(平成18年3月27日)
本日はHD事業が成長している昭和電工(東証一部、化学=4004、千株)に注目する。
昭和電工の前12月期の売上高は前年比9.6%増の8119億円、営業利益は同9%増の572億円になった。営業利益は17年ぶりの過去最高益更新。今期の営業利益は同8%増の620億円見通しだ。
稼ぎ頭の電子・情報事業は、HDの生産能力を月産1375万枚に引上げる効果が下期に大きく寄与する見通し。
なお、昭和電工は昨年11月末に「プロジェクト・パッション」という今期から2008年にかけての新中期計画を発表している。2008年12月期の売上高9400億円、利益850億円、ROA8.5%、DEレシオ1.4倍という意欲的な数値目標。そして2010年の営業利益1000億円が最終目標である。
成長事業のHD事業には今期906億円を投じる計画だ。テレビ付のパソコンが拡大するほか、携帯音楽プレーヤーの普及などから、大容量化、小型化のニーズがより高まり、HD基板の需給は依然、逼迫状態にある。その中昭和電工はシンガポールの生産拡大を中心に、千葉、台湾での増強および研究開発に投資、2008年には月産2400万枚目標。
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[昭和電工株価詳報]
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[連結]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
04.12 |
740,706 |
52,071 |
38,912 |
7,596 |
6.66 |
05.12 |
811,899 |
57,191 |
46,960 |
15,647 |
13.70 |
06.12予想 |
865,000 |
62,000 |
51,000 |
24,500 |
21.43 |
[単独]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
1株配当
円 |
04.12 |
525,801 |
44,074 |
35,200 |
9,602 |
8.42 |
3.00 |
05.12 |
568,086 |
36,014 |
34,950 |
956 |
0.84 |
3.00 |
06.12予想 |
595,000 |
- |
26,000 |
12,000 |
10.50 |
3.00 |
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さて、本日二番目は、業績好調の続くクボタ(東証一部、機械=6326、千株)。
クボタは、第3四半期(累計)は前年比11.6%増収、24.8%営業増益と好調。国内では建設・産業機械メーカー向けエンジンなど内燃機器関連が伸長したほか、設備投資需要の拡大を背景に産業用鋳物・素材が大きく売上を伸ばし、環境エンジニアリング部門も堅調に推移。
クボタは、海外も北米や欧州、アジアで主力のトラクタが好調だったうえ、建設機械もシェア拡大により大幅に伸長。増収にくわえ、コスト削減効果により、大幅な増益。クボタ側では海外売上の好調などから、通期の上方修正を発表。売上高で100億円、経常利益で60億円、当期利益で40億円の上乗せ。
なお、当期利益の大幅減益は前期の税効果の影響が無くなるためだ。また、クボタのアスベスト問題に伴う費用計上の影響(上期2.5億円、今後は未定)は軽微とみられる。
2007年3月期も引き続き海外売上の拡大が予想される。とくに、中国での稲刈り用「自脱式コンバイン」ではシェア58%を占め、2005年の事業規模は前年比2.2倍に急拡大している。
クボタでは20億円を投じ、年産6000台の一貫生産工場を、11月稼働をメドに建設する計画だ。
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[クボタ株価詳報]
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[連結]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
04.3 |
930,237 |
21,849 |
27,097 |
11,700 |
8.72 |
05.3 |
983,226 |
92,299 |
161,561 |
117,901 |
89.11 |
06.3予想 |
1,060,000 |
113,000 |
136,000 |
77,000 |
58.46 |
[単独]
- |
売上高
百万円 |
営業利益
百万円 |
経常利益
百万円 |
利益
百万円 |
1株利益
円 |
1株配当
円 |
04.3 |
663,827 |
41,829 |
45,964 |
21,709 |
16.16 |
6.00 |
05.3 |
675,431 |
56,857 |
64,733 |
43,186 |
32.50 |
8.00 |
06.3予想 |
699,000 |
- |
70,000 |
44,000 |
33.40 |
9.00 |
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野村の証券用語解説集
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