安値を更新した。
一方、日本では4〜6月期の国内GDPが予想を大幅に下回ったこと、SQの売り物にくわえ、米国の株安を受け国内の主力株を中心に株安が加速した。
さらには、ベネゼエラ大統領罷免選挙の混乱から原油価格が高騰したことにより、日経平均株価はザラ場で1万0,545円まで下げた。
しかしその後、ベネゼエラ大統領の罷免が否決されたこと、またニューヨークダウが2週間ぶりに1万ドルを回復したことにより、1万0,900円まで反発した。
その後は50ドルに迫る勢いのあった原油価格がイラクのナジャクで停戦合意の観測から急落し、また米国株式市場が堅調な戻りを見せたことで、日経平均株価は、1万1,000円台で引けた。
今後の株式市場
9月は、株式市場を取り巻く多くのリスクファクターがだんだんと薄らいできたようで、投資家も少しずつ市場に戻ってきそうだ。
具体的には、前述のベネゼエラ大統領罷免選挙の否決やイラクのナジャクにおける停戦合意により、投機筋が利益確定に転じた。結果、高騰を続けていた原油価格が急落した。
また、米国の景気減速懸念や中国の金融引き締めによる日本経済への影響を、株式市場は相当程度織り込んできているのではないか。事実、8月に日経平均株価はザラ場で1万0,545円までつっこんだ。しかし、それは5月の安値の1万0,505円を下回らなかった。下値抵抗銭を確かめたからではないか。
ただし、米国では大統領選挙が迫り、日本でも9月の最終週に内閣改造を控えている。株式市場が多くの懸念材料を織り込んできているとはいえ、政治的不透明要因は残っている。下値は徐々に切り上げってこようが、上値も限定的ではないか。
銘柄選択の視点
発表された4〜6月期の企業業績は、好業績が多い。しかし、6割強の業績が上方修正されたものの、景気の不透明感から中間期や通期の上方修正をした企業は少ない。
また、この波乱の株式市場のなかで、このような好業績が株価に反映されているとは、いえない。
9月の株式市場は、鉄鋼を中心に個別好業績銘柄を丹念に拾うスタンスを取っていきたい。 |
※これは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資の最終判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。
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