八丁堀克美の株式勉強会
【投資戦略】

月1度発表している投資戦略です。ご自身の投資方針の参考としてご活用いただければ、幸いです。
最終更新日:2006年4月5日

(平成18年4月5日)


平成18年4月の投資戦略

最近の株式市場


 3月の日経平均株価は5%強上昇し、1万7000円の大台を5年半ぶりに回復した。3月8日までは1万6000円台を割り込んだ軟調な展開が続いたが、9日に日銀が量的緩和政策の解除を決定した後は、力強い相場となった。


 また、材料で出尽くし感が懸念された3月23日の公示地価発表も「大都市圏の商業地地価の上昇」などがあって、デフレ脱却期待による株高につながった。


 さらには、需給面でも外国人投資家の買越し継続にくわえて、投資信託の月末の大量設定、新興市場の回復に支えられた個人の投資マインドの改善などが見られた。結果的には、「個別株の調整局面では何回かに分けて拾う」ことが成功となったようだ。


株式市場の現況


 4月には入っても株高が続いている。TOPIXは4月5日に1769.11ポイントと91年の11月以来の15年ぶりの高値となっている。日銀の短観発表も概して株式市場では前向きに捉えられている模様である。


 例年、新年度入りのスタートである4〜6月の相場は高値をとりにいくケースが多いが、逆にその高値を買ってしまうと苦労する。とくに需給面での新年度による株式運用開始という、いわゆる買わざるを得ないことによる株高を演出するケースに注意が必要であろう。


今後の投資スタンス


 TOPIXが15年ぶりの高値をとってきたことは、中・長期的な株高期待をさらに強めることになろうが、足元は新高値を取ってきた主力株の利喰いを行いながら押し目を待つというスタンスを考えたい。


 悪材料が表面上見えなくなりつつあるときはむしろ「黄色信号」だし、主力株は2007年3月期の2桁以上の増益がないと割安感が乏しくなっていると筆者は考えている。


 むしろ、中・小型下部を丹念に探したほうが好パフォーマンスを得られそうだ。

※これは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。銘柄の選択、投資の最終判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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