八丁堀克美の株式勉強会
【投資戦略】

11月の投資戦略です。ご自身の投資方針の参考になれば、幸いです。
最終更新日:2004年11月5日

(平成16年11月4日)


平成16年11月の投資戦略

10月の株式市場



 10月の株式市場は、当初は堅調に推移した。原油価格が1バレル50ドルを突破したものの、米国の株高や景況感の改善を受けて、日経平均株価は5日続伸した。


 しかし、原油価格上昇が止まらないことや金属市況の急落にくわえ、ニューヨークダウが約2ヶ月ぶりに1万ドルの大台を割り込んだため、日経平均株価は1万1,000円台を割り込んだ。


 その後米国株式市場の低迷、原油高、西武グループの疑惑、信用期日の売り、さらには為替が1ドル=107円台への突入、台風23号が日本列島を縦断したことによる消費への悪影響が懸念されたことが重なり、日経平均株価は続落した。


 その翌週には、新潟県中越地震の発生、米国株安、円高の進展から日経平均株価は大幅な株安で始まり、1万0,575円まで急落した。


 その後、WTI原油価格が今年最大の下げ幅を伴って急落したこと、ニューヨークダウが米保険業界を巡る問題の落ち着きから1万ドル台を回復したことから日経平均株価も戻し、10月は1万0,771円で引けた。


今後の株式市場


 10月は、日経平均株価こそ安値1万0,575円と1万円の大台を維持したものの、新興市場を中心に個別銘柄の株価は惨憺たるものであった。


 需給面で最も苦しいところであったところに、原油高騰、米ドル安、米国株安そして天変地異的な不幸も重なり、株の押し目を拾おうという投資家は少なかった。


 しかし、11月に入り、徐々にその不安・株安要因も取り除かれることになる。幸いにも米国の新大統領はブッシュが再選を果たし、世界的な政治・経済の混乱を免れる点は大きいであろう。


 確かに11月半ばまでは、いろいろな点から上値の重い展開とリード役不在で気迷い商状となりそうだが、長期トレンドを鑑みれば日本株の上昇トレンドに変化はなく、株価が軟調な展開では押し目買いを入れてみたい。


物色の動向


 そこでの物色はハイテク株か、内需株か、大型株か、中・小型株か、非常に悩ましいところであろう。


 しかし、来年を見据えて投資を考えるならば、内需株そして中・小型成長株の突っ込み買いが優位性を発揮しそうだ。


 例えば、みずほフィナンシャルグループ(8411)、三井不動産(8801)の内需株、そして有線ブロードネットワークス(4842)、スパークス・アセット・マネジメント投信(8739)などの中・小型株だ。

※これは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資の最終判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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